【ラグビー/NTTリーグワン】考えてきたのは「一戦ごとの成長」。 その先に『王座奪還』があると信じて<埼玉パナソニックワイルドナイツ>
埼玉パナソニックワイルドナイツ 坂手淳史キャプテン 【©ジャパンラグビーリーグワン】
昨年5月、埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)はプレーオフトーナメント決勝でクボタスピアーズ船橋・東京ベイに敗れてリーグワン2連覇を逃した。試合後、坂手淳史キャプテンは「来年、またここに戻ってくる」と話して国立競技場をあとにした。あれから1年、チームは再び決勝の舞台に戻ってきた。
今季のテーマは『王座奪還』。埼玉WKは開幕から連勝街道を突っ走った。簡単なゲームは1試合もなかったが、リーグ戦の結果は16戦全勝。坂手は「今季は誰がゲームに出ても“埼玉WKのラグビー”を体現できた。チームの進化が結果につながっている」と俯瞰した。
プレーオフトーナメント準決勝・横浜キヤノンイーグルス戦は、これまでと比べても極めて難しい展開となった。竹山晃暉、ジャック・コーネルセンのトライなどで13対3とリードして前半を終えたものの後半に2トライを奪われて一時は13対17のビハインドに。昨季の決勝を思い起こすようなイヤな流れだった。
だが、個人でもがくのではなく、組織で戦うことで20対17の逆転勝利につなげた。そして決勝の相手は、リーチ マイケルキャプテンが率いる東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)に決まった。埼玉WKはBL東京に対して、2015-2016シーズンのジャパンラグビー トップリーグ順位決定トーナメント LIXIL CUP 2016決勝で勝利して以降、 10連勝中(リーグ戦では9連勝中)。しかし、優勝が懸かったプレーオフトーナメントの一発勝負では過去のデータは意味をなさない。
坂手は「BL東京戦はセットピースと、試合での修正力がカギになる。リーチ選手は経験があって大舞台に強い選手。ただ、リーチ選手一人と戦うわけではないので、チームとしてどう戦うかが大切だ」と語った。
この決勝戦は、引退を発表している堀江翔太、内田啓介の国内ラストマッチでもある(注・堀江は6月にイギリスで世界選抜チームであるバーバリアンズの一員としてフィジー戦に臨む)。「最後の試合だが、二人とも勝つために必要な戦力。僕たちも、二人の気持ちに負けないプレーを見せたいと思います」。
『王座奪還』まで“あと1勝”。すべてはファイナルで勝つために戦ってきた。「『王座奪還』は最終目標だが、一戦一戦、自分たちが成長することだけを考えてきた。準決勝の勝利で、また1試合、成長できる時間をもらった。最後の瞬間まで全員で成長していくだけ」。坂手、そして埼玉WKは進化の先にある栄光をつかむために国立競技場のフィールドに立つ。
(伊藤寿学)
今季のテーマは『王座奪還』。埼玉WKは開幕から連勝街道を突っ走った。簡単なゲームは1試合もなかったが、リーグ戦の結果は16戦全勝。坂手は「今季は誰がゲームに出ても“埼玉WKのラグビー”を体現できた。チームの進化が結果につながっている」と俯瞰した。
プレーオフトーナメント準決勝・横浜キヤノンイーグルス戦は、これまでと比べても極めて難しい展開となった。竹山晃暉、ジャック・コーネルセンのトライなどで13対3とリードして前半を終えたものの後半に2トライを奪われて一時は13対17のビハインドに。昨季の決勝を思い起こすようなイヤな流れだった。
だが、個人でもがくのではなく、組織で戦うことで20対17の逆転勝利につなげた。そして決勝の相手は、リーチ マイケルキャプテンが率いる東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)に決まった。埼玉WKはBL東京に対して、2015-2016シーズンのジャパンラグビー トップリーグ順位決定トーナメント LIXIL CUP 2016決勝で勝利して以降、 10連勝中(リーグ戦では9連勝中)。しかし、優勝が懸かったプレーオフトーナメントの一発勝負では過去のデータは意味をなさない。
坂手は「BL東京戦はセットピースと、試合での修正力がカギになる。リーチ選手は経験があって大舞台に強い選手。ただ、リーチ選手一人と戦うわけではないので、チームとしてどう戦うかが大切だ」と語った。
この決勝戦は、引退を発表している堀江翔太、内田啓介の国内ラストマッチでもある(注・堀江は6月にイギリスで世界選抜チームであるバーバリアンズの一員としてフィジー戦に臨む)。「最後の試合だが、二人とも勝つために必要な戦力。僕たちも、二人の気持ちに負けないプレーを見せたいと思います」。
『王座奪還』まで“あと1勝”。すべてはファイナルで勝つために戦ってきた。「『王座奪還』は最終目標だが、一戦一戦、自分たちが成長することだけを考えてきた。準決勝の勝利で、また1試合、成長できる時間をもらった。最後の瞬間まで全員で成長していくだけ」。坂手、そして埼玉WKは進化の先にある栄光をつかむために国立競技場のフィールドに立つ。
(伊藤寿学)
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ