最終節のテーマは『STAY ON』。勝利のため、王座奪還のため、スイッチを入れ続ける

埼玉パナソニックワイルドナイツ(D1 カンファレンスB)

埼玉パナソニックワイルドナイツ 竹山 晃暉選手 【🄫ジャパンラグビー リーグワン】

埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)の竹山晃暉がレギュラーシーズン最終節のホストゲーム・東京サントリーサンゴリアス戦に向けて静かにキックオフを待つ。勝利だけを見つめる孤高のウイングは、熱き闘志を内に秘めて大一番へ臨む。
レギュラーシーズンはいよいよクライマックスを迎えた。埼玉WKは17節を終えて2位につける。首位の東芝ブレイブルーパス東京とは勝ち点で並び、2点差で3位クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)が追う恰好だ。白熱のリーグ戦は、上位三つ巴。それぞれの試合結果によって状況は変わっていくが、埼玉WKは目の前の試合、目の前のプレーに集中するだけだ。
そんな最終戦のスタメンに、竹山が2試合ぶりに名を連ねた。第16節で脳振盪によってピッチを退いた影響で前節は欠場。前節のS東京ベイ戦でチームは激闘の末にドロー。竹山は秩父宮ラグビー場のスタンドでゲームを見守っていた。
「上からプレーを見て、やるべきことがクリアになったし、(欠場し、休んだことで)フィジカル面でも万全の状態でゲームへ臨める。自分で得た情報とチームからの情報をリンクさせて最終戦へ臨みたい」
第16節のリコーブラックラムズ東京戦は27対21、前節の上位決戦・S東京ベイ戦は29対29の痛み分け。実力拮抗のリーグ模様がそのままスコアに表れている。最終節に向けてチームから提示されたキーワードの一つは『STAY ON』。この東京SG戦は、そのキーワードを体現する舞台だ。
「S東京ベイ戦はドローだったが、プレーオフトーナメントに向けて良い材料になった。『STAY ON』は文字どおり80分間、スイッチを“ON”にしておくということ。どんな時間でもチームのためにプレーできる準備をしていきたい」
今季のトライ数14は現在、リーグ2位。最終節の結果によってはトライランキング1位に躍り出る可能性も十分にある。一瞬で局面を変える力をもつ竹山のダイナミックなアタックは勝敗を分けるポイントだ。
「トライ数はまったく意識していなくて、あくまでチームのためにプレーした結果として付いてくるもの。それよりも反省が多い。トライを奪えていることは自信にはなるが、最後までチームの一員として僕らしくプレーしていく」
今季の“熊谷ラストマッチ”。その先にはプレーオフトーナメントが待つ。3シーズンぶりのリーグワン制覇へ。竹山が、クライマックスを迎えた熊谷を熱くする。
(伊藤寿学)
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