「ワト選手と、団体の意地を懸けた“同世代同士”の対戦をしたい」「藤田選手とチョップ合戦をしたい。ボクは“縦のチョップ”がめちゃめちゃ強いので」DRAGONGATEより『SUPER Jr.』再エントリー!ドラゴン・ダイヤ選手にインタビュー!!
『SUPER Jr.』出場後、昨年はブレイブゲート王座を奪取。さらにKING OF GATEも制して、堂々の再エントリーをはたしたダイヤに直撃インタビュー!
撮影/タイコウクニヨシ
※このインタビューは『SUPER Jr.』開幕前に収録
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■(去年の緊急エントリーは)突然ウチのゼネラルマネジャーから電話が来てそう言われて、最初はドッキリかと思いました。
ダイヤ またこの舞台に帰ってこられることが心から嬉しいですね。去年は代打としての出場でしたけど、正式にオファーをいただけたのでもう「本当にありがたいな」という思いです。
──去年は田口隆祐選手の怪我が発表されたのが4月20日、開幕が5月上旬でした。かなり緊急に決まった感じだったんですか?
ダイヤ 突然ウチのゼネラルマネジャーから電話が来てそう言われて、最初はドッキリかと思いました(笑)。その時点では、『SUPER Jr.』出場を狙っていたとか目指していたというわけじゃなかったので、去年はうれしさというよりは「大丈夫かな?」とか、今思えば不安とか恐怖の思いの方が強かったですね。
ダイヤ こんなに短期間で自分が成長していることを感じられた期間はこれまでなかったですし、本当に凄い経験になりましたね。
──そもそも『SUPER Jr.』に関してはどのような印象がありましたか?
ダイヤ もちろんウチからも出ていた選手は何人もいたので大会は知っていましたけど、当時のボクからしたらまずはDRAGONGATEの中で結果を残すことに集中していたし、まったく意識はしていなかったですね。
──最終的には1勝9敗という悔しい結果でしたね。
ダイヤ まあ、そうなるだろうなって。今、振り返ってみれば、当時はそうなってもしょうがない実力だったと思うんですよ。でも、本当に最後の最後の最終戦で勝てた(最終公式戦で、KUSHIDAから勝利)っていうのが自分の中で成長できたというか、それがたまたまの勝利だったとしても今後のキャリアを大きく変える1勝を掴めたなと思いましたね。
■「また『SUPER Jr.』に帰ってきたい」という思いがあったので、終わってからの1年は勝負だなと思って闘っていました。
ダイヤ シングルの闘い方とかが凄く勉強になりましたし、一度DRAGONGATEの看板を背負って闘ったという経験が、より団体を背負うという思いを意識的に強くしたんですよ。それに「また『SUPER Jr.』に帰ってきたい」という思いがあったので、終わってからの1年は勝負だなと思って闘っていました。
──こうして再びエントリーされたわけですから、その活躍が評価されたということですよね。また、昨年の出場のきっかけになった田口選手との交流もでき、『SUPER Jr. TAG LEAGUE』にもタッグで出場されましたし、今年エントリーされてもおかしくない流れができていました。
ダイヤ でも、田口さんは大先輩ですし、まさかそんな友情が生まれるとは思ってもいませんでした(笑)。
ダイヤ 一切なかったです。もちろん子供の頃から見ていた選手だったんですけど、その選手のことを「タグっちゃん」って呼ぶことになるなんて、本当に信じられない出来事でした。
──その一連の流れを踏まえて、今回改めてオファーが来た時はどう思われました?
ダイヤ 今年は本当に狙っていたのでとにかく嬉しかったですね!
──でも、緊急出場の昨年とは違い、今年は心構えから何から全て違う『SUPER Jr.』になるのかなと思うんですけど。
ダイヤ ハイ。“狙って”の出場ですし、自分自身の立ち位置も変わったと思っているんで、本当に「満を持して」という気持ちですね。
──という中で、エントリーされた今年の他のメンバーを見ていかがですか?
ダイヤ 実力者揃いですよね。初めて闘う選手との闘いは楽しみですし、また闘える選手がいることも凄く楽しみなんですよ。
■ワト選手は、新日本ジュニアの未来だと思うんですけど、ボクもDRAGONGATEの未来だと思っているので、団体の意地を懸けた若手同士、同世代同士の対戦にしたい
ダイヤ タッグリーグでは当たっているんですけど、シングルでは初めてなんですよね。ジュニアヘビー級の選手としては本当にプロレス界で結果を残している実力者でありながら、反則絡みの攻撃を得意としているというか、本気で優勝を狙いに来ているというよりは他の選手の邪魔をしたい選手だと思うんですよ。だから、本気にさせたいなって思ったりしますね。
──初戦からいきなり金丸選手というのは大変ですよね。
ダイヤ でも、前回は最後の最後に1勝しかできなかったので、最初に1勝したらスタートダッシュとしてめちゃくちゃ大きいなと思うんですよ。
ダイヤ これは完全なる初遭遇ですね。昨年の『SUPER Jr. TAG LEAGUE』には怪我から復帰されたばかりで、DOUKI選手のIWGPジュニアに挑戦するということもあって参加されていませんでしたから。
でも、過去に優勝もされてますし、年齢も僕よりも2つ上の同世代の選手ですし、新日本のジュニアヘビー級の未来だと思うんですけど、ボクもDRAGONGATEの未来だと思っているので、団体の意地を懸けた若手同士、同世代同士の対戦にしたいなと思います。
──これは爽やかな対決になりそうですね。
ダイヤ ハイ。真っ直ぐな闘いができそうです。
■ヒロム選手は、「勝って一番おいしい」というか、勝てば自分の名が上がる選手だと思うんで、凄く気合いが入ります
ダイヤ タッグリーグでは当たりましたけど、シングルでは初めてなんですよね。でも、タッグリーグの時に僕が唯一自分で勝ち星をあげたのがコナーズ&ドリラ・モロニー組だったんですよ。だからもしかしたら恨まれているかもしれないので、一番危なそうな選手だし気をつけたいと思います。
──パワーも凄いですけど、何をしてくるか分からない怖さがありますからね。
ダイヤ ハードコアな試合も好きそうですもんね。
──そうなんです。ちなみにダイヤ選手は“そちら方面”は……?
ダイヤ もう一切ないです。やったこともないです。
──去年はパートナーのモロニー選手と公式戦で当たっていますし、コナーズ選手とどんな試合になるのか楽しみです。続いては5.17代々木大会で高橋ヒロム選手との公式戦ですね。ヒロム選手とは昨年も高崎大会で公式戦を闘っています。
──ヒロム選手は一昨年、DRAGON GATEのYAMATO選手と絡んだりしていますね。
ダイヤ そうですね。YAMATO選手にシングルで勝っているので、ボクがそのヒロム選手に勝ったら、今はYAMATO選手はDRAGONGATEのチャンピオンだし、僕のDRAGONGATE内での立ち位置も上がるのかなって思っているんですよ。
──そう考えるとさらにおいしい相手ですね。昨年対戦した時は「一番怖かった」ともおっしゃっていましたよね。
ダイヤ 去年は有名ということにビビってしまいましたけど、今年は相手が有名ということだけではビビりません。でも、ヒロム選手との試合は、その大会のベストバウトに選んでもらったんですけど、やっぱりただ強いだけじゃなくてボクの感情を引き出してくれるというか、胸を貸すという言葉では収まらないぐらい、自分の感情を引き出してこようとする選手でしたね。
■KUSHIDA選手は、ヒールではないのにどこか悪いというか、凄く怖さがある選手ですよね。
ダイヤ 昨年の勝利は偶然かと言われたらそう言われても仕方がない試合でしたけど、今年また同じKUSHIDA選手から勝つことがあれば真の実力になると思うんで、去年の流れから言ったら一番勝たないといけない選手ですね。
──逆にKUSHIDA選手は最終戦で負けているので、ここはリベンジで相当気合いが入っていると思うんですよね。
──本来持っているであろうエゲツない部分が、試合に出る時がありますよね。
ダイヤ 去年のことがあるのでもっと怖いKUSHIDA選手が出てくる可能性もあると思います。でも、そこでビビらずに挑んでいきたいですね。
■アキラとは、試合後に友情が芽生えるような熱い闘いをしたいなと勝手に思っています。
ダイヤ ハイ。アキラも歳が近い同世代の選手です。言い訳みたいに聞こえるかもしれないですが、去年の開幕戦で当たった時は本調子ではなかったぞという思いがあります。だから今年は負けられないですね。
ダイヤ アキラはSNSでフォローしてくれていて、ボクも彼をフォローしているんですけど、家族や弟を大切にしている姿を見て、「この選手は好きだな」と思いました。
──めちゃくちゃいいヤツじゃないかと。
ダイヤ 試合後には、友情が芽生えるような熱い闘いをしたいなと勝手に思っています。
──アキラ選手も感情が爆発するところがあるんですけど、昨年やってみてどんな感触を受けましたか?
ダイヤ ボクのやりたいことを出し切れなくて、ずっと相手のペースだったと思うんですよ。今年は自分のペースで試合をしたいですね。
■藤田選手は、逆水平チョップが強いのを見ているんですけど、ボクは縦のチョップがめちゃめちゃ強いので、どっちが先に引いちゃうのか、チョップ合戦をしたい
ダイヤ タッグリーグでは当たりましたけど、シングルでは初めてですね。彼はめちゃめちゃ若いですよね。
──22歳ですね。「史上最年少優勝を狙う」と本人は言っています。
ダイヤ 18歳とかでデビューしてますもんね。新日本の選手でそんなに若くしてデビューして、こんなに若くして活躍しているっていうのは本当に凄いなと思っていますね。最初に見た時は歳上かと思っちゃったぐらい、この人は凄いなと思ったし、リスペクトを持っています。ただ同世代が何人かいる中でやっぱり負けたくないし、熱い試合が好きそうなんでボクも熱くなりたいと思います。
──藤田選手はいつ何時もケンカ上等というか気持ちが強いんですよね。そういう試合はどうですか?
ダイヤ ボクも意外と気持ちは強い方なんで、特に今回参戦する同世代の選手の中だったら、ボクが一番熱くなっちゃうかなと思いますね。
──藤田選手はチョップが凄く強烈ですから、熱い試合が見られそうですね。
ダイヤ 逆水平チョップが強いのを見ているんですけど、ボクは縦のチョップがめちゃめちゃ強いので、どっちが先に引いちゃうのか、チョップ合戦をしたいですね。
ダイヤ 彼とは、完全に初遭遇ですね。昨年のタッグリーグで石森さんのパートナーで来てましたけど、ブロックが違ったので試合はしなかったんですよ。ただ見ている限りは特徴的というか珍しい動きをしますよね。
──トリッキーな感じのハイフライヤーではありますね。
ダイヤ 一番対策を考えられない選手ですね。でも、当たるのが後半戦なので安心して闘えます。
──それまでに他の選手との試合を見て研究できますからね。
■ニンジャは、本当に素晴らしい選手なんで食らいついていけばとんでもない試合ができると思ってます
ダイヤ そうなんですよ。だからまた絶対に闘いたいと思っていて、去年当たった時は勝ち負けもそうですけど、自分が思ったよりもいい試合ができなくて、もっとできたなという気持ちがあるんですよ。
ニンジャはNOAHにいた時からDRAGONGATEに来てくれたりしていたので、何度も闘っている選手ですからね。タッグを組んだこともありますし、本当に素晴らしい選手なんで食らいついていけばとんでもない試合ができると自分では思っています。今年はそういう素晴らしい試合を見せた上で勝ちたいなと思いますね。
■DRAGONGATEはリング設営と撤収も自分たちでやっているので、試合に集中できるという点ではいつもの足かせがない状態
ダイヤ やっぱりデスペラード選手と石森選手ですね。去年の決勝戦を闘った選手ですね。
──石森選手とは昨年公式戦で当たっていますよね。
ダイヤ 『SUPER Jr.』でもやりましたし、昨年の11月の『超人・石森太二は無茶をする』でもシングルをやっているんですよ。
──なるほど。じつは2回シングルで対戦しているということですね。
ダイヤ この2人とヒロム選手は新日本のジュニアの3強みたいなイメージがあるので、そういう選手たちと闘って勝ちたいですね。
──それでこそ優勝の価値も出るということですね。ちなみにデスペラード選手はいかがですか?
ダイヤ リングでは絡んだことがないですね。
──ここも実現すれば、初遭遇ということですね。あと同じ他団体枠として、DDTからMAO選手が参戦します。MAO選手もBブロックですけど、どんな印象を持たれていますか?
ダイヤ この前、新日本の大会に出ていましたよね。XにNJPW WORLDの映像が流れてきた時に、見たことがない動きをしているなと思って凄いなと思いましたね。
──Bブロックだとニック・ウェイン選手が19歳ですけど、今回の参戦選手は意外と若い選手も多いんですよね。
ダイヤ めちゃくちゃ若いっすね。次世代の選手が多く入っているというのは気になります。
ダイヤ 新日本のシリーズに参戦させてもらうのって、去年の『SUPER Jr.』とタッグリーグと今回で3回目になるんですけど慣れてきましたね。スケジュール的にも自分の団体でやっている時と試合数は変わらないですから。
──DRAGONGATEさんは年間、何試合あるんですか?
ダイヤ 170〜180近くあるんで試合数的には変わらないですし、なんならDRAGONGATEはリング設営と撤収も自分たちでやっているので、試合に集中できるという点ではいつもの足かせがない状態ですし、いつもよりもいい動きができちゃうんじゃないかなって思っています。スケジュールは余裕ですね。
──なるほど。『SUPER Jr.』は毎年、スケジュールがかなりキツいという声が上がりがちですけど……。
ダイヤ フフフ。DRAGONGATEの人間から言わせたら「甘いぞ」と言いたいですね(ニヤリ)。
──頼もしい一言です。では、最後に改めて意気込みをお願いします。
ダイヤ 昨年の急遽の参戦から、本当にここで勝つために過ごしてきた1年があったので、満を持して改めて、DRAGONGATEの名前を去年よりも背負った自分で優勝を目指して頑張っていきたいと思います。
──ありがとうございます。それではリーグ戦でのご活躍を期待しております!(了)
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