【マッチレビュー】Bリーグ 22-23 B1第35節 GAME2 群馬vsFE名古屋

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【【マッチレビュー】Bリーグ 22-23 B1第35節 GAME2 群馬vsFE名古屋】

【これはnoteに投稿されたbonafide-baller(ボナファイド・ボーラー)さんによる記事です。】

スターター

・ホーム:群馬クレインサンダーズ
・アウェイ:ファイティングイーグルス名古屋

試合展開とポイント

1Q

FE名古屋は笹山がバンクシュートでオープニングポイントを決める。群馬はパーカーのミドルシュート、ターズースキーのローポストアタックで反撃。

スローテンポな試合展開の中、FE名古屋はターンオーバーがかさむ。一方の群馬はハーフコートオフェンスを落ち着いて構築。チェンバースとの連携でパーカーがローポストから連続得点を決めるなど、GAME1同様、先にオフェンスリズムを掴むことに。

タイムアウト明け。今ひとつオフェンスの流れを掴めないFE名古屋は、ジェレミー・ジョーンズの3ポイントシュートを決める。すぐさま群馬はチェンバースのジャンプシュートでやり返す。

ディフェンスでの群馬は、ハーフコートマンツーマンにおいてはマークマンのスイッチをせず、FE名古屋のインサイドアタックに対してはビッグマンがしっかりシャットアウトする。一方で、ジェレミー・ジョーンズと相馬の3ポイントシュート、さらにはウィリアムズのロングツーなど、アウトサイドからのシュートについては、FE名古屋は確実に沈めていくことに。

FE名古屋のマンツーマンディフェンスに対して、群馬はキーナン、パーカー、チェンバースらがスクリーンとパス&ランで連携したオフェンスを見せるが、3ポイントシュートは無く、オフェンス機会に比例するほどの点差は広げられず。

21-18の群馬3点リードで1Qを終えている。

2Q

群馬はチェンバースがペイントエリアへ切れ込んで掻き回し、ターズースキーがゴール下シュートを決める。ファストブレークからキーナンのダンク、さらにはチェンバースのペネトレイトからの連続得点で、勢いにのる群馬が27-18と突き放す。

FE名古屋はGAME1に引き続き攻撃の核はウィリアムズの1on1。積極的なアタックからバスケットカウント&ワンスローを決めると、ディフェンスではハーフコート2-3ゾーンを敷く。

FE名古屋のゾーンディフェンスに対して群馬は菅原の3ポイントシュート、キーナンのアタック、ハイポストでのチェンバースのジャンプシュート等で対処するも、ランダル、ストックマンジュニアが連続で3ポイントシュートを決め返すなど、不調だったGAME1から着実にシュートタッチを戻したFE名古屋が、群馬に食らいつく展開に。

さらにFE名古屋はオールコートでのゾーンプレスを敷いて群馬のオフェンスタイムを使わせながら、ハーフラインを超えてからはリトリートでの2-3ゾーンを徹底。徐々に群馬オフェンスのリズムを狂わせていく。

流れはFE名古屋に傾きかけるも、ディフェンスリバウンドを取りにいったターズースキーに対して、宮本がアンスポーツマンライクファールを喫する。ここでターズースキーがツースローを2本とも沈めると、直後のポゼッションでも八村が3ポイントシュートを決める。

FE名古屋はディフェンスをゾーンからマンツーマンへ戻し、切り替えを図る。ここから試合は打ち合いに。FE名古屋はランダル、石川の3ポイントシュート。群馬は並里の3ポイントシュート。さらには並里のドライブからパーカーのバンクシュートで応戦するなど、一進一退の攻防となる。

FE名古屋は石川→ウィリアムズのアリウープ。さらには石川のキックアウトから葛原が3ポイントシュートを決め、2Q終盤は攻勢に転じる。

群馬が先に突き放そうとしながらも、2Q終盤に盛り返したFE名古屋が点差を広げさせず、前半は48-44。群馬4点リードで折り返すことに。

3Q

ファストブレークから並里とターズースキーの合わせで後半は群馬が先制。

FE名古屋はジェレミー・ジョーンズがペネトレイトで反撃。さらにFE名古屋は、エクストラパスから笹山のコーナースリーが見事に決まり、50-49と一気に一点差までつめよると、ジェレミー・ジョーンズも3ポイントシュートを決め、逆転に成功する。

我慢の時間帯となった群馬。ディフェンスではハーフコート2-3ゾーンに切り替え、ディフェンスを締め直す。FE名古屋もオールコートゾーンディフェンスを敷きインテンシティを上げていく。

群馬は並里がペネトレイトと3ポイントシュート、FE名古屋はジェレミー・ジョーンズの1on1からのペネトレイトで得点の応酬が続く。群馬は左の45°の位置からチェンバース、さらには0°の位置から八村が立て続けに3ポイントシュートを決め、再びFE名古屋を突き放しにかかる。

ディフェンスの強度が上がった群馬に対し、FE名古屋の攻めの起点はアウトサイドからペイントエリア付近へ。群馬のプレッシャーをかいくぐりながら、葛原が2ポイントのタフショットを決める。群馬はチェンバースが3ポイントシュートを決め返すも、FE名古屋はジェレミー・ジョーンズがペネトレイトとファストブレークから連続得点を決め、粘りの展開に。

この時間帯は群馬も粘り、キーナンのペネトレイト、さらにはファストブレークからパーカーのイージーバスケットで応戦。白熱の3Qは69-66、群馬3点リードで最終クォーターへ。

4Q

最初のオフェンスは群馬。リバウンドからのフォローアップで八村が得点。FE名古屋はカッティングから上手くフリーの形を作り出した相馬、満尾がゴール下での連続得点で71-70の1点差とすると、石川が3ポイントシュートを決めて71-73と逆転に成功。

タイムアウトを挟んで、オフェンスをセットし直した群馬。チェンバースとのピック&ロールからパーカーのペイントエリアでのシュート。ファストブレークでのターズースキーのダンク。さらにはターズースキーがオフェンスリバウンドからのアタックで得たフリースローを2本とも決め、怒涛の攻撃により77-73と再逆転する。

残り5分を切り、79-75で迎えたタイムアウト明け。FE名古屋はジェレミー・ジョーンズのポストアタックで79-77の2点差に迫る。群馬は菅原がバックドアカットからジャンプシュートを決めると、ディフェンスリバウンドを押さえて連続ポゼッションに。

このポゼッションにおいては、チェンバースが冷静にゴール下のパーカーへパスを送り、これを確実に決めた群馬が83-77。残り3分半を切って点差を6としてタイムアウトへ。

タイムアウト明けにのFE名古屋は石川が見事なペネトレイトからのレイアップを見せるも、これはリングに嫌われ、ターズースキーが確実にディフェンスリバウンドを回収。

直後の群馬オフェンス局面を守り切ったFE名古屋は、再度セットオフェンスを組み立てる。徹底したハーフコートマンツーマンと素早いローテーションでこれに対応した群馬は、チェンバースがインターセプト。カウンターとなるファストブレークを仕掛け、最後はパーカーが決めて85-77。残り2分強で群馬が8点差まで点差を広げることになる。

ここからインサイドでのディフェンスの強度をさらに高めた群馬は、FE名古屋のオフェンスを外に押し出してシャットアウト。ファールゲームになるも、フリースローで点を積み上げ、試合を確実にクロージングした群馬。88-79でホーム最終節を連勝で飾ることとなった。

スタッツ振り返り

GAME1では16点差だったが、GAME2では接戦に。特に4QではFE名古屋が一時逆転するなど、終始展開の読めない厳しい試合になった。

2ポイントのフィールドゴールパーセンテージは

群馬    28/41(68.3%)
FE名古屋  17/29(58.6%)

アテンプト、成功数、パーセントについて、群馬サイドはGAME1からさほど変わりはなく。一方のFE名古屋は、GAME1の38.7%からしっかりと修正をかけてきた印象だ。

3ポイントのフィールドゴールパーセンテージは

群馬    7/18(38.9%)
FE名古屋  12/30(40.0%)

で、こちらはGAME1で2本しか3ポイントシュートが決まらなかった群馬、25.8%だったFE名古屋が共に修正。両チーム共にアウトサイドシュートの確率が上がることで、締まった試合となった。

リバウンド数は

群馬   32(OR: 8、DR:24)
FE名古屋 22(OR: 6、DR:16)

こちらはGAME1に引き続き、オフェンス、ディフェンス共に群馬がリードするスタッツに。

ペイント内のポイント数は

群馬   46
FE名古屋 28

と、こちらもGAME1に引き続いて群馬が大きくリード。

GAME1に比べてFE名古屋のアウトサイドシュートのタッチが戻ったことで接戦の展開となったが、GAME1同様、ディフェンスリバウンドを確実に回収しつつ、オフェンスにおいてはペイントエリアでの得点を徹底した群馬の狙いが見事にハマった形と言えるだろう。

総評、雑感

群馬としてはGAME1に引き続き、攻守共にインサイドエリアの制圧に力を注いだことが、この試合における勝因となったのではないだろうか。

23得点と気を吐いたパーカーを筆頭に、スタメン全員が2桁得点と、特にシュートセレクションにおいて迷いなく全員オフェンスを展開できたことが、大きな収穫だったと言える。

対するFE名古屋としては、GAME2に引き続き、攻守共にインサイドで劣勢になることが多く、並里を起点とするターズースキーやパーカー、チェンバースのアタックを上手く封じることが出来ず、苦しい展開に。それでも主力選手を複数欠きながら、GAME1からしっかりとフィールドゴールに修正を加えた点は、さすがの一言だ。

シーズンも残すところあと2試合。有終の美を飾り、来シーズンに繋がるような収穫の多いゲームとして欲しいと考える。

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