12頭中9頭が前走からの再戦も、ポイントは着順ではない?逃げ馬不振な3歳最終レース/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部
今夜も20時40分までアツいレースが繰り広げられています。
その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜も独自の視点から最終レース的中を目指します。
逃げ馬不振の一戦
競馬リポーターの大恵陽子です。
先週は最終レースの1つ前で、4コーナーで馬が故障により競走中止。
騎乗していたルーキーの林悠翔騎手、後続を走っていた澤田龍哉騎手(船橋)が落馬しました。
林騎手は前日に初勝利を挙げたばかり、澤田騎手も意欲的に佐賀に遠征騎乗しに来てくれているジョッキーとあって心配しましたが
幸い二人とも大事には至らず、今週末は騎乗予定とのこと。ホッと胸を撫で下ろしました。
機械ではなく生き物同士が競うレース。
それゆえに、こうした事故はどれだけ対策をしても防げないこともありますが、今日も一日人馬の安全を祈りつつ、白熱したレースを期待します。
さて、今夜の佐賀最終レースは特別な条件の付かない「3歳」「1400m」の一戦。
最終レース以外の3歳戦と変わりないことにはなりますが、なぜだか最終レースに限っては逃げ馬不振のデータがあります。
ここで改めて特別な条件が付かない3歳最終レース(1300m以上)について直近1年の成績を振り返ってみましょう。
単勝3番人気以内の馬が複数頭、3着以内に入ったのは18レース中14レースと8割近くを占めました。(オレンジマーカー)
人気決着となりやすい一方で、直近3戦は6番人気以下も馬券圏内に入ったことで3連単は万馬券となっています。
位置取り別に見てみると、1コーナーを6番手以下で回った馬が差してきたレースは18レース中14レースと、こちらも8割近い頻度。(ピンクマーカー)
太字は2~7番手で運んだ馬で3着以内を独占したレース。
大恵総研の仮説として、特別な条件が付かない3歳最終レースではこの番手が黄金ポジションだとして、さがけいばマスコットキャラクター「パッカルくん」を馬に見立ててイメージ図を作成してたこともありました。
直近3戦は黄金ポジションでの3着以内独占とはならなかったのですが、「黄金ポジション2頭+それより後方から差した馬」というパターン。
引き続き注目はしたいと思います。
3歳最終レース(1300m以上)の直近1年では逃げ馬の成績は下表の通りで、6戦続けて馬券圏外に沈んでいます。
小回りコースでは逃げ馬は積極的に狙いたいのですが、このレースだけは注意が必要かもしれません。
再戦組は12頭中9頭
そうなると、前走の着順をそのまま信用すればいいのでは…と思いたいのですが、過去の傾向を見ても必ずしも前走着順通りには決まっていません。
前走で最先着した馬が掲示板外に沈むこともあるため、レース内容をしっかり精査したいところです。
まず、最先着の3着だった②エンジェルスターについて。
こちらは最内枠から好ダッシュで逃げ馬の直後につけて3着でした。
さがけいば無料ネット新聞「うまかつ.net」の陣営談話によると、「砂をかぶる競馬に慣れないと」とことで、前走は上手く立ち回ったことも後押ししたのかもしれません。
今回も内枠に入りましたが、すぐ内のフクライキリシマが逃げそうで、そうなると楽に逃げ馬直後、つまり前走と似たポジションを取れそうです。
砂をかぶるのを避けたければ、逃げ馬よりほんの少し内を走らせる、という手もあり、当日内が使える馬場ならなおいいのでは、と思います。
前走4着だった⑩チョウノミツツボは向正面後半から顎を突き出したような、伸びた走りになってしまっていました。
そのまま後続に飲み込まれるのかと思いきや、直線でやや盛り返して4着には驚きましたが、レース終盤に追われて伸びるタイプでは現状なさそうなので、その点がどうかでしょう。
⑦モリデンドーターは前走5着ではありましたが、4コーナーで外を回りながら後方からよく伸びてきました。
その差し脚は見せ場のあるもので、1カ月ぶりをひと叩きされた上積みも見込めます。
では、気になる予想と買い目は?
3着だった前走は着順もさることながら、レース内容も良かったと感じます。
レース展開も組み立てやすそうな枠と並び。小松騎手は今回、初騎乗ですが、この馬を中心に考えたいところ。
⑦モリデンドーターは制限タイム明け(JRAで言うところのタイムオーバー明け)だった前走、末脚を発揮して5着でした。
それ以前も2,3着に食い込んでいた馬ですから、叩いた上積みと、制限タイム以前の走りができればここも上位争いでしょう。
⑪イホウジンはバテずに末脚を伸ばしてくる馬。
ここ2走も上がり3ハロン39秒台の末脚を使っており、このクラスでは上位の末脚です。
道中の位置取りが一つのポイントとなる馬で、できれば無理せずなるべく前に付けたいところ。
今回はルーキーの長谷川蓮騎手が騎乗で、斤量の3kg減があるため、序盤の進みや末脚に磨きがかかることを期待します。
そして、長谷川騎手の初勝利にも期待。もちろん、このレースより前に初勝利を挙げてくれていれば、言うことなしです。
⑨カシノクンプウはJRAからの移籍初戦。
JRA時代に九州産限定のミヤマキリシマ特別に出走した際は7着。
その時の走破タイムからは強気になれませんが、調教の動きは悪くないようなので、相手に入れようと思います。
買い目は3連単1頭軸マルチ。
②-⑨⑦⑪ 18点
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ