陸上関西インカレ 男子やり投げで大阪体育大学・須藤は連覇ならず2位、女子・川合は自己ベストで3位
男子やり投げ2位の須藤は「連覇を逃したのが悔しい。やりが高く上がり、やりに力がなかったので改善したい」と反省する。大阪教育大学・朝田康聖選手にリードされ、最終6投目は「それまでの自分に腹が立っていたので、気持ちで超してやろう」と渾身の力で投げた。「72mは行った」とガッツポーズ。しかし、記録は、朝田選手を抜いたものの71m37。次の朝田選手が71m41を投げて再逆転を許す。「この距離が今の現実なのか。改善していかないと75mは投げられない」と振り返った。
昨年は、同期の鈴木と抜きつ抜かれつの激戦の末に優勝した。今年もドラマティックな展開となったが、「関西で接戦になって、やり投げが盛り上がるのはうれしいが、この記録では全国では勝てない。圧倒的に勝たないと」と話す。
高校時代にやり投げ選手だった父の影響で、前橋育英高校でやり投げを始めた。群馬県記録を持つ高校のコーチが大体大OBで、そのコーチに憧れて大体大に進んだ。大体大投てきブロックは全国から有力選手が集まる。やり投げでは、鈴木は昨年から70mを超えて須藤と競り合い、内山も調子を上げているという。須藤は「投てきブロックは練習の時からレベルが高く、多種目の選手からも刺激を多くもらう」とチーム内での切磋琢磨による効果を挙げる。
今年は東京2025世界陸上(9月)の影響で、日本インカレが昨年の9月から前倒しになり、6月に迫る。須藤は「今年の目標は日本インカレ優勝と、国体に選ばれ優勝すること」と巻き返しを誓った。
女子の川合は1投目で昨年の関西インカレ以来となる自己ベストの51m45をマークしたが、以後は記録を伸ばせず、昨年に続き3位。「自己ベストが出たのは今までコツコツとやってきた成果が出て良かったが、2投目以降は少し技術的にずれがあった。もう一つ上の順位を狙っていたので満足できない」と冷静に振り返った。
松阪商業高校1年からやり投げを始めた。小学生でソフトボールをしていて投げるのが好きだった。中学時代は円盤投げだったが、より「投げ」に近いやり投げに変えたという。
6月の日本インカレに向け、「8位入賞を目指す」と誓った。
<男子やり投げ>
2位 須藤 勇大 体育4年、前橋育英) 71m37
4位 鈴木 陸人(体育4年、帯広農業) 64m98
5位 内山 大希(体育4年、高槻北) 64m15
<女子やり投げ>
3位 川合 小想(体育4年、松阪商業) 51m45
5位 小松 夏歩(体育3年、小樽潮陵) 49m37
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