“体を動かさない”入念な準備が奏功。天王山に勝利し「S愛知の歴史を塗り替えていく」

豊田自動織機シャトルズ愛知 湯本選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

ディビジョン2首位争いの構図で迎えたレッドハリケーンズ大阪と豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)の対戦は、S愛知が21対7のリードで前半を折り返した。後半はS愛知の2本のトライがいずれもTMOによってトライキャンセルとなり、互いに後半はスコアできなかったが、S愛知が14点のリードと首位の座を守り切り、勝ち点4を得た。

前半20分以降どちらに転がってもおかしくないシーンが多かったことを考えれば、流れをつかんだ序盤にS愛知がトライエリアに迫り確実にスコアできたことは大きかった。そこに大きく貢献した湯本睦が、この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)を獲得している。

試合後の会見で、ジェームズ・ガスケルが冗談混じりで「もしかしたら、しっかり休めばPOTMを獲得できるのかもしれないですね(笑)」と話したように、湯本はこの週のトレーニングを月曜日と火曜日を休んだ。風邪をひいていた湯本をチームは大事をとって休ませたという。水曜日は週の中休みだったため、湯本が練習に参加できたのは試合2日前の木曜日になった。

それでも、休み明けから「ミスもなく」スムーズにチームに合流した。「申し訳ないという気持ちもありましたし、試合に出られないメンバーの思いも背負っている。チームのやるべきことを明確にプレーできなければいけないので、練習に出ていないぶん、ビデオを見て練習を確認」していたことが奏功した。

そこであらためて感じたのは、「準備の大切さ」。体は休めていても、チームに貢献するためにできる限りの努力をし、準備した。湯本のその姿勢への評価もあってか、S愛知がチーム内で試合のMVPを決める際はPOTMに選ばれた選手以外になることが多いというが、湯本はこの試合でチームMVPにも選ばれた。

前のめりになることもなく、誠実な人柄を感じさせる落ち着いた口調で「今までのS愛知の歴史を塗り替えていくためには、一歩一歩だと思っている。『自分たちがD2で一番強い』と見せられる試合ができるよう、一戦一戦を頑張っていきたい」と話した湯本。今季こそD1昇格を勝ち取るため、あらためて大切さを知った準備は今後も怠ることなく、チームに貢献していく。

(前田カオリ)
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、ラグビー日本最高峰リーグです。 日本代表選手や海外のスター選手が数多く在籍し、世界トップレベルのラグビーをご覧いただけます。 ラグビーファンの方も、ラグビーの試合をまだ観たことのない方も、ラグビー観戦は決して難しいものではありません! 2025-26シーズンのスローガンは「Welcome to Rugby 世界最高峰の熱狂を一緒に楽しもう」。 お一人さまでも、ご家族・友人と一緒でも、それぞれの「リーグワン」をお楽しみください。スタジアムでお待ちしています!

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント