U18日清食品 四国ブロックリーグ2024 女子 レポート 渡邊結衣「チームのリーダーになることを意識して」済美(愛媛県)

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【©U18日清食品リーグ】

11月9日に行われた「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」の最終戦にて、済美は県内のライバルである聖カタリナ学園(愛媛県)に87-70で会心の勝利を収めました。過去2大会では聖カタリナ学園が優勝、済美が準優勝と、四国でもトップの実力を持つ両チームですが、今回は済美が持ち味である運動量と走力で主導権を握りました。

今年のインターハイ予選とウインターカップ予選で聖カタリナ学園に敗れていることもあって、中川香一郎ヘッドコーチは「うれしい勝利でした」と笑顔を見せました。しかもこの日は1、2年生をコートに送り出して戦っており、来年を見据えて大きな手応えとなる勝利です。

4勝3敗の5位で終えた「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」を、中川ヘッドコーチはこのように総括します。「四国の強豪チームと7試合を戦った経験はとても大きいです。毎回、真剣勝負をこなしていく中で、学ぶことがたくさんありました。その成果が最終戦の勝利に繋がったと思います。聖カタリナ学園との試合は次に繋がるように1、2年生メンバーで戦いましたが、相手に立ち向かっていたし、走って87得点を取ることができました。今までは強い相手に対して立ち向かえないところがあったのですが、聖カタリナ学園戦ではシュートが入る入らないは別にして、選手たちは思い切りシュートを打っていました。リーグ戦を通して、下級生たちの意識が変わってきたという手応えがありました」

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最終戦を勝利で飾った済美でしたが、中川ヘッドコーチはチームのエースには合格点を与えませんでした。その選手とは、最終戦でキャプテンを務めた2年生の渡邊結衣選手です。

聖カタリナ学園との試合では、ボール運びからドライブ、ディフェンスとすべてをこなした渡邊選手ですが、中川ヘッドコーチは「彼女にはもっともっとやってほしいですね。チームとして得点がほしいときに遠慮をすることがあるので、ここぞというところで点を取ってほしいですし、チームリーダーになってほしいです。彼女はそれができる選手だと思っています」とさらなる成長を求めています。

それと同時に「相手チームは渡邊選手を厳しくマークしてきますが、そういう時に広い視野を生かしてパスをさばけるようになってきました」と、エースとして成長していることも認めています。

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チームのエースに高い要求をするのは、期待の表れに他なりません。渡邊選手は中学時代にガードのポジションをこなしていたことで、166cmながらハンドリングに優れ、ジャンプシュートが得意なポイントゲッターです。本人も「ボール運びから得点まで何でもこなせるオールラウンダーになりたい」と目標を語ります。

その上で、「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」を通して意識してきたのが「積極性を出すこと」でした。「これまでの自分は強い相手になると逃げてばかりでしたが、中川コーチから『自ら率先してチャレンジしなさい』と言われているので、チームのリーダーになることを意識して戦ったつもりです」と渡邊選手は言います。

「四国の強豪チームを相手に勝ったり負けたりしましたが、リーグ戦なのでトーナメントと違い、毎試合チャレンジできました。聖カタリナ学園との試合は1、2年生で戦ったので、特に『自分がやる!』という自覚が出ました。大会を通してチーム全体が成長することができたので、この経験をこれからも生かしていきたいです」と、渡邊選手はこのリーグ戦で得た手応えを今後に繋げることを誓います。ライバルからもぎ取った大きな勝利を自信に変えて、ここから済美の新チームがスタートします。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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