“魂を燃やす”のが己のアイデンティティー。相手に立ち向かうプレーが仲間を熱くする

中国電力レッドレグリオンズ(D3)

中国電力レッドレグリオンズ 石渡健吾選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

魂が燃えている。
昨季の長期離脱から復帰を果たした中国電力レッドレグリオンズの石渡健吾は、今季これまで8試合に出場。完全復活を遂げて、第9節からはスタメンの座もつかんでいる。
「いまは誰が出てもおかしくない状況で、僕が出るのも確約されているわけではない。選んでもらったからにはやらなきゃいけないというマインドでやっています。自分が絶対にスタメンで出られる保証がない立ち位置だからこそ楽しい。その中で先発メンバーに選んでもらえているので、試合ごとに反省点が出るし、成長も実感できています」
27歳のフランカーは充実の日々を送っているが、チームはシーズン終盤に来て、現在4連敗と失速。特に直近2試合はチームとしてかみ合わず、悔しい敗戦が続いた。今季のレギュラーシーズンも残り3試合。石渡は、「もう負けられない。ここでやらなかったらダサいまま終わってしまう。だから、魂はもうめちゃくちゃ燃えています」と気合いを入れ直す。
「魂」は石渡を象徴する言葉だ。由来は東京高校時代にさかのぼる。
「東京高校といったらタックル。みんながタックルをおかずにして米を食べているぐらい。高校で一番学んだことはスキルとかももちろんあるけど、タックルにいくかいかないかの気持ちの部分。強い相手を前にサボることもできるけど、自分であえてそういう相手に向かっていってタックルすることもできる。そこでタックルにいく気持ちを表すのが魂。僕のマインドの原点にあるものを言語化したのが魂です」
高校から同じ道を歩む後輩の青木智成は、「(石渡は)誰よりも体を張るからすごい。あの人がグラウンドにいれば、おのずとチームも盛り上がるので、僕らにとってもあの人は魂です」と力説する。
今節は過去2敗している狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)とのホストゲーム。5試合連続で先発出場の石渡は燃えている。
「(狭山RGは)攻撃力があるし、力強い選手が多い。でも、そういう選手に立ち向かわなかったらダサいじゃないですか。だから、やるしかない。相手は全員僕らよりでかいけど、それを僕が前で止める。それが一番楽しいところです」
強敵に対して先陣を切って武器のタックルを突き刺す。グラウンドで見せる石渡の熱いプレーが仲間の魂も燃やす。
(湊昂大)
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、ラグビー日本最高峰リーグです。 日本代表選手や海外のスター選手が数多く在籍し、世界トップレベルのラグビーをご覧いただけます。 ラグビーファンの方も、ラグビーの試合をまだ観たことのない方も、ラグビー観戦は決して難しいものではありません! 2024-25シーズンのスローガンは「Welcome to Rugby 世界最高峰の熱狂を一緒に楽しもう」。 お一人さまでも、ご家族・友人と一緒でも、それぞれの「リーグワン」をお楽しみください。スタジアムでお待ちしています!

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント