<重賞レース分析>3歳ダート三冠競走初戦の羽田盃は、枠順や臨戦過程がポイントに!
全国各地の若きスターが一堂に会する、3歳ダート三冠競走の第一関門。ダートグレード競走のJpnⅠに昇格となったのは昨年の第69回(令和6年)からだが、全日本的なダート競走の体系整備が行われる前から南関東地区の3歳クラシック競走として親しまれてきた、伝統あるレースだ。
ここでは羽田盃10年の結果から、レースの傾向を分析する。
レース情報
で第70回 羽田盃(JpnI)
発走日程:2025年4月29日(火)20:05発走
発走距離:1,800m
■上位人気馬はそれなりに信頼できる
■昨年は「JRA」所属馬が1~2着を占める結果に
■近年は内外極端な枠に入った馬が不振
なお、第66回(令和3年)以降の過去4年に限ると、1~3番の馬は[0-1-0-11](3着内率8.3%)、4~10番の馬は[3-3-4-16](3着内率38.5%)、11~16番の馬は[1-0-0-15](3着内率6.3%)である。近年の傾向を重く見るならば、外寄りの枠に入った馬だけでなく、内寄りの枠に入った馬も割り引きが必要だ。
■前走で1,600m超のレースを使っていた馬が中心
なお、第63回(平成30年)以降の過去7年に限ると、1,600m以下の馬は[0-1-1-23](3着内率8.0%)、1,600m超の馬は[7-6-6-51](3着内率27.1%)である。前走が1,600m以下のレースだった馬は、過信禁物と見るべきだろう。
■前走の出走頭数も重要
なお、第64回(平成31年)以降の過去6年に限ると、9頭以下の馬は[0-1-0-12](3着内率7.7%)、10~13頭の馬は[2-2-2-28](3着内率17.6%)、14頭以上の馬は[4-3-4-23](3着内率32.4%)である。臨戦過程を比較する際は、前走が多頭数のレースだった馬を高く評価したい。
■前走で人気を集めていた馬の成績が良い
なお、第66回(令和3年)以降の過去4年に限ると、5番人気以内の馬は[4-4-3-26](3着内率29.7%)、6番人気以下の馬は[0-0-1-16](3着内率5.9%)である。前走で人気の中心だった馬は、引き続きマークしておいた方が良さそうだ。
■“全日本2歳優駿”で善戦した馬は堅実
■“雲取賞”連対馬の成績が上向いてきた
なお、“雲取賞”が重賞として施行されるようになった第64回(平成31年)以降の過去6年に限ると、2着以内の馬は[4-1-3-2](3着内率80.0%)、3着以下の馬は[0-1-1-7](3着内率22.2%)、「不出走」の馬は[2-4-2-54](3着内率12.9%)である。今回と同じコースの“雲取賞”で連対を果たした馬は、上位に食い込む可能性が高いと見ておきたい。
TCKホームページではより詳しいデータも公開している。
<伊吹雅也>
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