【ラグビー/NTTリーグワン】「ファンをドキドキさせない試合にします」。 ラグビーの怖さを知る34歳が誓うD2残留 <日本製鉄釜石シーウェイブス>

日本製鉄釜石シーウェイブス 武者大輔選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

D2/D3入替戦第2戦は5月25日の12時にキックオフ。日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)は、AGFフィールドに乗り込み、クリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)と対戦する。

5月19日に行われた第1戦では釜石SWが37対19でWG昭島を下し、勝ち点4を獲得。規律を維持し、ディフェンスで圧力を掛け続けた釜石SWが我慢比べを制した試合だった。

「焦りからくるWG昭島の荒いプレーに対して、自分たちは自制心を失わずプレーできました。ここ数試合の中でもペナルティ数は少なかったですし、それが自分たちを律して試合ができたということにつながっていると思います」

この試合でも持ち前の強烈なタックルやスクラムで存在感を発揮した武者大輔は試合をこう評価した。入替戦は2週間で同じ相手と二度対戦するだけに、1勝、1トライが、来季、自分たちがどこでプレーするかに大きな影響を与える。

「『一つのミスが展開を変える。負けられない』といったプレッシャーはあります。でも、僕自身はそういったヒリヒリしたムードのほうが楽しめるタイプなので問題ないです」(武者)

勝利した第1戦で活躍が目立った阿部竜二、落和史ら若手に対しては「いいプレーをしてくれました。でも、ボールを持っていないときの指示や準備のところでまだまだ向上しなければいけない部分があります」と言及する。文字にすると厳しいだけの言葉に感じるが、表情からはそれだけではなく、朗らかさも感じたのも印象的だった。おそらく言葉に内包されていたのは彼らに対する期待や愛情であり、『同じチームメートとしてもっとレベルアップするんだ』という強い向上心。将来的に指導者を目指している武者ならではの視点や指摘にも感じた。

勝負の第2戦。第1戦で得たアドバンテージはあるが、まだ何も手にしてはいない。ラグビーの怖さも熟知している武者は、今月に誕生日を迎え34歳になった。「釜石SWのファンをドキドキさせない試合にします」。そう言い残し、決戦の舞台に赴く。

(髙橋拓磨)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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