【阪神大賞典×過去データ分析】今年は前走G2出走馬の出番!?

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【データ分析】

天皇賞・春の前哨戦としておなじみの阪神大賞典。昨年もこのレースを使った3頭が本番で1~3着を占めている。今年も注目すべき一戦を、過去10年のデータから読み解いていく。データ分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

勝ち馬は前走重賞出走馬に限られる

■表1 【前走クラス別成績】

過去10年で前走G1出走馬が5勝を挙げ、複勝率は60%に迫る。あとは前走G2が3勝、前走G3が2勝と続き、どちらも複勝率は23%前後と僅差だ。一方、前走が非重賞だった馬は合算して【0.2.1.28】という成績で、複勝率にして9.7%。このデータを見る限り、前走でも重賞に出走していたか否かは重要になってきそうだ。

前走G1出走の4、5歳馬はオール好走

■表2 【前走G1出走馬に関するデータ】

前走G1の場合、前年の有馬記念もしくはジャパンC以来となる馬が大半を占め、どちらも複勝率50%以上と有力だ。ただし、前走G1でも阪神大賞典出走時で6歳以上の馬は【0.1.0.9】と苦戦。唯一の好走例は21年2着のユーキャンスマイルで、同馬は前年勝ち馬だった。4~5歳馬は【5.4.3.0】と凡走なしだから、その差は歴然としている。

前走G2は1~3着に入っていることが目安

■表3 【前走G2出走馬に関するデータ】

前走G2で好走例があるのはAJCC、日経新春杯、ステイヤーズS、京都記念の4レース。前走ステイヤーズSの1頭を除き、残りの好走馬7頭は年明けの芝2200~2400mのG2を使っていた。目安としては、前走のG2で1~3着に入っていれば複勝率46.2%。以下、前走4着は過去10年の該当例がなく判断しづらいが、前走5着以下だった場合は複勝率9.1%と大幅にダウンしてしまう。なお、前走着順を問わず、当日馬体重が今回増だと【0.0.1.15】と苦戦しており、前走G2出走馬に関しては当日の馬体重チェックも欠かせない。

ダイヤモンドSの上がり順に注目

■表4 【前走G3出走馬に関するデータ】

前走G3の好走例6頭中、5頭を占めるのが前走ダイヤモンドS。この場合、ダイヤモンドSで上がり1~4位を記録していることが重要で、該当すれば【1.2.2.3】の好成績だ。しかし、上がり5位以下だった馬は【0.0.0.11】と、阪神大賞典で厳しい結果を突きつけられている。なお、前走G3のもう1頭の好走例は21年1着のディープボンドで、中山金杯14着から巻き返してみせた。

前走非重賞の場合は距離に注目

■表5 【前走非重賞出走馬に関するデータ】

前走が非重賞だった馬の好走例も3頭いる。この場合の目安としては前走で1~3着に入っていること。また、前走距離は【0.0.1.16】の芝2500m以上より、もう少し短い芝2200~2400mを使っていた馬のほうが【0.2.0.7】と結果を出しやすいことも、併せて押さえておきたい。

【結論】

前走G2出走の3頭に注目

今年は登録11頭のうち、重賞勝ち馬はブローザホーンのみというメンバー構成になった。しかし同馬は、前走G1出走のケースで不振の「6歳以上」に該当する。昨年の宝塚記念を制し、実績では断然の存在だが、今回のデータ分析からは強調しづらいところである。

前走G2出走の3頭はいずれもチャンスがありそう。日経新春杯2着のショウナンラプンタ、京都記念3着のマコトヴェリーキーは、複勝率46.2%の「前走1~3着」に合致。ヴェローチェエラは、過去10年で出走例がない前走G2で4着のため判断が難しいが、前走G2で1番人気だった馬は【2.0.1.3】と結果を出している。なお、前走G2出走の場合、馬体重の増減も忘れずにチェックしたい。

前走G3出走の2頭は、いずれも前走ダイヤモンドS。しかし、ワープスピード、コパノサントスともにダイヤモンドSの上がり順が5位以下で、好走例がないパターンに当てはまる。

前走非重賞出走の5頭からは、前走が芝2200~2400mかつ1~3着だったサンライズアースとウィープディライトの名前を挙げておく。
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