ボートレース徳山の「G1徳山クラウン争奪戦 開設71周年記念競走」（優勝賞金1200万円）が24日に開幕した。

　1コースの強さは全国でも屈指の徳山水面だが、初日の1コースは7勝のみ。1コースが3連敗した5Rから7Rにかけては3レース連続で3連単の万舟券が飛び出した。7Rまでは強めのホーム追い風だったこともあり、2Rでは枝尾賢が早々とFに散っている。

　初日メインカード12Rの「クラウンドリーム」は、1号艇に指名された地元の白井英治（山口出身・山口支部47歳）【冒頭の写真】が逃げて圧勝。4コースから的確に差した池田浩二が2着、濱野谷憲吾に競り勝った吉川元浩が3着を守り、3連単の1-4-3は1110円の5番人気と順当決着した。

　幸先のいい船出となった白井英治は前検から「前操者の末永祐輝君が仕上げてくれている」と好感触だったが、本番にはリングを交換して臨み「整備士さんのおかげで上積みはあったと思う」とさらに手応えはアップ。ただ、「1号艇じゃなければプロペラはたたきたい」とも話しており、パワー面に関してはまだまだ妥協するつもりはない。

　予選組に連勝者は不在だったが、笠原亮とともにWエース機を手にしている丸野一樹（京都出身・滋賀支部33歳）【写真上】が1、2着、ベテラン坪井康晴が2、1着、峰竜太も2着2本とまとめたほか、1、3着だった河合佑樹と地元・大峯豊の2人もまずまずの発進となった。

　2日目の12Rでは「すなっちドリーム」が行われる。メンバーは次のとおり。

＜徳山 2日目 12R すなっちドリーム＞
1枠　峰　　竜太（佐賀・佐賀）
2枠　松井　　繁（大阪・大阪）
3枠　寺田　　祥（山口・山口）
4枠　菊地　孝平（岩手・静岡）
5枠　片岡　雅裕（高知・香川）
6枠　磯部　　誠（愛知・愛知）
※（）内は出身、支部の順

　1号艇に指名されたのは峰竜太（佐賀出身・佐賀支部39歳）【写真上】。初日は中枠の4、3号艇で2着2本とまとめており、「出足が良くて回り足はトップクラス。伸びも水準以上はある」と早々に好感触を得ているのは心強い限り。信頼度が高い1コース戦で人気に応えるレースになりそう。

　外枠の片岡雅裕と磯部誠は初日に1号艇が回ってきて白星をゲットしているが、松井繁は5、4着、菊地孝平は4、6着と苦戦。地元の寺田祥は4、3着だったが、初日後半9Rでは失速による減点7点があり、初日2走で得た得点は3点しかない状況。点増しがあるこのドリーム戦で何とか巻き返したいところだが、初日の感触は後半に上向いていたのは不幸中の幸い。予選を突破するには残る4走で最低でも33点（オール2着以上のペース）が必要なので、早くも背水の陣ともいえるレースになりそうだ。

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