早大ヨット部OB・岡田奎樹、セーリング世界選手権で金メダル 創部初の快挙 

チーム・協会

ヨット部創部92年目 混合470級で吉岡美帆と組み

金メダル獲得を決めて喜ぶスキッパー・岡田(写真右)とクルー・吉岡 【Sem van der Wal / ANP / AFP】

オランダ・ハーグで行われたセーリング世界選手権で8月17日、早稲田大学ヨット部OB・岡田奎樹(2018年スポーツ科学部卒・トヨタ自動車東日本)・吉岡美帆(ベネッセ)組が混合470級(※)で優勝しました。世界選手権での優勝者輩出は、ヨット部としては創部92年目で初の快挙となりました。

ヨーロッパの強豪相手に最終レースを待たずに優勝を決めた圧勝劇。スキッパーとして艇の舵取りとメインセールの操作を行う岡田は「優勝したいと思って挑んだ大会。優勝できてとてもうれしい」とよ喜びました。2024年開催パリオリンピックにおける日本の出場枠「1」を確定させました。

東京オリンピック出場後にパリオリンピックで金メダルを取るためにペアを結成したという岡田・吉岡組。海に身を乗り出すなどして体を使って艇のバランスを取り状況判断も担うクルー・吉岡と、スキッパー・岡田はだいぶ息が合う様になり、しっかりとレベルアップできているとのこと。

今後の国内選考を経て、晴れて岡田・吉岡組が日本代表となれることを期待しています。

岡田奎樹「素直に嬉しい。自信にも繋がった」

「世界選手権で優勝することができて、率直に嬉しいです。チームとして色々な調整を行ったのでその結果がでていることが自信にも繋がりました。後輩たちは今年、全日本インカレ4連覇がかかっているということで、色々な葛藤があるかと思いますが真剣に楽しんでもらいたいです。パリオリンピックの選考会はこれからあるのでまだ決定ではないですが、代表となれば金メダルを目指して頑張ります」

息の合った走りを見せる岡田・吉岡組 【Sem van der Wal / ANP / AFP】

早大ヨット部監督・関口功志「現役ヨット部員にとって日々の練習の励みになっている」

「90年以上の歴史があるヨット部において、初めて世界チャンピオンを輩出できたことをとても嬉しく誇りに思います。現役ヨット部員も憧れの先輩の快挙を心から喜ぶとともに、日々の練習の励みになっています。代表選考はまだ続きますが、学生時代からの目標であるオリンピック金メダルに向けて、ペアの吉岡さんと良い準備をしてくれることを期待します」
※セーリング470級 全長4.7mの2人乗りヨットをスキッパーとクルーが操船する。東京オリンピックまでは男女別の種目だったが、パリオリンピックからは男女で組む混合種目となる。海面に設けられたブイを決められた順序で回って着順を競う。

岡田・吉岡組の艇と金メダル 【岡田選手提供】

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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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