どんな形であれ、チームに貢献する。100キャップを迎えた松島幸太朗が見せた勝利への意思

東京サントリーサンゴリアス 松島幸太朗選手 【🄫ジャパンラグビー リーグワン】

キャプテンの堀越康介は試合後の会見で、「泥臭くて、観ている方からしたら汚いラグビーだったかもしれないですけど、これが僕たちのDNAであり、自分たちらしいラグビー」と語った。

東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)の勝ちたいという強い気持ちが如実に表れた試合だ。敗れれば、リーグ戦同一シーズンでチーム初の4連敗という屈辱を味わう可能性もあった。連敗阻止はもちろんのこと、この試合は、長きにわたりチームを支えてきた松島幸太朗が、チーム通算100キャップを迎えるという特別なゲーム。負けるわけにはいかなかった。
見事な逆転勝利で節目の一戦を白星で終えた松島は、「ホッとしましたし、うれしかった。いまのチームにとってすごく大きな勝利。久しぶりにみんなの笑顔を見たという感じです」と振り返った。
その一方で「久しぶりの雨で風もあり、本当に難しかった。前半はまったくボールが手につかず、個人的には最低の40分でした」とも反省を口にした。
100キャップについて問われると、「意識はしていなかったですが、前半はしていたみたいですね」。わずかながらのプレッシャーと悪条件がプレーの歯車を狂わせたのかもしれない。それでも効果的なディフェンスでチームの勝利に貢献。
「前半を引きずらずに後半に入れたのは良かった。ボールを落としたりしていたぶん、余計に気持ちが入ったので、絶対に止めてやると考えていた。失敗したら違うことで貢献ができたので良かった」と振り返った。

どんな状況であっても気持ちの切り替えができ、どんな形でもチームに貢献するという強い意思をもち続ける。それは、日本代表としても数々の経験を積んできた賜物といえるだろう。
32歳を迎え、体にも徐々に変化が出ている時期でもある。それは本人も十分理解しており、「トレーニングのやり方は徐々に変えていく時期だとは思う。その中でも、パスやキックのスキルは必要となってくるので、そこはしっかりと伸ばしていきたい」と力を込めた。

レギュラーシーズンは残り5試合、プレーオフトーナメント進出に向けては厳しい戦いが続く東京SG。そんな状況だからこそ、チームの伝統を誰よりも知る松島の存在は、より大きなものになるはずだ。
(松野友克)
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