【BOATRACE】完全に流れ引き寄せた吉川元浩のVチャンス! 唐津 ファン感謝3Days

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 ボートレース唐津(デイ開催)の「ファン感謝3Daysボートレースバトルトーナメント」(優勝賞金158万円)は14日、早くも最終日を迎え、トーナメント方式を勝ち上がった6人により最終12Rでファイナル(優勝戦)が行われる。

 セミファイナル9Rは、1コースの横田貴満が逃げたところを、吉川元浩(兵庫出身・兵庫支部52歳)【冒頭の写真・抽選風景】が5コースから見事なまくり差しでとらえた。横田は猛追するも届かずで悔しい2着。3着には常住蓮が食い込んで3連単の5-1-3は2万3980円の67番人気と波乱決着。

 セミファイナル10Rは、1コースの平高奈菜が先マイしたが、3コースの海野康志郎(山口出身・山口支部36歳)【写真下】がここも見事なまくり差しでとらえた。平高は惜敗の2着。魚谷智之は大外6コースから3着に食い込んで3連単の3-1-6は6390円の24番人気と中波乱。

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 セミファイナル11Rは、注目の峰竜太が6号艇で登場。スタート展示から進入で動きは見せたものの、本番では内枠全員が抵抗して全艇スローでの枠なり進入になった。1コースの渋谷明憲が逃げて先行し、4コースから差した平石和男が2着を死守。峰は猛追をしかけるも道中は石渡鉄兵や坂口周も絡んできて追い上げは届かずの3着まで。3連単の1-4-6は6230円の26番人気とここも中波乱。

 最後のセミファイナル12RはF2の茅原悠紀(岡山出身・岡山支部37歳)【写真下】が1コースからぶっちぎりの逃げ切り。2着ならファイナル進出だった井内将太郎が5コースからまくり差しで追走しかけたが、2コースの豊田健士郎が差してバックで届き2着を確保。3着は松井繁が競り勝って浮上し3連単の1-2-3は640円の1番人気と大本命決着だった。

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 最終日のファイナル進出は、セミファイナル1着の吉川元浩、海野康志郎、渋谷明憲、茅原悠紀の4人に加えて、セミファイナル2着組で得点と選考順位が上位の平高奈菜。そして復活戦1着組4人の中で得点、選考順位が上位の萩原秀人に決まった。平高は自動的に5号艇、萩原も自動的に6号艇で、セミファイナル1着4人による名物・アミダマシーンでの抽選の結果、ファイナルの枠番は次のとおりに決まった。1号艇は吉川元浩が引き当てた。

<唐津 最終日 12R ファイナル>
1枠 吉川 元浩(兵庫・兵庫)
2枠 渋谷 明憲(大阪・大阪)
3枠 茅原 悠紀(岡山・岡山)
4枠 海野康志郎(山口・山口)
5枠 平高 奈菜(愛媛・香川)
6枠 萩原 秀人(福井・福井)
※()内は出身、支部の順

 今節は追加参戦だった吉川元浩に流れが向いてきた。初日のトーナメントは6号艇、2日目のセミファイナルも5号艇と抽選運は悪かったが、その5号艇を自ら抜群のハンドルワークで克服。実はモーター抽選運にも恵まれていなかったのだが、キャリアボデーとシリンダケースの交換で見違えるほどパワーアップ。ファイナルの抽選で1号艇をゲットした時には思わずガッツポーズも出た。このチャンスを逃すことはなさそうだ。

 吉川元浩の一番のライバルはやはり茅原悠紀だろう。F2というハンデを背負いながらも、ボート界屈指のテクニックでそれをカバー。3号艇を引き当てたことでスタートは無理せずとも得意のまくり差しで勝負できるのは大きい。

 海野康志郎も吉川元浩同様、今節は追加参戦。こちらもシリンダケースなどの大整備に着手して、セミファイナルでは11キロも体重が軽い平高奈菜の1コース戦をまくり差しでとらえた。その平高は女子レーサーとしては今井美亜(2回)、小野生奈、西橋奈未、宇野弥生に続く5人目のファイナル進出。勝てば第1回平和島大会の今井以来、女子2人目の快挙となる。

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