「偉大なるダービー」を見逃してはならない5つの理由

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スペインフットボール界で最も魅力的なダービーの一つが11月12日(日)、ラモン・サンチェス・ピスフアンで行われる。セビージャの町を二分するセビージャとベティスによる「エル・グラン・デルビー(偉大なるダービー)」は、今週末のラリーガ EA SPORTS 第13節における最大の注目カードだ。

現在、降格圏と勝ち点4差の15位に低迷しているセビージャに対し、ベティスはチャンピオンズリーグ圏と勝ち点5差の6位につけている。置かれた状況は対照的ながら、それぞれの目標に向けて勝利を必要としていることは変わらない。それが宿敵とのダービーとなれば尚更だ。

フットボールが息づく町
ヨーロッパ全体を見渡しても、これほど多くのファンを抱える2クラブが1つの町に同居しているケースは多くない。70万人の人口を有するセビージャは、スペインで4番目に大きな町だ。フットボールが息づく町であり、ベティスは7万人超のソシオと約5万人の年間シート保有者を、セビージャは5万人超のソシオと3万9千人の年間シート保有者を抱えている。これは17%のセビージャ市民がどちらかのクラブの現役ソシオであることを意味する。試合前にクラブ創立100周年イムノを大合唱する光景は、この町の人々のフットボールに対する情熱をよく表している。

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上り調子のベティス、5年ぶりの勝利なるか
ベティスが最後にラモン・サンチェス・ピスフアンから勝ち点3を持ち帰ったのは2018年1月の対戦で、ラリーガ EA SPORTS でのダービー最多得点を記録した撃ち合いを5ー3で制している。以降の5シーズンは1分4敗と勝てていないが、7戦負けなしの2連勝中と上り調子で迎える今回は5年ぶりに敵地でのダービーを制するまたとないチャンスと言えそうだ。

2018年1月6日のダービーはベティスが5ー3で制した 【(C)LaLiga】

アロンソ監督、初勝利なるか
セビージャは今季2勝目を挙げた9月26日の第7節アルメリア戦を最後に、5試合も勝利から遠ざかっている。その間に就任したディエゴ・アロンソ監督の指揮下ではレアル・マドリー、カディス、セルタと対戦し、全て引き分けで終えている。待望のラリーガ EA SPORTS 初勝利を目指す自身初の「エル・グラン・デルビー」では、同じく南米出身である大先輩のマヌエル・ペジェグリーニ監督に挑むことになる。

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イスコ、古巣と初対戦
今回のダービーにおける注目選手の一人はイスコだ。彼はセビージャとベティスの双方でプレーした数少ない選手の一人であり、レアル・マドリーを退団した昨季の前半にセビージャでプレーした後、今夏にベティスへ加入した。今季はマラガ時代に師事したペジェグリーニ監督の元で完全復活を果たし、これまで2ゴール2アシストを記録。8試合でMVPに選出される活躍を見せており、古巣セビージャとの初対戦でも攻撃のキーマンとなることが期待されている。

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フェキルも復活
ベティスのもう一人の司令塔、ナビル・フェキルもダービーに間に合った。前十字靭帯の負傷により8ヶ月の長期離脱を強いられた彼は、前節マジョルカ戦の終盤に久々の実戦復帰を果たしたばかり。残り3分での出場だったものの、ヘルマン・ペセッラからはキャプテンマークを託され、ベニト・ビジャマリンの地元ファンからは盛大な拍手で迎え入れられた。ペジェグリーニ監督はダービーでの先発起用はないと明言しているものの、木曜のヨーロッパリーグでは15分超のプレー時間を得ており、セビージャ戦でも途中出場の機会はありそうだ。ベティコたちはみな、「エル・グラン・デルビー」の舞台でフェキルとイスコの連係プレーが見られることを待ち望んでいる。

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