陸上関西インカレ第2日 十種競技は大阪体育大学・山本が自己ベストで2位、男子1500mは吉山がラストで追い上げ3位
男子十種競技2位の山本は「優勝できなかったのは残念だったが、日本選手権の参加標準記録を突破できたのは良かった」と笑顔を見せた。得意の棒高跳び、走り幅跳びで得点を稼ぎ、自己ベストを約100点更新する7064点をマークした。
2日間で10種目をこなし、勝者は「キング・オブ・アスリート」と称される十種競技。山本は「競技が終われば選手みんなで讃え合い、達成感がある」と話す。最終種目の1500mが終わると、選手は全員で輪になり、ユニホームのシャツを脱いで一斉に投げ上げた。山本は「伝統のパフォーマンス。しんどい競技をやり抜いて、選手間で仲間意識が生まれる」と十種競技への特別な思いを語る。
明石商業高校で棒高跳びを始めた。大学1年の夏ごろ、棒高跳びを強化する練習として十種競技を始めたという。
体育科教育コースに所属する。大学では、バイオメカニクスの授業での学びを、自分の課題である投てき種目の強化に向けて参考にしているという。「6月の日本インカレでベストのパフォーマンスをし、初めての日本選手権では、日本のトップが集まる舞台の緊張感を経験したい」と意気込んだ。
男子1500m3位の吉山は「ランキング(資格記録)は15番目で上位は難しいと思ったが、ラストでまくる自分のレースができた」。元々、800mが専門で、練習では800mのスピードを磨いてきた。レース展開がスローになったのが幸いし、「自分の得意な展開」とラストの直線で追い上げ、自己ベストの3分54秒72で3位に食い込んだ。
大塚高校でも中距離。保健体育科教員を目指し、同時に陸上も続けたくて大体大に進んだ。昨年の関西インカレは1500m、800mともに予選落ちで、表彰台は大学初という。「日本インカレの参加標準記録を切り、西日本インカレでも上位に進みたい」とさらなる飛躍を誓った。
<男子1500m>
3位 吉山 誠(体育3年、大塚) 3分54秒72
<男子110m障害>
6位 岡本 隆太(体育4年、海南) 14秒51
<男子円盤投げ>
5位 黒田 翔貴(大学院) 41m67
<男子十種競技>
2位 山本 湧斗(体育3年、明石商業) 7064点
4位 三和 龍之介(体育3年、社) 6541点
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