2023年の東北楽天ゴールデンイーグルスを考える

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【2023年の東北楽天ゴールデンイーグルスを考える】

【これはnoteに投稿されたまーさんによる記事です。】

野手陣の層は厚いが投手陣、特に先発陣は…

2022年は4月下旬から5月頭にかけて球団記録の11連勝を記録。11連勝目で貯金は18まで稼いだのだが、最終的に借金2のリーグ4位でシーズンを終えるという悪い意味で前代未聞の記録を作ってしまったイーグルス。主力選手のキャリアが年齢的にピークを迎え「優勝するなら今」という最大のチャンスだったシーズンをまさかの形で終えてしまった。

23年シーズンに向けて優勝を目指しての補強を敢行したが、ホークスが規格外の金の使い方でイーグルスの上をいく大補強。リーグを引っ張る存在になるのは間違い無さそうだ。イーグルスとしてはどこまでホークスに喰らい付けるか、最低でも2位を確保したいという目標になるだろう。

打つ方は奮闘した日本人野手達に加えてギッテンスが残留で2年目の巻き返しに期待、そしてマルモレホスに代わってフランコがやってきた。この2人がどこまで得点をもたらすか。浅村・島内、大きく成長した辰己の5人が中心となり、そこに茂木や大地や遥輝やドラゴンズからやって来た阿部らが脇を固めつつ、黒川・武藤らの若手の突き上げにも期待したい。
投手陣は少し不安。先発投手に関しては高齢化が叫ばれている。田中・則本・岸・新外国人のバニュエロスは30代。こうなると早川と瀧中の奮闘は勿論、更に若手やルーキー達の台頭も『必須課題』となる。
救援陣はブセニッツの退団や鈴木翔の先発転向で枚数が減る。裕樹に繋ぐまでに宋と西口を軸に、宮森の継続活躍、酒居と安樂の復活に加えてこちらも新戦力の台頭が必須だろう。とにかく物量がモノをいう投手力。その点で不安はあるのが正直なところだ。

戦力考察

2023イーグルスデプスチャート(支配下のみ) 【まー】

救援投手陣

ストッパーは今季も裕樹が務めるだろう。
問題は裕樹に繋ぐまでのメンバーをどれだけ揃えられるか。西口・宋・宮森・安樂辺りが中心か。そこにプラス酒居、そしてどれだけ若い力が食い込めるか。津留崎や西垣、内間(先発なの?)の突き上げは必須。宮森が2年連続で活躍出来る保証はどこにも無いから、それこそ昨年の彼のような『突如現れたメシア』的な選手が出て来ないと。個人的にルーキーの林に1つ台頭を期待している。
ロング要員では弓削や石橋、先発から漏れた投手達が万が一に備える形だろう。

先発投手陣

先にも触れたが、高齢化問題はチームで最も問題視されているトピックだろう。今季は『チャレンジ枠』を設けると監督が明言したが、そこまでしないと数年後チームが大変な事になる。当然の措置だ。ファンもある程度我慢が必要な試合が出てくるだろう。
実際のローテーションは則本・田中・岸・早川・瀧中・バニュエロス。これがベストメンバーか。序盤は早川が若干出遅れるはずだから、ここにチャレンジ枠を使用するかもしれない。それにそれこそ高齢化だから、このメンツがしっかり揃うとも限らない。チャレンジ枠は意外と『使わざるを得ない』と思っている。
正直、チャレンジ枠以前にこの6枚を普通に脅かす投手に出てきてほしいルーキーズは勿論、高田孝・藤平・松井友は一皮剥けたい。ダメな時は辛島と塩見が何とかするから、思い切って投げてほしいな。

野手陣(捕手)

昨年は期待されながらも序盤の離脱で思った程出場試合数を稼げなかった安田をチームとして使っていくのではないかと思う。あとは投手との相性でどうしても「炭谷が良い」「光が良い」ってのがあるだろうけど。
堀内がファームで頑張ってるだけにちょっと勿体無いなと。

野手陣(内野手)

超激戦。フランコと阿部の加入で一気に銀河系軍団となった。もうコンディションとか調子、相手投手との相性で決めるのかなと。

ファーストはギッテンス・フランコ・浅村・大地・銀次セカンドは浅村・阿部・小深田・黒川・孫サードはフランコ・茂木・大地・黒川・孫ショートは剛・小深田・茂木・阿部

組み合わせは無数にある。守備重視・攻撃重視・相手先発の左右…
大いに悩んでくれ首脳陣。

野手陣(外野手)

遥輝が結局どこまでやれるの?ってとこ。去年の4月までとは言わんが、それなりに打って走ってよと。で、ダメなら阿部外野もありますよと。島内と辰己は絶対的だと思うから、島内DHだと豪郎にもワンチャン出てくる。
ちなみに阿部の外野構想は左打者ばかり揃えてしまった編成とオコエを育成出来なかったせいかなと。武藤は勿論、吉野が覚醒してくれたらバケツ一杯になるくらい泣く

簡単な展望

3年連続助っ人野手共倒れはさすがに無いと思いたい…。しかし昨年もそんな中でもある程度の得点力は確保出来たから、今季も得点はそこそこ取れると思っている。あとはやはり投手力だろう。
昨年裕樹は32セーブを挙げたが、セーブ失敗は3回だけだった。仮に失敗0でも35セーブ。そもそも昨年は裕樹をセーブシチュで送り出す機会が少なかったなと感じていた。40セーブに乗せるくらいの状況を作らないといけない。
頭の痛い失点が多いのも昨年は目に付いた。数字的に集計してないが(テキトーか)得点直後の失点、これが一番色んな意味で『くる』高齢化している割には失点の仕方が若手のようで、これが結構イラつく。チームの雰囲気もどうなのかなとこちらも心配になるのだ。
リリーフがたまに打たれるのは仕方ないとして、先発の失点が『先制直後』が結構多いはず。野手陣が冷める失点を少しでも防ぎたいところだ。

ホークスに喰らい付くには投手陣の奮闘&若手の突き上げ。これに尽きる。あれから10年、再び東北に歓喜を!
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