今週は何と言ってもGI皐月賞と、無敗の2歳王者クロワデュノールに注目が集まっている。だが、皐月賞以外にも楽しみな馬、レースが盛りだくさんだ。4月19日（土）、20日（日）に中山、阪神、福島で行われる特別・平場の注目レースを紹介！

【土曜・中山5R　3歳未勝利】
今年1月のデビュー戦で1番人気2着だったリバーバレイト（牡3＝美浦・堀宣行厩舎）。曾祖母はGI桜花賞馬キョウエイマーチで、近親にはナミュール、マルシュロレーヌなど国際的にも活躍した牝馬がいる名門母系だ。良血の片鱗を見せた前走から3カ月半ぶりの2戦目、初勝利への期待は大きいだろう。

【土曜・阪神3R　3歳未勝利】
ヤノマスティーロ（牡3＝栗東・杉山晴紀厩舎）も同じく初戦の前走が1番人気2着。2戦目での初勝利を狙う1頭だ。兄にはGIチャンピオンズカップの勝ち馬ジュンライトボルト、そして今週土曜のGIIIアンタレスSの有力馬ミッキーファイトがいる良血馬。2023年セレクトセールでは2億2000万円もの高値で取引された。2頭の兄同様、将来はダートでの活躍が期待されるか。

【土曜・阪神4R　3歳未勝利】
キタサンブラックの半弟で、父レイデオロのアルマデオロ（牡3＝栗東・清水久詞厩舎）がデビュー3戦目を迎える。初戦6着、2戦目が4着と着順を上げており、今回は初の馬券圏内はもちろん初Vなるか注目だ。また、今回がデビュー戦となるエンハンス（牡3＝栗東・矢作芳人厩舎）は半兄がGI大阪杯2連覇のベラジオオペラ。

【日曜・中山9R　野島崎特別】
カンティアーモ（牝4＝美浦・木村哲也厩舎）は初戦をレコードタイムで快勝。3戦目のGIIIフラワーCで1番人気3着と好走するなど将来が楽しみな4歳牝馬だ。前走のカーネーションC1着後に脚元の故障が判明し、今回は約11カ月ぶりの競馬となる。長期休養明け初戦でどのような走りを見せるのか。素質を考えればいきなりから勝ち負けになっていい。

【日曜・中山12R　サンシャインステークス】
シャイニングソード（牡4＝栗東・中内田充正厩舎）は昨年6月の未勝利戦から3連勝中。父フランケル、母スタセリタ、全姉にはGI・2勝のソウルスターリングがいる世界的な名血だ。皐月賞後に行われる最終レースでGIにも負けないインパクトを残す4連勝を飾ることはできるか。

【日曜・阪神6R　3歳1勝クラス】
ナダル産駒のフェデラー（牡3＝栗東・石橋守厩舎）。テニスつながりの馬名も話題になったが、初戦の勝ちっぷりが2着馬に1秒8差という強烈さだった。昨年12月の2戦目が4着と案外だった分、今回の3戦目へ向けてじっくりと立て直してきたはず。巻き返しなるか、注目だ。鞍上は横山典弘騎手。

（文・森永淳洋）