怒涛の3連勝でついに白星先行。復帰したキャプテンが背中でチームをつなぐ

【ジャパンラグビー リーグワン】

花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)は九州電力キューデンヴォルテクスとのビジターゲームを39対12で制し、3連勝を達成。開幕3戦勝ちなしの状況から盛り返し、ついに白星が先行した。

花園Lに頼もしきリーダーが帰ってきた。今季のキャプテンを務めるパトリック・タファが長いリハビリを経て、今季初出場を果たした。
「チームがなかなかうまくいっていない姿を見ることもありましたが、自分には何もできない。その状況は辛かった」けがの影響でチーム練習を外から眺める日々。自らを「プレーでみんなを引っ張るタイプ」と語るタファにとってそれが叶わない時期は本当に辛いものだった。しかし、それでもキャプテンという責務が自らを奮い立たせてくれた。
「オフフィールドでもできることに集中してチームをリードしていこうと思っていました。ロッカールームの中、練習中、外から声を掛ける。たくさん声を出してポジティブなインパクトをチームに与えたいと思ってリーダーとして行動してきました」

チームは開幕3試合未勝利の状況から抜け出し、2連勝を達成。その直後のタイミングでタファは戦列へと復帰した。誰よりも自らが望んでいた「プレーでみんなを引っ張る」ことができる舞台へ戻ってきた。その姿に向井昭吾ヘッドコーチも「彼の背中を見てみんながつながっていくことができていた」と賛辞を惜しまなかった。
1年でのディビジョン1復帰を目指すチームにとって上位2チームを追撃するにはとにかく勝ち続けるしかない。帰ってきたキャプテンはその言葉に決意をにじませる。
「メンタルを落とさずにチャレンジし続けることが重要だと思います。スタンダードをこれ以上、下げてはいけない。ほかのチームにとって脅威となるようなチームであり続けなければいけないし、そのためには努力をし続けることが必要です」その模範となるキャプテンが戻ってきたことは花園Lにとって大きな力になることは間違いない。

「キャプテンでいられることは本当に幸せ」と喜びを語ったタファだが、チームメート、そして、ファンは彼がキャプテンでいてくれることをきっと喜んでいるはずだ。
(杉山文宣)
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