ラリーガ EA SPORTS 、第13節プレビュー

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2023/24シーズンのカレンダーが発表された時点から、ラリーガ EA SPORTS 第13節は最も “ホットな” 週末の一つとして注目されてきた。セビージャとベティスによる「エル・グラン・デルビー」を筆頭に、今週末にはレアル・マドリー対バレンシア、アトレティコ・デ・マドリー対ビジャレアルといった好カードが組まれているからだ。

なおEURO2024予選のコソボ対イスラエル戦が11月12日(日)に開催される関係で、コソボ代表FWヴェダト・ムリキを擁するマジョルカとカディスの一戦は11月29日(水)に延期されている。

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今節の幕を開けるのは11月10日(金)のアスレティック・クルブ対セルタ。アスレティックは前節ビジャレアル戦で3戦ぶりの勝利を手にし、5位に浮上。一方のセルタは8試合も未勝利が続いており、降格圏から抜け出せずにいる。両チームの現状はホームチームの圧倒的優位を示しているが、迷えるセルタは番狂せを起こせるか。

5試合が組まれている11月11日(土)の1戦目はラージョ・バジェカーノ対ジローナ。ジローナは前節オサスナを4ー2で撃破。翌日にレアル・マドリーが引き分けたことで単独首位に浮上した。ラージョはそのレアル・マドリーと引き分け、不敗記録を8試合に伸ばしている。選手として、監督としてラージョで活躍したジローナのミチェル監督にとっては、真価が問われる一戦となりそうだ。

土曜の2戦目はアルメリア対レアル・ソシエダ。レアル・ソシエダは前節バルセロナ戦のショッキングな敗戦により7位に後退したものの、水曜のチャンピオンズリーグではベンフィカに圧勝。2試合を残して決勝トーナメント進出を決めている。一方のアルメリアは泥沼の4連敗中。今季初勝利が遠い最下位チームとのアウェー戦は、上位争いに踏みとどまりたいレアル・ソシエダにとって勝利が必須の一戦となる。

現地時間18時半にはグラナダ対ヘタフェ、オサスナ対ラスパルマスの2試合が組まれている。いずれも連敗中のホームチームに対し、アウェーの側が上り調子で迎える一戦。ヘタフェは引き分けが5試合続いた後、前節カディス戦で久々の勝利を手にしたばかり。前節アトレティコ・デ・マドリーを破ったラスパルマスはここ5試合で4勝を挙げており、共にホームでは1勝しかできていないグラナダとオサスナは厳しい戦いを強いられそうだ。

ジローナの好調を支えるアレイシ・ガルシアは前節オサスナ戦で今季3点目を記録。スペイン代表初招集も果たした 【(C)LaLiga】

ラスパルマスは前節、キリアン・ロドリゲスとベニト・ラミレスのゴールでアトレティコから勝ち点3を奪った 【(C)LaLiga】

土曜のラリーガ EA SPORTS を締めくくるのはレアル・マドリー対バレンシア。レアル・マドリーは前節、無数のチャンスを逃し続けて今季初めて無得点に終えたが、水曜のチャンピオンズリーグではブラガに3ー0で快勝し、早くも決勝トーナメント進出を決めている。対するバレンシアもここ4試合は2勝2分と負け知らず。サンティアゴ・ベルナベウでは2008年以降勝てていないが、若いチームが勢いに乗ればジャイアントキリングを起こせる可能性もゼロではないはずだ。

11月12日の1戦目はバルセロナ対アラベス。バルセロナは前節レアル・ソシエダ戦を土壇場のゴールで制したものの、火曜のチャンピオンズリーグではシャフタール・ドネツク相手に完封負けを喫した。エル・クラシコに敗れて以降の2試合はいずれも低調な内容に終始しており、シャビ・エルナンデス監督はとりわけ攻撃面で早急な立て直しを強いられている。

ラージョ戦は得点ランキング首位のジュード・ベリンガムも不発で、今季初めて無得点に終わった 【(C)LaLiga】

前節レアル・ソシエダ戦はロナルド・アラウホの劇的ゴールで制したものの、内容的には課題が残った 【(C)LaLiga】

現地時間18時半からはセビージャとベティスによる「エル・グラン・デルビー」がキックオフを迎える。市民の17%はいずれかのクラブのソシオであり、試合当日セビージャの町はフットボール一色となる。フットボール界で最も重要なダービーの一つとみなされている所以だ。直近15試合のうち、2点差以上で決着がついたのは3度のみ。セビージャのホームながらベティスの方がチーム状態は上であり、今回も接戦となることが予想される。

今週末のラストゲームは日曜夜に行われるアトレティコ・デ・マドリー対ビジャレアル。アトレティコは前節ラスパルマスに敗れる波乱があったものの、火曜のチャンピオンズリーグではセルティックに6ー0で大勝。ホームでの連勝記録を16戦まで伸ばしている。一方、不安定な戦いが続くビジャレアルは金曜にホセ・ロホ・マルティン “パチェタ” 監督の解任を発表。今節は暫定体制で臨むことになった。

ディエゴ・シメオネ監督にとってビジャレアルは最も相性の悪いライバルの一つで、これまで22度の対戦で7勝しか挙げておらず、ホームでは3シーズン連続で勝ち点3を逃している。今節を前にクラブと交わした2027年までの契約更新を祝うためにも、苦手意識を払拭する勝利が欲しいところだ。

昨季のエル・グラン・デルビーは2試合ともドロー。今回も接戦となるか 【(C)LaLiga】

アトレティコは前節ラスパルマスに敗れたものの、好機を連発したロドリゴ・リケルメがスペイン代表初選出を果たした 【(C)LaLiga】

前節アスレティック戦は前半だけで3失点。この試合がパチェコ監督のラリーガでのラストゲームとなった 【(C)LaLiga】

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