【大学準硬式野球】日大明誠出身 2年赤岩が完封!専修大の145km/h左腕との140km/h超同士の投げ合いを制す
3月の行われた関東選手権大会で3位となり今季首位を独走している専修大相手に2年赤岩(法2・日大明誠)が9回を投げ切り、被安打4の10奪三振で完封した。専修大の絶対的エースMAX145km/h左腕の竹村投手との投げ合いを見事に制した。
リーグ屈指の好投手左腕竹村投手が先発ともなれば取れて1点、良くて2点、失点が即敗北につながる試合であり、迎える専修大は前の試合で14安打放っており投手がどれだけ踏ん張れるか緊迫する対戦であった。終わってみればスコアは1-0。まさに試合前のミーティングどおりの試合運びができた展開であった。
この大事な一戦の先発マウンドを託されたのは赤岩。「いつも以上に気持ちが入っていたが変に力むことなくいつものピッチングができた。よく振れている相手だったので攻めのピッチングで押していかないと抑えられない」
と、気持ちのこもったピッチングで三振の山を築いた。
2回裏に先頭打者に二塁打を打たれるも後続を攻め立てねじ伏せる。絶対に先制点は渡さないと言わんばかりのピッチングを披露。
直後の3回表の本学の攻撃では先頭の橋本(法2・日大明誠)が3球目を捉えて左前に打ち返し、続く吉田(危機管理2・岡山学芸館)がきっちりと初球を犠打で決め先制のチャンスを作る。ここで相手の竹村投手のギアが上がり、好調の問井(商2・福井商)が三振になると続くトップバッターで初スタメンの菅野(スポーツ科2・鹿島学園)も空振り三振に取られ、数少ないチャンスを終えてしまう。
前日の練習で調子がよくスタメンに抜擢された菅野は「チームの起爆剤となり試合をかき乱したい」と語り、打席の中で見せたフルスイングはチームの雰囲気を爆発させる中盤・後半への起爆剤となったはずだ。
直後の5回表ついに待望の先取点を掴み取る。二死から今季好調の橋本が相手のエラーで出塁すると4球目にモーションを盗み二盗に成功した。このチャンスに期待に応えたのは吉田。逆らわずにレフト前へ運び橋本が生還し先制に成功しこれが決勝点となった。
決勝打を放った吉田は「同級生の赤岩がここまで完ぺきに抑えていたので大事なところで一本打てて良かったです」冷静な表情で語った。
追加点が欲しい本学は7回表、一死から細田(文理3・佐野日大)が左前安打で出塁すると続く橋本も左前に打ち返し、この試合初めての連打が生まれる。犠打を挟みここ一番のチャンスに状態の良い代打滝口(経済3・千葉日大一)を送る。願ってもない追加点の大チャンスの中、ベンチからの後押しもあり初球から果敢に打ちに行き痛烈な打球を放つが、三塁手の好捕により追加点とはならなかった。
続く8回表も再度チャンスがやって来る。一死から杉浦(経済1・日大鶴ケ丘)が左前安打で出塁するが竹村投手の上手い牽制で刺され二死に、しかしここから4年生の粘りを見せる。小川(文理4・日大豊山)が四球で出塁すると続く松岡(法4・立正大立正)も四球を選び、柴山(商4・竜ケ崎第一)が追い込まれながらもしぶとく左前に運び二死満塁のチャンスとなる。一方でエース竹村は追加点を与えないといわんばかりにギアを上げ、最後は三振に取られ追加点に繋げることができなかった。
1-0と緊迫した最終回も赤岩がマウンドへ。初回から140km/hを超える直球とキレのある変化球で快投を続けていた赤岩であったが、冷静に投球し9回は打者3人をわずか7球で打ち取り終わってみれば被安打4の三振10個奪う完ぺきな投球で投手戦を制した。
1戦1戦の積み重ねが大事なリーグ戦の中盤。今後も緊迫した試合が続く。
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