【SOMPOWEリーグ第21節 AC長野戦】今シーズン最後のアウェイ戦。今季初の連勝を達成し、ホームで迎える最終節につなげていきたい

セレッソ大阪
チーム・協会

【CEREZO OSAKA】

開始早々に飛び出した百濃実結香のゴールで先制し、宮本光梨の嬉しいWEリーグ初ゴールで突き放し、脇阪麗奈の直接FKで試合を決定付けた前節のマイナビ仙台レディース戦から中5日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、今季アウェイでは最終戦となる2024-25 SOMPO WEリーグ第21節・AC長野パルセイロ・レディースとの一戦に臨む。

【CEREZO OSAKA】

前節の勝利の結果、C大阪は勝点を23まで伸ばし、WE参入1年目の昨シーズンに記録した21は超えた。「昨年を超えたということは、昨年より成長していると思いますし、確実に力は付いていると思います」とはキャプテンの脇阪。チームとして、選手個々としての成長を数字で示したことは、ひとまずの今シーズンの成果と言える。その上で、残り2試合もしっかり勝利で終えることができれば、順位も最大で6位まで上がる可能性がある。今季の目標にしていた5位以内こそ届かないが、それに肉薄する形でシーズンを終えることは、必ずや来シーズンにもつながっていく。そのためにもまずは今節、敵地でのAC長野戦に勝利し、今季初の連勝を達成し、ホーム最終戦にいい形でつなげていきたい。ホームで対戦したAC長野との第9節を振り返ると、長短のパスを使い分けたビルドアップで相手にプレスの的を絞らせず、良い入りを見せた中で31分、田中智子のゴールで先制に成功。ただし、前半の終盤にビルドアップのミスから崩れて追いつかれると。後半も相手のプレスに屈する形で失点を重ね、1-3の悔しい逆転負けを喫した。前への圧力はAC長野の特長でもあるだけに、今節はその網にかからぬよう、相手をよく見てボールを動かし、背後を狙いながらスペースを突いてゴールに迫りたい。期待はやはり、矢形海優。昨季の同時期に行われたアウェイでのAC長野戦(第20節)では2得点をマーク。相手の背後をうまく取ってゴールを奪っただけに、今節もディフェンスラインとの駆け引きの中から抜け出して、フィニッシュにつなげていきたい。前節の試合後、「残り2試合、何とか1点でも多く取って、暗闇の中の壁をぶち壊したい」とラスト2試合に懸ける思いを語ったが、桜のエースの名にかけて、このままでは終われない。前節は6試合ぶりに先発した田子夏海もフィジカルの強さを生かした収まりの良さを発揮。宮本の得点をアシストするなど、前線で相手に圧力を与えた。矢形をサポートするとともに、自身も第14節以来のゴールを目指す。また、直近の3試合はいずれも遠めの位置から放ったミドルシュートでネットを揺らしている。脇阪、宮本のダブルボランチのキック精度は高まっているだけに、今節も積極的に中盤の位置からゴールを狙っていきたい。

【CEREZO OSAKA】

守備では、相手の1トップ、川船暁海の推進力には警戒が必要。1対1のドリブル成功率でトップ5に入っている選手だが、しっかり体を寄せて、ボールを運ばせない守備を心掛けたい。また、高さとフィジカルもAC長野の特長。クロス対応やセットプレーなど、競り合いの部分で負けないことも勝利には欠かせない。守備陣では、前節は米田博美が第14節以来となる復帰を果たした。欠場していた間、「もちろん悔しい気持ちはありましたが、自分の体と向き合って、筋トレを頑張って、復帰した時にちょっとでも強くなろうと意識してトレーニングしていました。試合も見ながら、自分が入った時のイメージもしていました」と振り返る。不在の間は、吉田琉衣や中谷莉奈、1学年後輩の選手たちがCBでプレー。「競争が生まれるのはいいこと。自分ももっと頑張らないといけないと思えました。切磋琢磨し合うことで、練習からピリッとした雰囲気にもなります」と競争意識の高まりを歓迎し、自身のさらなるレベルアップにもつなげていく構えだ。今節に向けても、先発、途中出場に関わらず、試合に出る準備は重ねている。仮にリードした状態で終盤を迎えれば、相手のパワープレーをどう跳ね返すかもポイントになるだけに、CB陣が空中戦で競り負けないことは重要だ。「少しでも隙を与えると失点につながる」(鳥居塚監督)相手に対し、「入りを含めて90分間、集中力を継続したい」(鳥居塚監督)。

【CEREZO OSAKA】

今季のアウェイとしては最終戦となる今節。「どこのスタジアムでもアウェイまで足を運んで下さるサポーターの皆さんには感謝しかありません。だからこそ、今シーズン最後のアウェイでも勝利で恩返しできるように、ともに勝利を味わえるように、一生懸命戦いますので応援していただければありがたいと思います」と指揮官はサポーターに呼び掛けた。チームとして、選手個々として、WE参入2シーズン目のラストスパート。「チームとしてやるべきことに加えて、個人のところでの判断やレベルアップも最後まで図っていきたい」(鳥居塚監督)。成長を続けた中で、シーズンを駆け抜けたい。
(文=小田尚史)
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