久保は先発、レアル・ソシエダはマジョルカに敗戦
リーグ戦3連勝を逃し、欧州大会出場争いから一歩後退
互いにゴールまで辿り着けずスローな展開で始まった試合。11分、久保からのパスを受けたアイエンがシュート、こぼれ球からスチッチがゴールを狙うがいずれも守備陣のブロックに阻まれる。攻勢のラ・レアルはバレネチェアの右サイドからの鋭いクロスをオヤルサバルが押し込み先制に成功したかに思われたが、オフサイドの判定となり得点は認められなかった。また久保のFKをジョン・マルティンが頭で合わせるが枠を捉えることができない。
ラ・レアルにいつ先制点が入ってもおかしくない状況の中、ひとつのミスから試合の流れが大きく変わる。20分、バレネチェアが試みたサイドチェンジが短くマジョルカにボールが渡ってしまう。司令塔ダルデルのスルーパスを受けたラリンがシュート。アリツがカバーに入っていたもののGKレミロがわずかに触れたことでコースが変わりボールはゴールに吸い込まれていった。ライバルの不運の連鎖に漬け込んだマジョルカが最初の好機をものにしリードを奪う。
失点時のミス以降精細を欠いたバレネチェアに代えセルヒオ・ゴメスを送り込んだイマノル監督は本拠地で立て直しを図るが、後半開始早々プランの変更を余儀なくされる。47分、ダルデルの得点を許してしまう。ダニ・ロドリゲスと入れ替わる形でDFライン裏へと抜け出したマジョルカの10番はゴールへと攻め入る。後半最初の好機はそのまま得点へ。マジョルカがラ・レアルを突き放しスコアを0−2とする。アラサテ監督率いるマジョルカは試合巧者ぶりを見せ、時間を使いながらラ・レアルを疲弊させていく。
70分のジョン・マルティンのヘディングシュートもGKドミニク・グレイフの攻守に阻まれ流れを手繰り寄せるには至らない。その後、オスカルソン、オラサガスティ、また久保に代えラージョ戦での”シンデレラボーイ”マリエスクレナを投入するが事態は好転せず、時計の針が進んでいく。徹底した逃げ切りを敢行したマジョルカが3試合ぶりの勝利を収めた。今日の敗戦により順位が入れ替わったラ・レアルは9位に後退。残された7試合で上位を目指す。
次戦は20日、敵地ビジャレアルで難敵との一戦に臨む。
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