【ラグビー/NTTリーグワン】困難な状況に追い込まれようとも。 GR東葛の名手二人が説く勝利へのポイント<NECグリーンロケッツ東葛>

NECグリーンロケッツ東葛 田中史朗選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

1週間前の5月18日に行われたD1/D2入替戦第1戦で、NECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)はリコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)に21対40で敗れた。第1戦を終えた直後、GR東葛のウェイン・ピヴァック ヘッドコーチは冷静に敗因を分析しながら、課題を1週間掛けて修正することで「勝つ可能性はある」と第2戦への意気込みを語った。

その「勝つ可能性」を探るため、百戦錬磨の経験を持つ二人の名手に、第2戦のポイントを聞いた。

日本代表75キャップ、3度のラグビーワールドカップに出場した経験をもつ田中史朗は第1戦を振り返り、「後半の内容には、みんなが手ごたえをつかんだと思います。すごく良い状態でチームが動いていました」と話した。

そして、「それには私も同意します。後半はかなりの好機がありました」と賛同するのが、2015年と2019年のラグビーワールドカップにウェールズ代表として出場したジェイク・ボールだ。

第1戦の後半、GR東葛は二つのトライを決めて猛追を見せた。さらに、パスが正確にとおってさえいれば、トライが決まってもおかしくはないビッグチャンスも幾度となく作り出した。二人が第2戦のポイントに挙げたのは、そのときのパフォーマンスだった。

「第1戦では僕たちのやりたいラグビーをBR東京にやられてしまいました。相手が蹴ったボールに対してこちらがミスをしてしまったけど、第2戦ではGR東葛らしい戦い方が前半からできれば勝機は見えてくると思います。また我慢比べになるとは思いますけど、良いラインブレイクもありました。それが前半からできれば、メンタルの強い選手がいるので問題ないと思います」(田中)

さらにジェイク・ボールは、この逆境をはね除けるためには何が必要か、それを次のように説く。

GR東葛 ジェイク・ボール選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

「まずはしっかりと自分たちの役割を遂行すること。そして、自分たちが得意とすることをやり切ること。消極的にならず、自分たちのすべてを表現する。自分たちに何ができるかは、すでに全員が分かっていると思う。最後のゲームなのでハードにプレーして、あとは自信をもって、仲間を信じることが大事です」

ボーナスポイントを取られての19点差での敗戦。GR東葛が苦しい状況にあるのは間違いない。しかし、勝負は最後の最後まで何が起こるか分からない。数々の修羅場をくぐり抜け、勝利を手繰り寄せてきた二人の名手の言葉を信じ、GR東葛は勝利を目指して戦い抜く。

(鈴木潤)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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