えどりくへいこう!Vol.1〜わたしたちの“えどりく”〜

チーム・協会

【今シーズンの合言葉を掲げてみんなでニッコリ】

ホストスタジアムは「えどりく」

クボタスピアーズがホストスタジアムとして使用するのは「江戸川区陸上競技場」。
その名の通り、江戸川区民や近隣区在住の人々にとっては身近な存在の競技場である。しかし、クボタスピアーズのファン・通称「オレンジアーミー」にとっては聖地であり、憩いの場であり、心のよりどころであり、そして何より…我が家なのである。
そんな「我が家」をクボタスピアーズとオレンジアーミーは愛情をこめてこう呼ぶ…

えどりく」と。

【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(ラグビー)】

私はこうして、“えどりく”にたどり着いた。

ホストスタジアム“えどりく”を掘り下げていく企画の記念すべき第1回目は「わたしたちの“えどりく”」と題し、武田さん、SHIHOさん、瀧上大富(たいと)君とお母さまという3組4名の“ほぼえどりく住人”にその魅力を大いに語ってもらった。
ー皆さん、昨シーズンはえどりくの試合にはどれくらい足を運ばれたんですか?

(全員)全試合です(即答)

ー皆勤賞でしたか!し、失礼しました(汗)。となると、もう目を閉じてえどりくまで…

(武田さん。以下「武」)そこまであと少しってところですね。

ー本当にやらないでくださいね(笑)まず、えどりくの魅力を語っていただく前に…そもそもどうしてオレンジアーミーに?

(武)私は格闘技が大好きで、それ以外のスポーツ観戦には全く興味がなかったんです。でも、2015年のラグビーワールドカップで日本代表の大躍進をきっかけにラグビーを見るようになりました。ラグビーって球技ですけど格闘技要素がすごいじゃないですか。

ー正直、球技よりも格闘技寄りのスポーツですよね(笑)

(武)それで、近くで見た時の選手たちの声とか、ぶつかり合う音の迫力にドハマりして、それからはずっと現場観戦です。えどりくはもちろん、関東近郊の試合はほとんど足を運んでいますね。土日にも仕事が入ることが多いのですが、シーズン中はスピアーズの試合に合わせて仕事のスケジュールを立てるようにしてます。

ーもはやチームスタッフのレベルですね…

(武)でも、最初は“スピアーズ推し”ではなかったんですよ。

ーえぇ!?全身オレンジの現在の姿からはとても想像できませんが…

(武)はい。ラグビーにハマり始めてからしばらくは、いろんなチームの情報をSNSで集めていたんですが、その中でスピアーズの情報発信量が圧倒的だったんです。さらに内容もいろいろ工夫されていてとても面白くて。それでオレンジアーミーに入隊しました!

ーそういう入口もあるんですね!チーム広報からするとたまらんですね

(スピアーズ広報・岩爪)広報冥利に尽きます!ありがとうございます!!

【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(ラグビー)】

ー続いて、足のケガを押してオレンジ魂で駆けつけてくれた(涙)SHIHOさんは?

(SHIHOさん。以下「S」)私は2019年からです。私もラグビーには興味も接点も何もなくて。その日は花火大会を見に行ったんですけど、人が多過ぎて花火どころじゃなかったので、花火は諦めて食事でもしようと渋谷に移動したんです。そうしたらラグビーワールドカップ観戦用にスポーツバーが臨時開設されていて。なんか楽しそうだったので興味本意で入ってみたらその盛り上がりが凄くて!!一気にラグビーにハマりました。それからイケメン選手を追いかけてたどり着いた先が…クボタスピアーズでした(ニッコリ)。

ー急激ですね(笑)…では、瀧上さんは?

(瀧上さん(以下「瀧」)うちは住まいが近所なんです。もともと私たち夫婦がラグビー観戦がすごく好きで、昔からここにはよく足を運んでいたんです。なので、オレンジアーミーになるのは自然な流れでした。あと、息子の大富(たいと君。以下、「大」)がラグビーやっているんですが、そのデビュー戦もここだったんですよ。

ー“えどりくの申し子”じゃないですか!

(瀧)そうとも言えますね(笑)。実は一時期、子どもがチームでなかなか思うようにプレーできなくて「ラグビーが楽しくない」って言っていたことがあったんです。でもここで、ある大学の試合を見ていた時にSHの選手が相手の大きな選手を最後の最後まで追いかけてトライ直前でタックルで止めたのを見たんです。そしたら「僕もこういう選手になるんだ!!」ってそれからまたラグビーへの情熱に火がついて、それから子どもは完全にラグビー一色ですね。

ー大富君のラグビー人生に大きな影響を与えた場所でもあるんですね…

それぞれのえどりく

【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(ラグビー)】

ーそれでは”えどりく”の魅力を教えてください!では、大富くんから!

(大)試合の日に開催されるいろんなイベントが楽しいです。その時は廣瀬さん(元・日本代表キャプテン)のキッチンカーで出ていたお味噌汁を飲んだんですけど、そのお味噌汁が美味しくて…もっといろんなものが食べたいなって思いました。

ー育ち盛り!満点回答!では、他のみなさんからも”推し”を教えてください
(武)えどりくってコンパクトで、本当にアットホームな感じのちょうど良い広さなんですよね。それに観客席への出入りもすごくラクですしわかりやすい。あと、試合前にチームの運営スタッフの皆さんが総出で行うグラウンド設営。これも見どころです!

開場は試合開始2時間前からなんですが、個人的にはもっと前から開場してくれても良いくらい。何だったら設営も手伝いたいくらいです(笑)。

ーマニアックすぎ!グラウンド設営で魅せられるのはクボタスピアーズだけでしょう(笑)

(武)他の大きめのスタジアムだとそのスケールで“イベント感”があってそれも楽しいのですが、“地元の縁日”のようなあたたかい雰囲気はここならではで、本当に良いんですよ。

(滝)試合前イベントでの選手との距離の近さにも驚いてしまいました。

(S)あと、えどりくでは場内のアナウンスも相手チームへのリスペクトがあって偏りがないんです。「みんなでこの試合を盛り上げよう!」っていう感じだから、ビジターチームのファンの方も楽しめると思いますよ。

ーみなさんにとって、えどりくってどんな場所なんですか?

(S)私にとっては「仲間に会える場所」です。

(全員)わかる!

(S)試合が終わったら終わったでそれもまた良いんです。

ー試合後?

(S)はい。バックスタンドの裏に流れる川(新左近川)に沿って広めのスペースがあるんですが、試合後はどこからともなくそこにアーミーが集まってきて、その日の試合を振り返ったりするんです。

(瀧)そして、駅へ向かう川沿いの遊歩道にはアーミーでオレンジの列ができて…その風景がすごく良いんですよ。

(武、S)あれ、良いですよね〜!

ーアフターマッチファンクション(※)てやつですね!経験してみたいです!

(全員)ぜひ、皆さんもえどりくへ来てみてください!

(※アフターマッチファンクションー試合後に対戦チーム同士がお酒を飲み語り合うラグビー独特の文化)

【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(ラグビー)】

サードプレイス=家でもない、職場(学校)でもない第3の居場所」という言葉がある。

カフェであったり、公園であったり、ライブハウスであったり…人によって場所も種類も様々なのだが、今回わかったのは、オレンジアーミーにとっては“えどりく”が最高のサードプレイスであるということ。
そしてそれは誰にとってもサードプレイスとなりうる場所である、ということも。

クボタスピアーズは今シーズン“えどりく”で様々な仕掛けを試みることだろう。「こうなったら面白いな」「どんなことが起きるかな」そんな遊び心とワクワク感に溢れた仕掛け。その仕掛けで、初めてラグビーを見る人が、アーミーが、えどりくが、周辺の街がどんな化学反応を起こすのか?“えどりく”は、そんなクボタスピアーズの、いや、日本ラグビーの未来につながる実験の場でもあるのだ。


今シーズンは「えどりくへいこう!」





【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(ラグビー)】

文:若鍋聡志
写真:チームフォトグラファー 福島宏治
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著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

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