ファイターズ2025 開幕2週間野手短評【F】
【これはnoteに投稿されたF Chartさんによる記事です。】
開幕から4カードが終わり、チームは7勝4敗と好スタートを切っている。ここまでのそれぞれの野手への所感をまとめる。
開幕11試合の野手の打撃成績は以下の表のとおり。
開幕11試合の野手の打撃成績は以下の表のとおり。
1 フランミル・レイエス
NPBでは格が違う。ポジションプレーヤーでそれなりに守れれば間違いなくMLBから引く手数多だろう。
自分の優位を理解して配球を読み、狙った球は逃さない。変化球で抜かれてもバットのヘッドを下げた状態を維持する時間が長いため、拾ってライナー性の打球を打つことができる。
昨季の後半との比較でいうと、2ストライク以後ノーステップのようなタイミングの取り方をするなど工夫をしており、結果的にも三振が減っている。
2 奈良間 大己
楽天戦の2戦目3戦目で大活躍を見せ、打撃成績が急上昇。
持ち味のフルスイングで引っ張ることが出来ているのは良い傾向だが、打球に角度がついていないこと、ゾーン管理が出来ていたわけではないことの2点からまだ様子見。
3 野村 佑希
開幕から4番固定が明言されている中で、開幕3戦目に2HRを放つなどしっかりとアピールを続けている。
元来綺麗にバットが出てくる得意なインコースは続けて捉えられている。今季は加えて、低めの変化球でゴロを打たされないようバットのヘッドを返さない意識が強くみられるようになり、良い傾向といえるだろう。
とにかく怪我せず試合に出続けてほしい。
4 郡司 裕也
開幕2戦目のウィンゲンターからの2塁打のようにパワーピッチャー相手の突破口になれる選手。今季は特にコンタクト% 92.9%がリーグトップ、ボール球スイング% 11.6%がリーグ2位となかなかアウトにならない打者となっており、ファイターズの中では希少なタイプ。
今季は本格的にキャッチャーとして出場しており、田宮とともにキャッチャーの打力で他球団に差をつけられる存在であることは間違いない。
5 田宮 裕涼
昨季の序盤の好調時の打撃を完全に取り戻しており、広角にハードヒットを打ち分ける。
昨季は交流戦中盤以降から疲労により明らかにパフォーマンスが落ちたため、その反省を活かして今季は郡司、伏見との併用で5試合の出場にとどめているのも良い。
6 万波 中正
開幕からなかなか打撃の調子が上がらず苦しんでいたが、楽天戦で2本のHRを放ち復調気配。
かなり配球を読むタイプのため、悠然と甘い球を見逃すケースが多く、もうワンランク上にいくためにはストレート待ちでも変化球の失投は逃さない必要があるように思う。
打撃改造中で速いボールに差し込まれるケースが多いが、今の形で速球にアジャストできればオフからの取り組みが大きな意義のあるものになるだろう。
7 吉田 賢吾
藤井と宮城のストレートを弾き返し、逆方向にHRを放つ鮮烈な活躍を見せ、一気に出場機会を増やしている。
ストレートへの強さは目を見張るものがあり、反対方向に持っていくスイングの軌道も持っているため、非常に貴重な存在である。
他方で、ストレートタイミングで身体が伸びあがる傾向にあり、変化球で抜かれたときの引き出しが少ない点が大きな課題のように感じる。これから変化球攻めを受けたときに、ストレートまで打てなくなることが怖い。
水谷の復帰も近く激戦のレフトのポジションでどう生き残っていくのか注目だろう。
8 清宮 幸太郎
開幕戦での今井からの先制HRで今季も昨季からの流れを引き継いでいるかに思えたが、昨季よりも狙い球を100%ストレートに絞って打ちに行き読みが外れてボール球を振るケースが多いように感じ、そこで少し合わせて当てに行くような打撃も見られた。
楽天戦ではややアプローチが改善し、ライナー性の当たりなどが増え始めているので、レイエスとともにコアたる所以を見せつける活躍に期待したい。
9 水野 達稀
開幕からずっと引っ張るとゴロばかりでヒットが出ず苦しい時間が続いたが、楽天戦で一気にライト方向への高弾道のHR、3塁打が飛び出したため、もう心配はないだろう。
良くも悪くも思い切りが良く、三振が多くても長打が打てるのが魅力のため、小さくまとまらずスイングし続けてほしい。
10 松本 剛
昨季狂った歯車がまだ戻っていない。狙い球が来たときに引っ張ってハードヒットができるのが本来の松本の姿だろう。
チームリーダーとしての存在は欠かせず、センター守備は非常にレベルの高いものがあるため、あとは打つだけだ。
11 矢澤 宏太
身体能力は信じられないものがあり、反対に言えば打撃も守備もフィジカル以外の部分はまだまだ粗削りといった印象。スイング軌道の再現性や守備時の打球判断の精度が上がってこれば、間違いなく走攻守でとてつもない貢献を見せるだろう。
12 今川 優馬
開幕から対戦した左投手がモイネロ、前田純、宮城とNPBトップクラスの投手が2人いたのは少し可哀想ではあったが、捉えることができるゾーンが狭いのは事実。水谷や吉田との違いを作るためには、やはり捉えた当たりを単打ではなく長打にしなければならない。
私見だが、今川のような少しヘッドが出てくるのが遅いタイプこそトルピードバット(魚雷バット)のメリットを享受できるような気がしている。
13 上川畑 大悟
開幕カードこそ印象的な活躍を見せたが、それ以降はなかなかヒットが出ず苦しんでいる。パワーこそないが、スイングはライナーを放つのに最適化されており、あとはハンドアイコーディネーションの問題だろう。
14 石井 一成
開幕からなかなか出番がないが、セカンドの中では打力の最大値が高いのは間違いないため、必ずどこかで機能するときが来るはずだ。
15 アリエル・マルティネス
こちらも野村の足の違和感により1BとDHが埋まってしまった結果大きく出場機会を減らしている。安定して四球を選ぶことができ2桁HRも見込める点で打線のスタビライザー的な役割を担うことができる貴重な存在である。
個人的には、ファイターズに来てからの打率は能力に比して低すぎるため、打率を上げて清宮のようにより高次元で出塁と長打を両立することができると思っている。
NPBでは格が違う。ポジションプレーヤーでそれなりに守れれば間違いなくMLBから引く手数多だろう。
自分の優位を理解して配球を読み、狙った球は逃さない。変化球で抜かれてもバットのヘッドを下げた状態を維持する時間が長いため、拾ってライナー性の打球を打つことができる。
昨季の後半との比較でいうと、2ストライク以後ノーステップのようなタイミングの取り方をするなど工夫をしており、結果的にも三振が減っている。
2 奈良間 大己
楽天戦の2戦目3戦目で大活躍を見せ、打撃成績が急上昇。
持ち味のフルスイングで引っ張ることが出来ているのは良い傾向だが、打球に角度がついていないこと、ゾーン管理が出来ていたわけではないことの2点からまだ様子見。
3 野村 佑希
開幕から4番固定が明言されている中で、開幕3戦目に2HRを放つなどしっかりとアピールを続けている。
元来綺麗にバットが出てくる得意なインコースは続けて捉えられている。今季は加えて、低めの変化球でゴロを打たされないようバットのヘッドを返さない意識が強くみられるようになり、良い傾向といえるだろう。
とにかく怪我せず試合に出続けてほしい。
4 郡司 裕也
開幕2戦目のウィンゲンターからの2塁打のようにパワーピッチャー相手の突破口になれる選手。今季は特にコンタクト% 92.9%がリーグトップ、ボール球スイング% 11.6%がリーグ2位となかなかアウトにならない打者となっており、ファイターズの中では希少なタイプ。
今季は本格的にキャッチャーとして出場しており、田宮とともにキャッチャーの打力で他球団に差をつけられる存在であることは間違いない。
5 田宮 裕涼
昨季の序盤の好調時の打撃を完全に取り戻しており、広角にハードヒットを打ち分ける。
昨季は交流戦中盤以降から疲労により明らかにパフォーマンスが落ちたため、その反省を活かして今季は郡司、伏見との併用で5試合の出場にとどめているのも良い。
6 万波 中正
開幕からなかなか打撃の調子が上がらず苦しんでいたが、楽天戦で2本のHRを放ち復調気配。
かなり配球を読むタイプのため、悠然と甘い球を見逃すケースが多く、もうワンランク上にいくためにはストレート待ちでも変化球の失投は逃さない必要があるように思う。
打撃改造中で速いボールに差し込まれるケースが多いが、今の形で速球にアジャストできればオフからの取り組みが大きな意義のあるものになるだろう。
7 吉田 賢吾
藤井と宮城のストレートを弾き返し、逆方向にHRを放つ鮮烈な活躍を見せ、一気に出場機会を増やしている。
ストレートへの強さは目を見張るものがあり、反対方向に持っていくスイングの軌道も持っているため、非常に貴重な存在である。
他方で、ストレートタイミングで身体が伸びあがる傾向にあり、変化球で抜かれたときの引き出しが少ない点が大きな課題のように感じる。これから変化球攻めを受けたときに、ストレートまで打てなくなることが怖い。
水谷の復帰も近く激戦のレフトのポジションでどう生き残っていくのか注目だろう。
8 清宮 幸太郎
開幕戦での今井からの先制HRで今季も昨季からの流れを引き継いでいるかに思えたが、昨季よりも狙い球を100%ストレートに絞って打ちに行き読みが外れてボール球を振るケースが多いように感じ、そこで少し合わせて当てに行くような打撃も見られた。
楽天戦ではややアプローチが改善し、ライナー性の当たりなどが増え始めているので、レイエスとともにコアたる所以を見せつける活躍に期待したい。
9 水野 達稀
開幕からずっと引っ張るとゴロばかりでヒットが出ず苦しい時間が続いたが、楽天戦で一気にライト方向への高弾道のHR、3塁打が飛び出したため、もう心配はないだろう。
良くも悪くも思い切りが良く、三振が多くても長打が打てるのが魅力のため、小さくまとまらずスイングし続けてほしい。
10 松本 剛
昨季狂った歯車がまだ戻っていない。狙い球が来たときに引っ張ってハードヒットができるのが本来の松本の姿だろう。
チームリーダーとしての存在は欠かせず、センター守備は非常にレベルの高いものがあるため、あとは打つだけだ。
11 矢澤 宏太
身体能力は信じられないものがあり、反対に言えば打撃も守備もフィジカル以外の部分はまだまだ粗削りといった印象。スイング軌道の再現性や守備時の打球判断の精度が上がってこれば、間違いなく走攻守でとてつもない貢献を見せるだろう。
12 今川 優馬
開幕から対戦した左投手がモイネロ、前田純、宮城とNPBトップクラスの投手が2人いたのは少し可哀想ではあったが、捉えることができるゾーンが狭いのは事実。水谷や吉田との違いを作るためには、やはり捉えた当たりを単打ではなく長打にしなければならない。
私見だが、今川のような少しヘッドが出てくるのが遅いタイプこそトルピードバット(魚雷バット)のメリットを享受できるような気がしている。
13 上川畑 大悟
開幕カードこそ印象的な活躍を見せたが、それ以降はなかなかヒットが出ず苦しんでいる。パワーこそないが、スイングはライナーを放つのに最適化されており、あとはハンドアイコーディネーションの問題だろう。
14 石井 一成
開幕からなかなか出番がないが、セカンドの中では打力の最大値が高いのは間違いないため、必ずどこかで機能するときが来るはずだ。
15 アリエル・マルティネス
こちらも野村の足の違和感により1BとDHが埋まってしまった結果大きく出場機会を減らしている。安定して四球を選ぶことができ2桁HRも見込める点で打線のスタビライザー的な役割を担うことができる貴重な存在である。
個人的には、ファイターズに来てからの打率は能力に比して低すぎるため、打率を上げて清宮のようにより高次元で出塁と長打を両立することができると思っている。
見出し画像:ミノキシジル
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