【ラグビー/NTTリーグワン】闘志あふれる集団たれ。参入初年度、新たな歴史を刻むとき<狭山セコムラガッツ>

狭山セコムラガッツ 【©ジャパンラグビーリーグワン】

『ジャパンラグビー トップリーグ』創立メンバーに名を連ねた狭山セコムラガッツが、ついに『NTTジャパンラグビー リーグワン』の舞台で新たな歴史を刻むときがきた。チームの愛称に込められた「セコムらしく、闘志あふれる集団たれ」という思いを胸に、2023年はトップイーストリーグ準優勝。そして2024年1月の3地域社会人リーグ順位決定戦で優勝を成し遂げ、全国有数のチームがひしめくリーグへと駆け上がってきた。

かつての輝きを知る社員も多く、選手たちには大きな期待が寄せられている。チームの主将・飯田光紀は、「たくさんの人に声をかけてもらえるようになった。期待の声はもちろんですが、ここからが新たなスタートと言ってくれる方もいるので、そこは忘れることなくやっていければと思う」と意気込む。

多彩な展開から試合のリズムを作っていくのが、チームの特長。「セットピースは最大の強み。フォワードのモールだったり、スクラムだったりと、いろいろな場面で強さを発揮できればいいと思います。それに、長いシーズンの中でディフェンスはキーになるので、しっかりと力を上げていきたい」。そう述べたのはチーム統括兼スクラムコーチの山賀敦之。選手からの信頼も厚く、チームに欠かせない存在の一人だ。

また、今シーズンから加入したチェイス・ティアティア、トロイ・カレンダーの二人には期待が集まっている。ニュージーランドで実績を積んだチェイス・ティアティアは、鋭いカウンターが武器。一方のトロイ・カレンダーはハードワークに定評があり、どこにでも顔を出すプレーが期待されている。

飯田は、参入1年目のシーズンを前に、「タフなシーズンになると思う。固定したメンバーで戦うことは難しいので、どの選手が試合に出ても、力を発揮できるようにしなければいけない。徐々にチームの総合力は上がってきているので、いい状態で開幕戦を迎えたい」と語った。

今シーズンの目標は、来シーズンをディビジョン2で戦うための結果を残すこと。つまりは昇格だ。支配する、圧倒するという意味を持つ『DOMINATE』をスローガンに、参入初年度から強さを見せられるか。

(松野友克)
【注目選手】
FL 飯田光紀選手

狭山セコムラガッツ 飯田光紀選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

愛くるしい笑顔からは想像できない、強烈なタックルが武器の主将。趣味はコーヒーづくりと繊細さも兼ね備えている点が皆に愛される理由だろう。経験豊富な外国籍選手が加入し、期待も集まるが「ウチの強みはチーム力」と飯田は言い切った。「とにかくチーム力を上げなければ、長いシーズンは戦えない」と、一丸で戦う大切さを口にした。そして「プレシーズンマッチで、まだ足りない部分も見えてきた。そこを開幕までに強みに変えていければ、いいスタートが切れるはず」とも語る。新たなスタートを切るチームにとって、責任感が強く、信頼も厚い主将の存在は頼もしい限りだ。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント