永井花奈が1位通過-25年は序盤から勝負

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永井 花奈 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 2024年JLPGAツアー クォリファイングトーナメント(QT)ファイナルステージ大会最終日が11月29日、静岡県袋井市・葛城ゴルフ倶楽部 宇刈コース(6,454ヤード/パー72)で行われ、永井花奈が通算7アンダーで1位通過を果たした。この日も安定したプレーで1バーディー、1ボギーの72でまとめた。1打差の通算6アンダー、2位は森井あやめ。同スコアの場合、「第4Rスコア→第3Rスコア→第2Rスコア→第4R、18番Hからカウントバック」によって順位を決定した。以下、3位篠崎愛、4位サイペイイン、5位小滝水音。

 QTファイナルステージは2025シーズンJLPGAツアー及び、JLPGAステップ・アップ・ツアーの出場資格決定戦(シード選手等を除く)。例年の実績でJLPGAツアー出場は、上位30位前後がボーダーラインとなる。

 失敗は許されない。ファイナルステージを終えた、永井花奈は前日までの貯金をアドバンテージに、1位通過を決めた。最終日は1バーディー、1ボギーの72。「下のことは考えずにプレーできたかなぁ。展開からして楽とはいわないけど、まずまずかなぁ」。淡々と話している。

 2024シーズン、シード権を維持することはできなかった。しかし、きっちりと気持ちを整理して、今大会に。「前回、シード権を落とした時、そのことは考えすぎないようにしてきた。調子さえ良くなれば、それなりに試合には出場できる。いい状態だからこそ、優勝争いができるわけでしょう。正直なことを話すと、やっぱりここに出場するのはイヤです。それでも最悪、だなんて感じではありません」と、置かれた状況を説明する。

 では、4日間を振り返るとどうだったのか。「調子はまずまずだったと思う。すごく風が強い日が2日あり、難度が増したけど、試合と比較すれば、それほどセッティングが難しいとは感じない」との言葉を聞けば、足踏みをしているわけにはいかない、という気迫が伝わってくる。

 今回は特に新しいスタイルを試した。「試合でプレッシャーをかけすぎると、うまくいかないことが多かった。だから、ボギーを打たないスタイルならどうか、と考えてQTを戦ってみることに…。第1日、先にボギーがきたけど、腹をくくっていたから、少しも焦りがない。最終的に、順位が良かったし、こういう勝負もできることがわかった」と説明した。4日間で5ボギーは許容範囲。手応えがある。

 25年は序盤が勝負。「最終的には優勝、という目標。でも、優勝争いをするためには優勝争いを数多くしていかなければなりません。ここ数年、シーズンが開幕してからなかなか、成績が出ていない。これを何とかします。つまり、オフは休んでいる暇などない。今、頭にあることはそれですね」。25年、プロ10年目の節目にもあたる。将来を見据えた姿が浮かんだ。

永井 花奈 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

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