東京から2年、パリまで1年! 稲垣・草彅・香取の3人がパラアスリートにエール
「あれ? 去年じゃなかったの?」
文字通り、あっという間の2年間だったが、大会を機に自分たちの内面にも変化があったと明かす。
パラアスリートから力をもらったという草彅さんは、「自分も、心も身体も元気に鍛えていかなきゃいけないと思って、今日ここにいます」と、心身ともに充実している様子。
香取さんは、大会が無観客開催だったこともあって、「もっと会場で選手を近くで見たいな」という思いがさらに強くなっているのだとか。約1年後には、パリ2024パラリンピックが開催されるが、「選手たちが観客の前で見せるパフォーマンスに超期待しています」と、いまからワクワクしているようだ。
実はパリは3人で訪れたことのある、思い出の地なのだとか。特別な思いを抱きながらパリパラリンピックを迎えることになりそうだ。
車いすテニスを始めたきっかけはレジェンドがパラリンピックでプレーする姿
実は、車いすテニスを体験したことがあるという3人。稲垣さんは中学時代にテニス部だったというが、スポーツ刈りにするのが嫌でわずか一週間でやめたという。そのためか、ほかの2人は知らなかったようで、「ええっ!?」「運動やってたの?」と声が飛び交う。
その車いすテニスと入院中に出会い、すぐにはまったという小田選手。車いすテニスを初めて観たのは、パラリンピックでプレーする国枝慎吾の姿だった。先のことを考えないタイプで、来年まで大きな大会がいくつも控えていることから、パラリンピックはまだあまり意識していないというものの、いざ次の大会がパラリンピック、となったら「楽しみ過ぎて寝られるか心配」なぐらい楽しみな舞台であり、そこで勝ちたいという強い思いを持っている、と語った。
レース中は無心か、いろいろ考えているのか
「テニスは1ポイントずつ状況が違う。(でも)陸上って常に同じことを何分間か行う。何を考えて走っているのかなっていう。無心なのか、細かいタッチとか出方とかを考えているのか」
同じ車いす競技でありながら、相手との駆け引きが多いテニスとは特性が大きく異なるため、小田選手は「あまり感じたことがない感覚で、結構新鮮」と、陸上競技に関心を深めたようだ。
佐藤選手は7月に行われたパリ2023世界パラ陸上競技選手権大会で、自身が持っていた400mの世界記録を約1秒、ベルギーの選手に抜かれたばかり。それを踏まえて、パリ大会では、「自分が持っていた世界記録を(更新された記録よりも)さらに1秒縮めた状態で世界記録を奪い返して、金メダルを獲って、日本に戻ってきて、また皆さんにご報告できるようにしたい」と力強く語った。
パリ行きが決定!?
パラスポーツ応援チャリティーソング『雨あがりのステップ』を熱唱し、ステージをさらに盛り上げた後、「パリに僕らが行く、これは絶対だ!」と、香取さんが力強く締めくくった。
パリまであと1年、東京大会の興奮を思い出しつつ、次の大会への期待がおのずと高まる、満足度の高い時間となった。
photo by Atsushi Mihara
※本記事はパラサポWEBに2023年8月に掲載されたものです。
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