V・ファーレン長崎とパートナーシップを締結【VfBシュトゥットガルト】
先週末、日本で開催されたWorld Football Festival(WFC)でのVfB U-13チームとV・ファーレン長崎の対戦は、単なるユース大会での試合以上の意味を持つものであり、日本のプロクラブとVfBのパートナーシップの始まりを象徴するものでした。両クラブは本日付けでユース育成分野で緊密に協力し、スポーツと文化の両面で両クラブに付加価値をもたらします。これはVfBにとって日本のクラブとの初のパートナーシップとなります。このユース育成協力は長年にわたり両クラブのパートナーであり、今回のパートナーシップの発起人でもあるケルヒャーの支援も受けています。ヴィンネンデンを拠点とする世界的マーケットリーダーであるケルヒャーは、長年にわたりVfBと緊密な関係を築いてきました。
このパートナーシップは複数の要素で構成されています。 V・ファーレン長崎の才能ある選手たちは、定期的にVfBシュトゥットガルトを訪れて練習を行い、新たな文化と環境で経験を積んで更なる成長を目指します。さらにV・ファーレンのユース部門のコーチ陣やクラブの他部門の職員もシュトゥットガルトに定期的に招待され、VfBチームとの交流を深め、バート・カンシュタットでのトレーニング活動について学ぶ予定です。VfBユースパフォーマンスセンターのコーチ陣も、先週と同様に長崎で開催されるワークショップに定期的に参加します。
VfBはスポーツ以外にも、「PR(L)AY FOR PEACE」プロジェクトの様々な活動に参加します。V・ファーレン長崎は世界中のサッカークラブと協力し、平和へのメッセージを発信しています。このプロジェクト名には遊び、運動する(PLAY)と、平和のために祈る(PRAY)という二つの意味が込められています。
VfBシュトゥットガルトのマーケティング・セールス担当取締役、ルーヴェン・カスパーは次のように述べています。「VfBシュトゥットガルトにとって長崎とのパートナーシップ締結は大変光栄であり、新たな一歩となります。2024年の夏、30年ぶりにVfBシュトゥットガルトが日本を訪れ、素晴らしい成功を収めました。ツアー前から長崎とは将来の協力関係の可能性について協議を重ねており、両クラブのパートナーであるケルヒャーはその重要な一翼を担う存在でした。ユースサッカーは私たちのクラブのDNAの一部であり、異文化間の架け橋を築き、国際的なトップクラスの才能を育成し、ユースサッカーを通じて日本とドイツの協力を促進することに尽力しています。V・ファーレンと共に一つの大きなチームとして、この道のりで新たな一歩を踏み出せることを大変嬉しく思います」
ユース・パフォーマンス・センター所長のシュテファン・ヒルデブラント氏は次のように述べています。「長崎とのパートナーシップは私たちにとって、トレーニングの国際化をさらに進め、知識を共有する絶好の機会となります。競技レベルやコーチ間の意見交換など、他のサッカー文化との交流は、ユース・パフォーマンス・センターとしての私たちの活動だけでなく、海外の才能ある選手にとっても非常に貴重なものです。特に私たちの才能ある選手たちとパートナーが潜在能力を最大限に発揮できる最適な環境を整えるには、外部からのインプットが不可欠です。今回合意に至った協力関係を大変嬉しく思っており、最初の共同活動と選手の育成を楽しみにしています」
V・ファーレン長崎について
V・ファーレン長崎は1985年に有明サッカークラブとして設立され、2004年から現在の名称で活動しています。このクラブ名は人口約40万人の沿岸都市であり、国際貿易港でもあるこの街の歴史に由来しています。「V」はポルトガル語の「vitória(勝利)」とオランダ語の「vrede(平和)」を、「Varen(ファーレン)」はオランダ語で「航海する」を意味します。2018年にはJ1初昇格を果たし、2019年からは2部リーグで継続的にプレーしています。クラブは平和へのメッセージを広めることに尽力しています。1945年8月9日、長崎に原子爆弾が投下され、街の大部分が壊滅的な被害を受け、約7万4千人の命が一瞬にして奪われました。戦後、原爆の犠牲者の数は急増し続けました。
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