セレッソ大阪【J1リーグ第3節 C大阪vs.柏】良い入りから北野颯太の今シーズン3点目で先制も、後半、守備で耐え切れず、無念の逆転負け
今節に臨むにあたり、「前節は後ろ向きのプレーが多かった。今節に向けては、フリーなスペース、空いているスペースはどこなのかをしっかりと理解して、前への選択肢をどんどん増やしていきたい」と話していたアーサー パパス監督だが、その言葉通り、今節のセレッソは攻守ともに立ち上がりから積極的な姿勢で試合に入る。GKも含めて後ろからボールをつないでくる柏に対して前線からのプレスで制限をかけると、奪ったボールは足元でつなぐところ、シンプルに相手3バックの脇に長いボールを入れて起点を作るところを使い分けて前進。前節から修正した入りを見せた中、最初の決定機は柏に訪れる。12分、原田亘にカットインから低い弾道のシュートを打たれたが、GKキム ジンヒョンが素早い反応で弾き出すと、直後の13分、セレッソが先制に成功する。喜田が縦パスを入れると、受けた柴山が右サイドからカットインし、逆サイドの阪田澪哉へパス。阪田のクロスは相手DFにクリアされたが、喜田と西尾が猛ダッシュし、セカンドボールに反応。西尾がカットしたボールがショートカウンターのような形で北野颯太に渡ると、北野が右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。自身も「咄嗟に打った」と話したように、体が自然に反応した見事な一撃だった。その後も前から積極的に奪う姿勢を見せつつ、上下左右にスライドして守備に穴を空けないセレッソは、27分、田中駿汰の縦パスを受けた北野がシュート。ここで得たCKから、柴山のキックに西尾が合わせたヘディングはGK正面に飛んだ。前半終了間際には左右に大きく展開され、サイドを破られるシーンもあったが、柏もプレー精度を欠いて、事なきを得た。前半アディショナルタイムには、右サイドを崩して中島がフィニッシュも、シュートは枠を外れた。追加点こそ奪えなかったが、攻守に狙いを持って、コンパクトに戦い続けた前半45分だった。
(文=小田尚史)
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