【物語りVol.61】ダン・ボーデン BKコーチ「日本人選手の成長に対して責任を負う。それは重要なこと」

東芝ブレイブルーパス東京
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【東芝ブレイブルーパス東京】

東芝ブレイブルーパス東京では、多くの皆さまにクラブのことをより知っていただくために、今シーズンからライターの戸塚啓さんにご協力いただき、選手・スタッフ一人ひとりの「物語り」を発信しています。
※スポナビでは毎日朝7時と夕方18時00分に更新します

【物語りVol.61】ダン・ボーデン BKコーチ

 2022年シーズンから、スタッフに加わった。
「東芝ブレイブルーパス東京が新たなバックスコーチを探していたタイミングで、私にチャンスが巡ってきました」
 母国ニュージーランドのオークランドやクルセイダーズ、イングランドのレスター・タイガースなどで選手としてのキャリアを積み上げていった。14年にはヤマハ(現在の静岡ブルーレヴズ)に所属し、トップリーグでもプレーしている。
「ヤマハに在籍したことは、日本行きを決めた大きな部分です。日本での生活は、とても充実していました。日本の文化が気に入りましたし、人々の優しさにも魅せられましたので、このチャンスを生かしたいと思いました」
 東芝ブレイブルーパス東京とも、少なからず縁がある。
「トッド・ブラックアダーがクルセイダーズを指揮していた当時に、私は選手としてプレーしていました。イングランドのバースでも、ヘッドコーチと選手の関係でした。パフォーマンスコーディネーターのブレア・ミルズとは、オークランドとブルーズで一緒に仕事をしたことがあります。FWコーチのサム・ワードとも、同じチームで仕事をしたことがあります。コーチ陣に以前からの知り合いが多いだけでなく、現役時代に一緒にプレーをしたり、対戦したりしたことのある選手もいます」

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 オークランドでキャリアの終盤を過ごしながら、アカデミーでコーチをしていた。「現役当時から教えることに興味がありました」と話し、日本人選手の学ぶ姿勢を高く評価する。
「東芝ブレイブルーパス東京で仕事をするにあたって、そこはすごく助けになっていますね。日々の練習に覚悟を持って取り組み、きちんと時間を割いて練習してくれています。私が見ている限りにおいて、日本人選手は繰り返し練習することでスキルを習得しようします。そこで私が意識しているのは、しっかりとプレッシャーのかかった状態を作り出すことです。試合に近い要素、たとえば立ち止まった状態ではなく動きながらやることで、試合で生かせるスキルを身に着けられるようにしています」

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 選手が成長していくプロセスをともにすることに、コーチングの醍醐味を感じている。ボーデンは柔和な眼差しを浮かべた。
「選手の成長を間近で感じられるのは、一番の喜びです。それは時間のかかる行程かもしれないですが、とてもやりがいがあるものです。東芝ブレイブルーパス東京には、素晴らしい人間が揃っています。有望な若い選手も多い。すごく充実した時間を過ごすことができています」
 東芝ブレイブルーパス東京のタイトル獲得に貢献することは、ボーデンのモチベーションの芯となっている。その延長線上として、日本ラグビーの発展につながったらとの希望も抱く。
「日本のチームのスタッフをしているわけですから、日本人選手の成長に対して責任を負う。それは重要なことです。日本代表に選ばれるような選手を輩出していくことは、クラブとしてもやりがいのある部分でしょう。松永拓朗、木村星南、原田衛らは大きな可能性を秘めていますし、中尾隼太は22年に日本代表を経験しました。そうやって国際舞台に立つ選手を育成していきたいと思っています」

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 4月に37歳になった。濁りのない強い笑みが、その表情に広がる。
「5年後、10年後の自分がどこで何をやっているのかは想像ができませんが、ラグビーのコーチングに携わっていたいと思います。それが東芝ブレイブルーパス東京だったら、それ以上に嬉しいことはないですね」

(文中敬称略)
(ライター:戸塚啓)
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著者プロフィール

東芝ブレイブルーパス東京はジャパンラグビーリーグワン(Division1)に所属するラグビークラブです。日本代表のリーチマイケル選手や德永祥尭選手が在籍し日本ラグビーの強化に直接つなげることと同時に、東京都、府中市、調布市、三鷹市をホストエリアとして活動し、地域と共に歩み社会へ貢献し、日本ラグビーの更なる発展、価値向上に寄与して参ります。

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