久保はフル出場、レアル・ソシエダはホームでアトレティコ・デ・マドリーと引き分け

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

スチッチのゴラッソがチームに勝ち点をもたらす

 ラ・リーガ第9節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにアトレティコ・デ・マドリーを迎えた。約25年前に起こったサポーターの衝突により因縁のある両クラブ。当時亡くなったアイトール・サバレタ氏の名前はゴール裏のスタンドの名称となり、ラ・レアルサポーターの象徴となっている。

 久保は右サイドで先発。スコアが動くのに要した時間はわずか51秒。ハビ・ガランの浮き玉のパスをエリア内に侵入したグリーズマンがビールパス、そしてネットを揺らしたのは今夏加入のフリアン・アルバレスの左足のシュート。その後もアウェイのアトレティコがペースを握る序盤が続く。

 ラ・レアルに同点の機会が訪れたのは12分。CKからのボールから連続シュートを放つが、スロベニア代表GKオブラクがこれをセーブ。久保は対峙するDFラングレに苦戦するが、時間の経過とともにゴールへと迫っていく。前半終了間際にはニアサイドに鋭いミドルシュートを放つが得点とはならず、0ー1で後半へ。

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 後半に入っても前半の流れそのままにアトレティコゴールへと迫るラ・レアルはゴールへ向かって仕掛ける機会が増えていく。押し込まれる形となったアトレティコは前線に起点を作るためにA・ソルロートをピッチへと送り込む。かつてサン・セバスティアンで活躍しラ・リーガを代表するFWへと成長したノルウェー代表の”裏切り”帰還に大ブーイングがレアレ・アレナに響く。

 本拠地での敗戦を避けたいラ・レアルの猛攻が実ったのは84分。アルゼンチン代表ロドリゴ・デ・パウルのパスミスを拾ったオヤルサバルが横パス。これをスチッチがダイレクトでシュートを放つと美しい放物線を描き、名手オブラクの伸ばした手を僅かにかすめゴールへと吸い込まれていった。土壇場の同点弾に沸くスタジアム。このまま試合終了のホイッスルまでラ・レアルが一方的に攻め込むがスコアが動くことはなく1−1で引き分けとなった。

 最高の結果ではないが、強豪相手に最低限の勝ち点を得たラ・レアル。次戦は19日、昨季ラ・リーガで躍進を遂げたジローナとアウェイで対戦する。難敵との試合が続く国際Aマッチデー中断期間明けに向けてチームの準備は続く。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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