早大米式蹴球部 東北大に完封勝利 課題を確認し、いざ甲子園ボウルへ!
【早稲田スポーツ新聞会】記事 田部井駿平、写真 安齋健
関東学生秋季リーグ戦(リーグ戦)を全勝優勝で飾った早大BIG BEARS。甲子園ボウル出場を懸け、東北大との全日本大学選手権準決勝に臨んだ。早大はオープニングドライブでRB花宮圭一郎(文構3=東京・足立学園)のTDランで先制すると、その後も順調にTDを獲得し、得点を重ねる。ディフェンス陣も好調だったオフェンス陣に応え、DB間瀬琢巳(法4=東京・早大学院)のインターセプトなどで0点に抑え、最終スコア31ー0で快勝。3年ぶりとなる『甲子園ボウル』への切符を手にした。
早大のキックで試合が再開。ディフェンスではDB安藤慶太郎(社1=東京・早大学院)がインターセプトを決めるも、普段あまり試合に出ないメンツに代わり始めたオフェンス陣が度々反則を取られ、なかなかボールを進めることができない。しかし、サイドラインからの叱咤激励で立ち直ったオフェンス陣は、第4QになるとすぐにQB國元からWR上野陸(社3=東京・早実)へのパスを三連続で成功させて一気にTD。さらにディフェンスでもDL斉藤菜穂都(政経2=東京・早大学院)のQBサックなどで1stダウンを更新させず、相手に反撃の糸口をつかませない。再び早大の攻撃になると、RB田村光 (スポ4=東京・城北)がTDランで突き放し、31ー0で勝利。3年ぶり7度目の甲子園ボウル出場を決めた。
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コメント
――今日の試合はチームとしてどのような意気込みで臨まれましたか
甲子園に繋がる試合ですので、自分たちのフットボールを体現しようということですね。どの試合もそうですが、結果というのは相手が強いか弱いか分からないですし、自分たちが後悔しないプレーをということはずっと言い続けてきました。
――試合中盤、厳しい時間帯がありましたが振り返っていかがですか
集中力が途切れていたと思います。最初のキックも本来ならうちの選手がちゃんとリカバーしないと行けない場面でしたが行っていなかったので。そういった意味でも、やるべきことができていなかったというのが今日の試合の問題ですね。
――試合後には選手にどのような言葉をかけましたか
今日伝えたのは、自分だけではなくてもっと他のチームのメンバーに関心を持てという話をしました。チーム一丸となって勝つために、他の人のことや人の気持ちを考えてという話をしました。
――関学大に対戦校が決まりました。意気込みをお願いします
関学さんは押しも押されもせぬキングなので、そういったチームに対してどのように自分達のフットボールができるか、試合に向けてどれだけ準備ができるかですね。学生だけではなくて、我々スタッフもやれるだけのことをやり尽くして、甲子園に入りたいと思います。
OL亀井理陽主将(法4=東京・早実)
――負けたら引退という中で、今日の試合はどのような気持ちで望まれましたか
負けたら終わりということは全員理解していましたが、法政に勝って多少気分が浮ついていた部分もあったと思います。この東北ウィークはいい練習ができたとは言えないのかなと思います。
――オフェンスに関して言うと試合の入りは良かったと思います。ただ、中盤に少し締まらない展開もあったと思います。振り返っていかがですか
当たり負けもしていなかったですし、出し切るところは出し切れていたのですが、細かい反則やスナップのキャッチミスなど、締まらなかったというのが本当にその通りだと思います。関東の全ての大学に申し訳ないくらいの試合をしてしまった印象はあります。
――甲子園ボウルまでの2週間はどのように過ごしていきたいですか
勝っても負けても2週間なので、とにかくやるしかないです。関学さんは何年も日本一になっているチームで、僕達は一度も日本一になってないということで、チャレンジャーとしてやることを全てやりきって必ず日本一をつかみ取ります。
――最後に、ご自身の集大成にかける思いを聞かせてください
出し切れる部分は全て出し切って、悔いのないように一日一日を過ごしていきます。僕一人では勝てないので、チーム一丸となって必ず日本一をつかみ取りたいと思います。
DL金子智哉副将(教4=大阪・豊中)
――今日の試合を振り返っていかがですか
日頃から言っている自分たちの詰めの甘さがまだまだ出た試合でした。東北大戦に臨む姿勢が出てしまったかなと思います。
――ディフェンスとしては0点に抑えましたが、その点はいかがでしたか
ディフェンスが0点に抑えたのは今季初めてでしたが、ディフェンスやサイドラインも全て含めてこのまま関学さんに挑むと、恥を晒してしまうと思います。結果は0点に抑えましたが、内容はまだまだかなと思います。
――東北大の主将は豊中高時代の1年後輩である芝山主将(4年)でしたが、試合前になにかお話などはされましたか
試合前によろしくなとラインしました。芝山は高校時代から一つ下とは思えないセンスを持っていて、僕らの代から試合に出ていたので、すごく警戒していました。実際に対戦してみて、自分が知り合いと対戦できると思っていなかったのでとても嬉しかったです。
――ご自身のQBサックはいかがでしたか
QBが芝山だったらもっと良かったのになと思いました(笑)。
――甲子園ボウルへの意気込みをお願いします
個人としてもチームとしても日本一はなんとしても成し遂げたいです。関学大は今まで勝ったこともない相手ですし、自分たちは当たったこともないですが、僕たちがやるべきことは変わらず貫き通して絶対日本一になります。「悲願」を使うと夢みたいになってしまうのであまり使いたくないですが、悲願の日本一を必ず掴みとります。あと関東は舐められていると思うので、それを払拭したいです。
DB間瀬琢巳(法4=東京・早大学院)
――今日の試合を振り返っていかがでしたか
ディフェンスとしては0点に抑えられたことは良かったですが、普段から大事にしているコミュニケーションやフィニッシュがまだ徹底できていませんでした。そこをここから2週間でしっかり詰めていきたいと思います。
――色々な課題や対策があると思いますが、特にどこを詰めていきたいですか
もちろんランディフェンスも大事ですが、相手は関学大になるので、QBの肩も関東にはない強さだと思います。長いパスの受け渡しをDBとして頑張っていきたいです。
――ご自身としては今日の試合、インターセプトも記録されましたが、それらはしっかりと準備したことを出せた結果でしたか
インターセプトに関してはたまたま自分のところにボールが来た感じでしたが、タックルなどはしっかり練習してきたことを出せたと思います。
――甲子園ボウルへの意気込みをお願いします
自分たちが早稲田の歴史を変えることを目指してずっと頑張ってきたので、絶対やり切りたいと思います。
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