【これはnoteに投稿されたセイノさんによる記事です。】

一日一日をしっかり生きれば、結果はあとからついてくる。巨人のプロ5年目、山崎伊織投手が開幕から活躍している。今季初登板から28イニング連続無失点。チーム記録に並んだ。そして投げた４試合はすべてチームが勝っている。勝利へ導く右腕だ。一日一日、一球一球充実していれば、結果はあとからついてくる。セリーグ記録更新も間近だ。

山崎投手は兵庫県出身。地元の明石商高に進み甲子園にも出場。東海大に進み、2020年のドラフト会議で巨人から2位指名を受けて入団した。

ルーキーイヤーこそ1軍出場はなかったものの、2年目に5勝を挙げた。そして2023年、24年と2年連続10勝の二けた勝利。そしてこの2シーズンはいずれも防御率2点台。安定感もついてきた。

さらなる飛躍が期待される今季。山崎投手は1試合1試合に充実したピッチングを重ねていった。

今季初登板は4月2日の中日戦。8回無失点で今季初勝利。2戦目のDeNA戦も8回無失点、3戦目のDeNA戦も7回無失点。いずれも勝利投手となった。3勝0敗。23イニング無失点と好投が続いている。

そして今季4試合目。23日にホームの東京ドームで中日戦に先発した。ただ初回にいきなりピンチ。ヒットこそ打たれていないが、相手に粘られる。

2死後に3番打者に10球粘られて四球を与えた。4番打者にも8球投げて四球。5番打者を打ち取って、辛くも難を逃れたが、初回だけで28球も投じてしまった。

二回、三回と三者凡退に抑えたが、四回から再びピンチを迎えた。3本のヒットを浴びて1死満塁のピンチ。しかし、ここから粘りのピッチング。7番打者をサードゴロ、8番打者をピッチャーゴロに抑えて無失点で切り抜けた。

五回には2死一、三塁のピンチ。ここで4番打者の細川成也選手。カウント1－2からの4球目。外角直球でライトフライに打ち取って、危機を脱出した。五回までに103球を投げていたため、お役御免。0－0のタイスコアだったため、勝利投手とはならなかった。

それでも巨人は八回に大城卓三選手に値千金のツーランが飛び出し、決勝点に。巨人が2－0で接戦をものにした。山崎投手は4試合連続の勝利投手こそ逃したが、今季投げた試合はすべてチームが勝っている。勝利をもたらす右腕だ。

山崎投手はこれで開幕から28イニング連続無失点。2007年に高橋尚成さんがマークしたチーム記録に並んだ。

阿部慎之助監督は「球団記録かなんか知らないけど、みなさんがプレッシャーをかけるから慎重になりすぎたんじゃないか」と山崎投手を気遣った。

スポーツに記録はつきもの。記憶に残る選手もいれば、記録に残る選手もいるだろう。せっかくの機会だから、山崎投手には、さらなる記録にチャレンジしてほしい。セリーグ記録の31イニング連続無失点だ。

ただ、記録のために過度のプレッシャーを感じないでほしい。一日一日、一球一球が充実していれば、結果はあとからついてくるだろう。

山崎投手の次回の登板も、充実したものとなるように願っている。

見出し画像：富澤友則