1番人気の連対率100%!逃げ馬次第で狙いが変わる?/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部
今夜も20時50分までアツいレースが繰り広げられています。
その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜も独自の視点から最終レース的中を目指します。
1番人気の連対率100%!
競馬リポーターの大恵陽子です。
サウジ出張から無事、帰国しました。
着陸した瞬間、GI・フェブラリーSの結果をチェックすると、レイチェル・キング騎手騎乗のコスタノヴァが優勝しているではありませんか。
前夜までサウジアラビアで騎乗していたキング騎手。実は1日違いで全く同じ便で私も帰国したのですが、明け方4時前の飛行機に搭乗するまでは強烈な睡魔と限界を越しての頭痛に悩まされ、帰国直後は羽田空港のカプセルホテルで過ごしたこともあってか熟睡できず、翌朝はヘロヘロ。
このスケジュールで帰国翌日の1レースから騎乗していたなんて、キング姐さんのタフさとスケジュール・体調管理能力にはただただ脱帽です。
さて、夢のようだったアラビアンナイトから早くも1週間が経ちました。
週末恒例の佐賀最終レースの時間が今日もやってきます。
今夜の佐賀最終レースは「3歳」「ドリームシリーズ」「1400m」という条件。
「ドリームシリーズ」とは賞金下位から順に編成されたレースのため、リピート馬も出やすい一戦で、ドリームシリーズを5走続けて走る馬が今夜は2頭います。
直近1年での「3歳」「ドリームシリーズ」かつコースを1周する1300m以上のレースでの成績は下表の通り。
単勝1番人気の連対率は100%となっています。
また、3番人気以内が複数頭、3着以内に必ず入っており、上位人気から狙うべきレースと言えます。
逃げの信頼度によって狙いが変わる
逃げは勝率50%で、3着内率は66.6%。
基本的に逃げ馬から狙っていいレースとなっています。
では、逃げ馬が4着以下に沈んだ2レースについて見てみると、1月6日のレースは逃げたデイトナインハウスがやや飛ばし気味のペースで、ギリギリまで粘りましたがゴール直前で一気に差しが台頭。3番人気ながら7着に敗れました。
1月19日はサザンルーブルが平均ぺースで逃げているように見えましたが、こちらもゴール直前で一気に差されて4着。
逃げ馬が3着以内に粘れなかったレースはいずれも6番手以下から運んだ馬が3着以内に差してきました。
しかし、逃げ馬が残った場合は3着以内は5番手以内で運んだ馬で占められており、逃げが残るか残らないかで狙い方が変わってきます。
どの脚質でも4番と8番が好走
下表は今回と同距離での馬番別成績(2024年)。
全体の場合と、逃げに限定した勝率、3着内率をまとめました。
すると、全体の傾向として見えてくるのは、全体でも逃げでも4番と8番の3着内率がいいということ。
今夜の出走馬で見ると、④リッキーリルパイロはデビュー前の能力検査で好タイムを出し、デビュー戦も3着と好発進でしたが、使うごとに馬体重が減り、それに比例するように着順も落としてしまっていました。
しかし、今回は約1カ月の間隔を空けての出走。馬体重が増えていれば、再び好勝負が期待できそうです。
⑧カンタベリーノブシは高知から移籍2戦目。
高知からの移籍数戦までは積極的に狙うべし、というのが大恵総合研究所の格言で、深くてタフな馬場で調教を積んできたことや、道中もペースが緩みにくい高知のレースが佐賀と好相性と考えています。
同馬は5走前の高知のレースで逃げて6着。その時の勝ち馬リバイブローズは先日、JRA未勝利馬との交流レースで勝利を挙げるほどの強い馬で、その物差しで考えると、ここでは十分好勝負になりそう。
移籍初戦の前走はダッシュがつきませんでしたが、4コーナーから内をスルスルと上がっていく脚はいいモノがありました。
2頭ともこれまでの戦歴から逃げられる可能性もありますし、もし出脚がつかなくても好走率の高い枠というのは心強いです。
では、気になる予想と買い目は?
(間隔が空いた④リッキーリルパイロを除く)
その中でも、メンバーレベルが高い方の「3歳8組」が中心となるでしょう。
上位人気馬から狙いたいレースでもあり、佐賀競馬公式HPに掲載の無料ネット新聞「うまかつ.net」の印では、⑨カシノトップランが上位人気の一角となりそうです。
同馬はJRAから移籍初戦の前走「3歳8組」で逃げて4着。
4コーナーで並ばれてもしっかり踏ん張っていました。
力を要する馬場になった時にどうかな?という疑問は残しますが、前走の走りができれば一つ抜けた存在になるでしょう。
③サンレンブイも前走同じ組で、前半で置かれて3コーナーでは先頭から約10馬身離されましたが、そこからしっかり伸びて5着まで差を詰めました。
それがJRAからの移籍初戦だったことを考えると、序盤の位置取りを含めて上積みが期待できます。
それに次ぐ末脚を見せたのが⑧カンタベリーノブシ。
こちらも後方からとなりましたが、4コーナーではいい脚を見せました。
好枠に入ったことや、好相性の高知からの移籍組は前述した通り。
同じく好枠に入った④リッキーリルパイロは馬体がしっかりと増えていれば。
「3歳ドリームシリーズ」組からは⑩スターオブガイア。
900mの前走はやや忙しそうにも映りましたが、最後まで脚が上がらず走り切れており、距離延長で前進を期待します。
堅い決着となりやすいレースのため、買い目は絞ります。
3連単フォーメーション
③⑧⑨→③⑧⑨→③④⑧⑨⑩ 18通り
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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