無敗の東海ダービー馬セブンカラーズや大井からも参戦!好走条件の実績は?/佐賀ヴィーナスカップデータ分析

佐賀県競馬組合
チーム・協会

2024年優勝アンティキティラ 【撮影:佐賀県競馬組合】

第9回 佐賀ヴィーナスカップ (地方全国交流、4歳以上、ダート1750m)
4月20日佐賀4レース 18時05分発走予定


全国の地方競馬場から古馬牝馬が集う一戦。グランダム・ジャパンという、世代別牝馬重賞シリーズの古馬春シーズンの一戦ともなっている。昨年まではダート1400mで行われたが、今年から1750mに距離延長される。
地元馬か、遠征馬か。ここではレースが創設された2017年~24年の過去8回のデータを元に分析する。

南関東からの勝ち馬は重賞好走歴

所属別で最も勝利を上げるのは大井と高知で各2勝。高知や兵庫からは当レース創設間もない頃からコンスタントに参戦があった。
南関東からの遠征では勝った4頭のうち20年ジェッシージェニー(大井)と23年ジュランビル(大井)は西日本の重賞での好走歴があり、22年ダノンレジーナ(浦和)も南関東で重賞を勝っていた。

所属別成績 【表1】

まずは上位人気の信頼度を計るところから

1番人気は勝率37.5%。重賞レースでは勝率が5割を超えることも珍しくないため、低い値と言える。それを反映してか、3連単万馬券は過去8回で半数の4回出現しており、21年にいたっては19万6540円(6番人気→5番人気→7番人気)だった。
一方で、残る4回中3回は3連単4000円未満の堅い配当。その3回はすべて単勝3番人気以内が複数頭、3着以内に入っており、上位人気をどの程度信頼するかによって、馬券購入点数も変わってきそうだ。

単勝人気別成績 【表2】

今年から距離変更で、逃げ馬不利!?

過去8回はダート1400mで実施されたが、今年からダート1750mに変更される。向正面に入ってからのスタートで、コーナー6回、1周半するコースだ。

佐賀競馬場 【コース図】

このコースでの逃げは勝率、連対率、3着内率すべてが全体よりも約10%低い。その理由の一つは、スタートから最初のコーナーまでが短いことだろう。短い距離でポジション争いが繰り広げられるため、逃げ馬は序盤に脚を使わされることもある。そうなると、先行や差しが台頭してくる、というわけだ。

脚質別成績 【表3】

8番枠が好成績

前述したコース形態ゆえ、最内枠は3着内率こそ平均的なものの、勝率は低い。特に逃げ馬は内枠不振で、逃げ馬が1番~2番枠に入った時の勝率は7.3%、連対率24.3%、3着内率36.5%と、前項の逃げ成績と比べても低調だ。また、7番枠は理由が不明ではあるが、逃げ馬全体でも低調。しかし、それを除くと3番から8番枠が逃げを含め全脚質で好成績だ。
なお、12番枠はサンプル数が4分の1以下のため、参考外と捉えていいだろう。

馬番別成績 【表4】

5歳が好成績、4歳は人気馬でも…

5歳が最も好成績。連対率と3着内率が最も高く、競走馬として充実期にある年齢でもある。4歳は3番人気以内に8頭が支持されたが、1勝、3着2回に留まる。上位人気馬であっても、4歳馬はやや割り引く必要がありそうだ。

馬齢別成績 【表5】

400kg台後半に好走例が集中

過去8回において、勝ち馬を含め上位入着馬は400kg台後半に集中している。一方で、500kg超えの大型馬は3着以内がナシ。馬体重の基準としては400kg台後半を狙いたい。

馬体重別成績 【表6】

南関東馬はどんな実績があれば通用するのか

南関東からの遠征馬は普段、レベルの高いレースに出走し大きな着順となっている馬も少なくない。しかし、当レースでは過去8回中4回が南関東所属馬の勝利。では、どんな実績があれば通用するのか。
一つの基準としては、地方重賞で3着以内の実績があるかどうか。南関東からの出走延べ15頭中12頭が重賞実績を持つ馬で、3勝、2着3回、3着1回。3着内率は53.8%で、過半数で上位入着を果たした。
なお、重賞であれば実施場は問わない。西日本の地方競馬場で行われた重賞で3着以内だった馬でも好走率は大きく変わらず、【2,1,1,4】で勝率25.0%、連対率37.5%、3着内率50.0%だった。
重賞実績がない2頭は21年1着ロカマドール(川崎、同馬は翌年も出走)、同年10着カラースキーム(大井)で、前者は直近5走で「A2牝馬限定」で3着だったのに対し、後者は「B1牝馬限定」で1着。サンプル数は2だが、近走でA2クラス以上での上位入着歴が一つの基準となりそうだ。

キャリア別成績 【表7】

データからの推奨馬は?

①5歳馬
②400kg台後半
③南関東所属馬で地方重賞3着以内(期間不問) or A2クラス以上で3着以内(直近5走)
④兵庫、高知所属馬
⑤先行・差し
⑥逃げなら3番枠より外
⑦8番枠ならなお良し


⑧ミルニュイ(大井)は2走前に牡馬混合のA2B1混合を勝利。21年にロカマドールが牝馬限定のA2で3着から1走を挟み勝ったことを考えると、高い期待が持てる。5走前には名古屋・秋桜賞4着。勝ったキャリックアリードの力が抜けていた点は致し方がないとして、2着ハクサンアマゾネスからは0秒2差で、そこから考えるとこのレースでも好勝負ができる。前半にやや力むレースも見られるため逃げも考えられ、③に加え⑥さらに偶然にも⑦にも当てはまる。

昨年から距離延長がプラスに働くのは①ミニョン(高知)。1400m以下では序盤に置かれ気味になるが、距離が延びるといい位置から運んで末脚を伸ばすことができる。昨年当レース5着は1400mの距離が合わなかったことも敗因の一つ。前走の高知・レジーナディンヴェルノでは1900mにもかかわらず8着だったが、これは出遅れが原因だ。輸送を上手くこなせば、巻き返しも十分あり得る。②④⑤に該当。


⑤セブンカラーズ(愛知)は無敗の8連勝で23年東海ダービーを制覇した馬。直後に長期休養を挟みながらも、古馬になって以降も活躍を続ける。前走の名古屋・若草賞土古記念は3~4コーナーで抑えきれない手応えの一方で進路がなかなか空かないシーンがありながらも、勝利を収めた。半馬身という着差以上の内容だっただろう。①⑤に該当。

⑨アンティキティラ(高知)は昨年覇者。昨秋以降は勝ち星を挙げられず、掲示板を外すレースも増えたが、6着以下のレースはダートグレード競走や南関東の有力馬が揃ったレースがほとんど。今回は西日本所属馬が多い一戦となる点、また地元高知よりも馬場が軽い舞台を得意とする点からもまだまだ見限れない。④⑤に該当。

文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む

第9回 佐賀ヴィーナスカップ 【出馬表】

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著者プロフィール

佐賀競馬は九州唯一の地方競馬場として主に土日に競馬を開催しています。注目の重賞情報やイベント情報など、佐賀競馬のニュースを日々お届けいたします。

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