【ラグビー/NTTリーグワン】ディラン・ライリーが止まらない。 トライ王争いを制し、無傷の8連勝に導く<埼玉パナソニックワイルドナイツ>
埼玉WKのディラン・ライリーと、静岡BRのマロ・ツイタマのトライ数はともに『7』。この数字はトヨタヴェルブリッツの高橋汰地も含めてディビジョン1でトップタイである。今節はトライランキング1位同士の対戦となる。
そのディラン・ライリーが止まらない。今季ここまでのトライへの直線関与数は7トライ3アシスト。第6節三重ホンダヒート戦では前半に軽やかなステップで混戦を抜けてトライを決めると、後半にはカウンターからのロングキックを足で巧みにコントロールしてトライを奪った。
「2トライとも周囲のサポートを受けてトライまで持ち込むことができたし、カウンターからのコントロールキックは、うまくタイミングを合わせることができた。ただ、自分のトライよりもチームの勝利が大切だ」
前節・東京SG戦では前半11分にダミアン・デアレンデのパスを受けて左サイドを独走し、トライ。チームはその後、逆転を許したが、再逆転に成功して天王山を制した。ディラン・ライリーは攻守のハードワークで勝利に大きく貢献した。
オーストラリア出身のディラン・ライリーは2018年にパナソニック ワイルドナイツ(当時)へ加入すると、2019-2020シーズンの開幕戦でリーグ戦初キャップを獲得。実戦経験を積み上げながら、年間を通じたフィジカル強化によって日々進化を続け、鋼鉄の鎧と、圧倒的なスピードを身に着けた。そして2021年に日本代表に初選出されると昨年のラグビーワールドカップ2023フランス大会のフィールドに立った。
「熊谷の恵まれた環境でラグビーに集中することができている。今季は、昨季果たせなかった優勝をつかみ取ってチームの目標である『王座奪還』を成し遂げたい」
直近リーグ50試合で48勝1分1敗の埼玉WK。その1敗は、昨季の静岡BR戦である。昨季の苦い思い出を繰り返すわけにはいかない。2試合連続トライ中のディラン・ライリーは、マロ・ツイタマとのトライ王争いを制してチームに勝利を呼び込む。
(伊藤寿学)
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