【浦和学院・男子ハンドボール部】決勝の悔しさを力に。全国制覇へ向け、再始動
【大会結果】
・3回戦 本校 36-23 法政二高(神奈川)
・準々決勝 本校 35-26 興南高校(沖縄)
・準決勝 本校 31-30 北陸高校(福井)
・決勝 本校 27-35 駿台甲府高校(山梨)
男子ハンドボール部 監督・岩本岳
──全国準優勝という結果について、どのように受け止めていますか?
よく頑張りました。2015年の選抜で北陸高校と同校優勝して以来の決勝進出。それが実現できたのは、これまでの積み重ねの成果だと思います。特に準決勝はどちらに転んでもおかしくないゲームでした。ああいう試合をものにできたというのは、普段の練習の成果だと思います。決勝で勝ちきれなかったのは悔しいですが、生徒たちは本当によくやってくれたと思っています。
──大会を通じて、チームが見せた最大の成長は?
キャプテンの物井徠杏はキャプテンらしいキャプテンで、意見をはっきり言えるタイプ。でも他の選手はどちらかといえばそうではなかった。ただ、初戦をギリギリで勝ち切ったあと、『もっと自分を出していこう』と話し合いました。最後には、少しずつですが一人一人が自分の意見を伝えられるようになったというのは大きな成長ですね。5日間で5試合という過酷なスケジュール。それを乗り越えたチームには「一体感」が生まれ、個々がバラバラではなく、組織として戦えた。苦しみを共有したからこそ得られたものです。
──インターハイへ向けて
僕らがやるべきことは変わりません。『自分たちがどんなハンドボールをしたいのか』、『どういう人間になりたいのか』、そのビジョンを大切にして、日々積み重ねていくのみです。インターハイでも、目の前の一試合一試合に全力を尽くすだけ。自分たちがコントロールすべきことを、丁寧に徹底していきたいですね。
男子ハンドボール部 キャプテン・物井徠杏(進学類型 文理進学コース 3年)
──全国準優勝という結果について、率直な気持ちをおしえてください。
最初の目標は『ベスト4に入ってメダルを持ち帰ろう』でした。それを達成できたのは嬉しいです。ただ、最後にセンターコートで自分たちの力を出し切れずに終わってしまったのが、本当に悔しいです。
──新チームになってから、チームが成長したと感じる瞬間は?
新チームとしてスタートした当初、個々の能力には手応えがあったものの、「チームとしてのまとまり」は課題でした。監督を中心に話し合って『どうすれば組織として勝てるか』を突き詰めてきました。それが、法政二や興南との戦い、そして準決勝での逆転劇に繋がったと思っています。
──キャプテンとして、どんなことを意識してきましたか?
チームスポーツなので仲間とのかかわりはすごく大事なんですが、時には嫌われ役になる覚悟で、必要なことははっきり伝えるようにしてきました。監督と役割分担しながら、自分にできることをやってきたつもりです。
──インターハイへ向けて
あれだけ悔しい思いをしたからこそ、次は本当に勝ちたい。みんなで、もう一度全国の舞台へ。そして、優勝を掴み取りたいと思っています。次の目標は全国制覇です。
男子ハンドボール部 総監督・岩本明
──今年のチームをどう評価しますか?
今までも素晴らしいチームが多かったですが、なかなか準々決勝の壁を越えることは難しかった。今年のチームは体格、技術、そして何より“ハンドボールへの向き合い方”が非常に高いレベルにありました。ここ数年で間違いなくトップクラスのチームだと思います。
──長年にわたり本校ハンドボール部を牽引してきた総監督からみて、浦学ハンドボール部の最大の特徴を教えてください。
全国から集まった選手たちは、まさに、“浦学ふぁみり~”。北海道、青森、千葉、群馬など、さまざまな地域から生徒が集まってきていますが、私の教え子の紹介だったり、そのまた教え子だったり…完全に無関係な生徒は一人もいません。長年やってきた中で、こうして全国から信頼して送り出してもらえる環境ができてきた。それが何よりありがたいことです。
現在私はスカウティングや進学などの運営面を側面からサポートしていますが、選手たちも本当に覚悟を持って来てくれている。こちらも真剣に応える責任があります。勝った負けただけでは信頼関係は築けません。大学進学や将来の活躍まで見据えたサポートをしていく、それが全国から選手が集まってくる理由です。兄弟で預けてくださるご家庭も多くて、本当にありがたいことですね。
──インターハイへ向けて
ハンドボールってね、すごく性格が出る競技なんですよ。単純に身体能力だけで勝てるものじゃない。ないもの同士が補い合って、1+1が3にも4にもなる。それがチームスポーツの醍醐味です。今年の準優勝は通過点、これからが本当の勝負。ようやく全国でメダルを獲れた。さあ、ここからです。
本校男子ハンドボール部が築いてきた信頼と実績のバトンは、確かに新たな歴史へと受け継がれ、悔しさを力に変えて、再び頂点を目指します。引き続き、温かいご支援・ご声援の程よろしくお願いいたします。
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