【UFC】カンザスシティのメインイベントでジャマール・ヒルとカリル・ラウントリーJr.が対戦
UFCのデイナ・ホワイトCEOがソーシャルメディアを通じ、来たるUFCファイトナイト・カンザスシティのメインイベント、およびセミメインイベントとその他の試合について発表した。
UFCファイトナイト・カンザスシティは日本時間2025年4月27日(日)にアメリカ・ミズーリ州カンザスシティのT-Mobileセンターで実施される予定だ。
対戦カードの筆頭となるのは、元王者ジャマール・ヒルと、前戦でタイトルに挑戦したばかりのカリル・ラウントリーJr.によるライトヘビー級マッチ。いずれもタイトル戦を目指す2人のトップコンテンダーが相まみえるとあって、この階級のタイトル争奪戦の行方を占う上で重要な1戦となる。この試合の1カ月半前にはアレックス・ペレイラがマゴメド・アンカラエフを相手にタイトル防衛戦に臨んでいるため、第3のコンテンダーが次の挑戦者として名乗りをあげるには最高のタイミングだと言える。
ヒルは2023年1月にグローバー・テイシェイラを倒してUFCライトヘビー級王者になって以来の勝利を求めている。“スイート・ドリームズ”ことヒルは、王座獲得の翌年にアキレス腱を断裂して戦線を離れた際にタイトルを返上。その後、UFC 300のメインイベントで復帰し、ペレイラと対戦したものの、このときは第1ラウンドでノックアウトされた。元王者は同じ年のうちに素早い立て直しを図ったが、ケガによってその試みは阻まれる。UFC 311を再度の復帰の場としたヒルは、イリー・プロハースカと果敢に戦った末、第3ラウンド半ばでテクニカルノックアウト負けを喫した。
一方、ラウントリーJr.がタイトル挑戦権を得たのは、やや驚きの展開だった。しかし、それまでに5連勝を決めていたことで、その価値があることは示されていたと言えよう。UFC 307でペレイラと拳を合わせたラウントリーJr.は健闘を見せ、ジャッジのスコアカード上では、最初の3ラウンドのうち2ラウンドを取っていた。ペレイラがリズムを取り戻し、第4ラウンドでテクニカルノックアウトを決める結果となったのは、ラウントリーJr.にとっては残念なことだった。とは言え、この試合を見たすべての人々がラウントリーJr.に敬意を表したのは確かであり、ラウントリーJr.はペレイラ戦を通じて、世界最高のライトヘビー級ファイターたちと十分にわたり合えることを証明している。
2人の対決を前にセミメインイベントで相まみえるのは、ベテランの元タイトル挑戦者、アンソニー・スミスと、急速に台頭しつつある中国のノックアウトアーティストであるジャン・ミンヤンだ。2024年にタフな1年を過ごしたスミスは、過去2戦にあたるドミニク・レイエス戦とロマン・ドリーゼ戦で敗北。しかしながら、それに先立つUFC 301ではビトー・ペトリーノに1本勝ちしており、今もライトヘビー級で危険なファイターであることを証明している。ただし、“ライオンハート”の2つ名を持つスミスにとってプロ60戦目となるこの試合は、キャリア最終戦になる可能性がある。ジャンが相手とあって、このバトルもスミスにとって楽なものではないだろう。“マウンテン・タイガー”ことジャンは驚異の11連勝を決めており、その中には2024年のオクタゴンデビューからの2戦も含まれる。さらに、17勝は第1ラウンドで決めている。実際、第1ラウンド以降まで戦いが進んだのは、プロ23試合のうち2回だけだ。判定までもつれ込んだ試合は1度しかない。スミスに勝利できれば、早くも2025年の後半にはトップクラスのバトルが組まれる可能性がある。
また、メインカードにはフェザー級マッチも組まれている。いずれもストライカーであるギガ・チカゼとデビッド・オナマのバトルには、盛り上がりが期待できそうだ。2024年の唯一のオクタゴン登場となった、UFC 304でのアーノルド・アレン戦を落としたチカゼは、そこからの立て直しを狙っている。36歳のチカゼはその試合までにオクタゴンで9試合中8勝をマークしており、今もUFCで最も警戒すべきストライカー、そして、特にキッカーの1人であり続けている。対するオナマにとっては、これまでで最大のチャンスとなり得る試合だ。オナマはオクタゴンで経験した7戦中、2試合でしか負けておらず、しかもその2試合は、階級を上げて臨んだメイソン・ジョーンズとのUFCデビュー戦と、2022年8月にネイト・ランドワーとファイト・オブ・ザ・イヤーの候補になる激戦を繰り広げた際のこと。それ以外の試合ではすべて勝利し、うち3試合でフィニッシュを決めている。
さらに、メインカードにはミドル級マッチも2試合予定されている。1つが、ダイナミックなミシェル・ペレイラがアブス・マゴメドフと対峙する1戦。8連勝を決めながらも、昨年にアンソニー・ヘルナンデスとメインイベントで戦った際に敗れたペレイラが望むのは、再び勝利街道に戻ることだ。一方、2024年に2勝をあげたマゴメドフは、ミドル級の新星としての存在感を再び強めることを狙う。
カンザスシティで行われるもう1つのミドル級マッチは、イクラム・アリスケロフとアンドレ・ムニスの試合。アリスケロフは当日まで時間が少ない中で受けたロバート・ウィテカーとのサウジアラビアでの試合でしくじったものの、今も階級内で勢いのある存在であることに変わりはない。ムニスにとっては2023年12月以来の試合で、前戦ではUFCファイトナイト・ラスベガス83:ソン vs. グティエレスでパク・ジュンヨンにスプリット判定勝ちを収め、2連敗の流れを断ち切っていた。
UFCファイトナイト・カンザスシティは日本時間2025年4月27日(日)にアメリカ・ミズーリ州カンザスシティのT-Mobileセンターで実施される予定だ。
対戦カードの筆頭となるのは、元王者ジャマール・ヒルと、前戦でタイトルに挑戦したばかりのカリル・ラウントリーJr.によるライトヘビー級マッチ。いずれもタイトル戦を目指す2人のトップコンテンダーが相まみえるとあって、この階級のタイトル争奪戦の行方を占う上で重要な1戦となる。この試合の1カ月半前にはアレックス・ペレイラがマゴメド・アンカラエフを相手にタイトル防衛戦に臨んでいるため、第3のコンテンダーが次の挑戦者として名乗りをあげるには最高のタイミングだと言える。
ヒルは2023年1月にグローバー・テイシェイラを倒してUFCライトヘビー級王者になって以来の勝利を求めている。“スイート・ドリームズ”ことヒルは、王座獲得の翌年にアキレス腱を断裂して戦線を離れた際にタイトルを返上。その後、UFC 300のメインイベントで復帰し、ペレイラと対戦したものの、このときは第1ラウンドでノックアウトされた。元王者は同じ年のうちに素早い立て直しを図ったが、ケガによってその試みは阻まれる。UFC 311を再度の復帰の場としたヒルは、イリー・プロハースカと果敢に戦った末、第3ラウンド半ばでテクニカルノックアウト負けを喫した。
一方、ラウントリーJr.がタイトル挑戦権を得たのは、やや驚きの展開だった。しかし、それまでに5連勝を決めていたことで、その価値があることは示されていたと言えよう。UFC 307でペレイラと拳を合わせたラウントリーJr.は健闘を見せ、ジャッジのスコアカード上では、最初の3ラウンドのうち2ラウンドを取っていた。ペレイラがリズムを取り戻し、第4ラウンドでテクニカルノックアウトを決める結果となったのは、ラウントリーJr.にとっては残念なことだった。とは言え、この試合を見たすべての人々がラウントリーJr.に敬意を表したのは確かであり、ラウントリーJr.はペレイラ戦を通じて、世界最高のライトヘビー級ファイターたちと十分にわたり合えることを証明している。
2人の対決を前にセミメインイベントで相まみえるのは、ベテランの元タイトル挑戦者、アンソニー・スミスと、急速に台頭しつつある中国のノックアウトアーティストであるジャン・ミンヤンだ。2024年にタフな1年を過ごしたスミスは、過去2戦にあたるドミニク・レイエス戦とロマン・ドリーゼ戦で敗北。しかしながら、それに先立つUFC 301ではビトー・ペトリーノに1本勝ちしており、今もライトヘビー級で危険なファイターであることを証明している。ただし、“ライオンハート”の2つ名を持つスミスにとってプロ60戦目となるこの試合は、キャリア最終戦になる可能性がある。ジャンが相手とあって、このバトルもスミスにとって楽なものではないだろう。“マウンテン・タイガー”ことジャンは驚異の11連勝を決めており、その中には2024年のオクタゴンデビューからの2戦も含まれる。さらに、17勝は第1ラウンドで決めている。実際、第1ラウンド以降まで戦いが進んだのは、プロ23試合のうち2回だけだ。判定までもつれ込んだ試合は1度しかない。スミスに勝利できれば、早くも2025年の後半にはトップクラスのバトルが組まれる可能性がある。
また、メインカードにはフェザー級マッチも組まれている。いずれもストライカーであるギガ・チカゼとデビッド・オナマのバトルには、盛り上がりが期待できそうだ。2024年の唯一のオクタゴン登場となった、UFC 304でのアーノルド・アレン戦を落としたチカゼは、そこからの立て直しを狙っている。36歳のチカゼはその試合までにオクタゴンで9試合中8勝をマークしており、今もUFCで最も警戒すべきストライカー、そして、特にキッカーの1人であり続けている。対するオナマにとっては、これまでで最大のチャンスとなり得る試合だ。オナマはオクタゴンで経験した7戦中、2試合でしか負けておらず、しかもその2試合は、階級を上げて臨んだメイソン・ジョーンズとのUFCデビュー戦と、2022年8月にネイト・ランドワーとファイト・オブ・ザ・イヤーの候補になる激戦を繰り広げた際のこと。それ以外の試合ではすべて勝利し、うち3試合でフィニッシュを決めている。
さらに、メインカードにはミドル級マッチも2試合予定されている。1つが、ダイナミックなミシェル・ペレイラがアブス・マゴメドフと対峙する1戦。8連勝を決めながらも、昨年にアンソニー・ヘルナンデスとメインイベントで戦った際に敗れたペレイラが望むのは、再び勝利街道に戻ることだ。一方、2024年に2勝をあげたマゴメドフは、ミドル級の新星としての存在感を再び強めることを狙う。
カンザスシティで行われるもう1つのミドル級マッチは、イクラム・アリスケロフとアンドレ・ムニスの試合。アリスケロフは当日まで時間が少ない中で受けたロバート・ウィテカーとのサウジアラビアでの試合でしくじったものの、今も階級内で勢いのある存在であることに変わりはない。ムニスにとっては2023年12月以来の試合で、前戦ではUFCファイトナイト・ラスベガス83:ソン vs. グティエレスでパク・ジュンヨンにスプリット判定勝ちを収め、2連敗の流れを断ち切っていた。
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