【物語りVol.62】サム・ワード FWコーチ「これから数年は、特別なことが成し遂げられるのではないかとワクワクしています」
【東芝ブレイブルーパス東京】
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【物語りVol.62】サム・ワード FWコーチ
「U20につながるU19の選手が、さらに上のレベルで活躍するためのサポートをしました。この経験は非常に大きかったです。東芝ブレイブルーパス東京にいるジェイコブ・ピアスや、のちにオールブラックスにセレクトされるホスキンス・ソトゥトゥらの育成に関わることができました。私が携わった2シーズンで、NPCやスーパーラグビーのチームへ、17人のFWを送り込むことができました」
【東芝ブレイブルーパス東京】
「東芝ブレイブルーパス東京が若手のコーチを探していて、私自身はちょうど仕事がひと区切りついていました。これ以上ない絶妙なタイミングで、新しいチャレンジをする機会が舞い降りてきたのです」
スタッフ入りした1年目は、「技術的な細かい部分」にフォーカスをあてた。2年目となる2022-23シーズンは、「ユニットとしての動き」に力を注いでいる。
「細かい部分を教えるのはもちろん好きですが、2年目はFWの選手たちが認識を揃える、彼らに正しい認識をシンプルに伝えることに取り組んできています」
【東芝ブレイブルーパス東京】
「若いフロントローは、すごく順調に成長していると思います。それはすごく嬉しいことですが、三上さんや森太志さんが経験を伝えてくれていることにも触れたいですね。実績のある選手と若い選手が出場枠を競い合いながら、互いにポジティブな影響を与えています。すごくいい関係です」
リーチ マイケルの復活にも注いだ。チームの象徴的存在が本来のパフォーマンスを取り戻していった裏側には、ワードとの密接なやり取りがあった。
「私の仕事がどこまで影響しているのかは分かりませんが、リーチのような選手は絶えず向上したいと考えています。フォーカスする部分をシンプルにして、プレッシャーをかける部分とかけない部分、かけるのならどれぐらいかけるのかを整理すれば、これからもどんどん良くなっていくと思いますね」
【東芝ブレイブルーパス東京】
「東芝ブレイブルーパス東京は、誇るべき歴史を持っています。日本一になることはもちろん大きな目標ですが、先ほどから名前の出ている若いフロントローがいて、リーチやマット・トッドのようなワールドクラスの選手がいて、三上さんのように経験のある選手たちもいる。これから数年は、特別なことが成し遂げられるのではないかとワクワクしています」
そう言ってワードは、もう一度「ワクワクしてます!」と声を張り上げた。才気煥発なハードワーカーは、チームの未来に種を蒔いていく。
(文中敬称略)
(ライター:戸塚啓)
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