「オリンピック出場を目指し競技を続ける」 体操全日本インカレつり輪Vの田部が昨年を回顧 大阪体育大学コーチング研究誌「櫂(かい)」から
昨年の結果から得られたこと 男子体操競技 田部壮一郎(現宮崎県スポーツ協会/宮崎ひなたGYM)
一方、つり輪は、力技の姿勢と秒数、最後の着地を絶対止めることなど細かいところまで意識をもって、指導者である佐藤先生(佐藤寿治コーチ=1988年ソウル五輪団体銅)のもと練習に取り組んでいた。つり輪が得意種目ということもあるが、その些細な意識の違いで、試合での完成度や結果が大きく変わるのが体操競技だと感じた。全日本インカレでは、個人総合優勝を狙っていたが、最終的な個人総合の順位は8位だった。2022年度は個人総合10位、2023年度は7位だったため、一つ順位を落とす結果となってしまった。しかし、個人総合優勝という高い目標を立てて、日々の練習に取り組んでいたことで、種目別つり輪で優勝につながったとも考えられる。昨年度を通して、技能面で大きく成長したことはあまりないが、今後につながる多くの学びを得た1年となった。練習で取り組めていないことは試合では出せないこと、日々の積み重ねが大事な場面で活きてくることなど、試合を通して改めて学ぶことがあった。また、昨年度はキャプテンとしてチームを引っ張ることで学べることもあった。チームに必要なものは何か、どうしたら強くなるかを考えることで自分も成長していると感じることが多々あった。また、先生や同期、後輩に支えてもらいながらだが、試合に向けてのチーム練習をうまく進めることについても学ぶことができた。これだけ学ぶことができ、成長を感じることができたのは、大学4年間指導にあたってくださった先生方のおかげである。コーチである佐藤先生には、力技の補助や、練習を継続する大切さを教えていただいた。佐藤先生にはとても感謝している。
大学を卒業後もオリンピック出場を目指して競技を続けていく。まずは全日本個人総合選手権で決勝に残り、ナショナル入りすることを第一の目標とし、練習に励んでいきたい。社会人になると、試合の数が減り結果を残せる場が少なくなってしまう。だからこそ、全日本の試合がとても大切になってくるため、昨年の反省を活かし積み重ねた練習が出来るように取り組んでいきたいと考えている。来年度から男子体操競技のルールが大きく変わること、社会人となり体操が部活動から仕事に変わることなど、環境が大きく変化していく。その変化に早く対応し、小さな目標から達成をしていく。そして、今まで指導に当たってくれた指導者や、これまで競技生活を支えていただいた両親の期待に応えられるように、努力していきたいと考えている。
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