【ラグビー/NTTリーグワン】王者ではなく、チャレンジャー。けん引するのはリーチ マイケル<東芝ブレイブルーパス東京>

東芝ブレイブルーパス東京 【©ジャパンラグビーリーグワン】

昨季、リーグワン初優勝を達成した東芝ブレイブルーパス東京。トップリーグ時代を含めて14年ぶりに頂点にたどり着いたが、トッド・ブラックアダー ヘッドコーチは「いまだに優勝を振り返っている選手は一人もいません。まだまだ成長できます」と、チームをさらに強くすることに集中している。

2年連続でキャプテンを務めるリーチ マイケルも「『連覇』という言葉は使いません。チャレンジャーとして追いかけたほうが力は出ます」と語る。新しいシーズンに向けて、チームとして伸びている部分については「若手で戦力になる選手が増えています。また、少し変わったアタックも入れているので、昨季とは違ったラグビーになると思います。楽しみにしていてください」と笑顔を見せた。

昨季の優勝に大きく貢献した元ニュージーランド代表のリッチー・モウンガとシャノン・フリゼルは、ラグビーワールドカップがあった昨季よりも早くチームに合流。プレシーズンマッチから元気な姿を見せていて、よりチームにフィットした状態で開幕を迎えられそうだ。

日本代表の原田衛、ワーナー・ディアンズ、ジョネ・ナイカブラ、松永拓朗は国際舞台でタフに戦い、貴重な経験を積んだ。また、日本代表に近づいている選手たちも充実の時を迎えている。チームの中心選手に成長し、確かな自信をつかんだフランカーの佐々木剛、センターの森勇登、ウイングの桑山淳生は、今季も相手チームにとって脅威となるだろう。

新戦力に個性豊かな選手がそろったことも、今季のチームの特徴となっている。明治大学出身の池戸将太郎は身長180cmの大型SHとしてポジション争いに挑む。力強さが光るプロップのヴェア・タモエフォラウや、長身ロックの亀井茜風らも初出場を目指している。

移籍組ではクボタスピアーズ船橋・東京ベイから金秀隆ら3選手が加わった。2021年にトップリーグ新人賞を獲得している金のスピードあるランは、チームの新たな魅力になりそうだ。

(安実剛士)
【注目選手】
NO8 リーチ マイケル選手

東芝ブレイブルーパス東京 リーチ マイケル選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

日本代表87キャップを誇る“レジェンド”、リーチ マイケルが今季も主将を務める。
昨季は悲願のリーグワン初優勝を果たしたが、「連覇」という言葉は封印し、目の前の試合に集中。「先を見ずに1試合、1試合戦います。どんな天候でも、どんなメンバーでも絶対に勝つ。結果がすべてなので」。36歳となって迎える新シーズンに向けて、闘将は「ワークレートを磨きたい。開幕戦、フルパワーでできると思います」と熱く燃えている。
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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