タフで賢く、欠かせない選手。ロックの仕事人は、元テコンドー王者

静岡ブルーレヴズ(D1 カンファレンスA)

静岡ブルーレヴズ ジャスティン・サングスター選手 【🄫ジャパンラグビー リーグワン】

前節で浦安D-Rocksを破ってリーグワンでは初の4連勝を成し遂げ、レギュラーシーズンの4位以上を確定させた静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)。今週の最終節で勝ち点5を取って、3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイが勝ち点0で終われば、順位が入れ替わる。
ただ今節の相手、コベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)はすでに5位が確定しており、静岡BRが4位で終われば、来週のプレーオフトーナメント準々決勝で再び対戦することになる。チームとしてもその先を見据えて、「2試合やると考えて準備しています」と藤井雄一郎監督は言う。
だからといってメンバーをイジることはなく、ほぼ現状のベストメンバーで臨む。「チームとして何か一つでも成長したいし、ここから4試合は全力でいくつもりです」と藤井監督は宣言した。
そんなベスト布陣の中で、3月末から急速に台頭してきたのがジャスティン・サングスターだ。今季から新加入したニュージーランド出身の28歳で、負傷を抱えていたため、リーグワンデビューが第13節の東京サントリーサンゴリアス戦と遅れたが、そこから5試合連続で出場し、試合ごとにパフォーマンスを高めている。
「そんなに派手ではないけど、タフで賢い。チームに欠かせない選手です」と藤井監督は、安定した仕事ができる点を高く評価している。
サングスター本人も「フィジカルを生かして自分の役割をしっかり果たすことを常に意識しています。ゲームプランがあるので、自分のエリアでベストを尽くす。そうすればすべてうまくいくと思っています」と、フォア・ザ・チームに徹している。
198cm/115kgの恵まれた体格を持ち、大学時代にはテコンドーでニュージーランド王者になったという驚きの経歴もあり、瞬発力や柔軟性にも優れている。指揮官が「チームに欠かせない選手」と言うのも当然だろう。
今季の静岡BRは、新戦力たちの大活躍がチーム躍進の大きな原動力になっているが、そこにまた強力な一人が加わった。
サングスター自身も「みんながすごく温かく僕を迎え入れてくれたし、自分のスタイルもしっかり出せる、自分に合ったチームに来られたと思っています」と静岡BRでの充実感を口にする。
その上で、「もちろん優勝するのが目標ですけど、先のことは考えずに1試合1試合を大事にして、まずは今週の神戸S戦に勝ちたい」と語る仕事人。今節も勝利に貢献する働きを見せてくれるはずだ。
(前島芳雄)
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