南アフリカ代表としても活躍!No.8マルセル・クッツェー、コベルコ神戸スティーラーズに合流!「チームが掲げる優勝という目標に向かって全力を出し切る」

チーム・協会

【コベルコ神戸スティーラーズ】

 2015年度に三重ホンダヒートでプレーし、タックル成功率94.6パーセントを叩き出し、タックル部門でトップリーグ公式アプリ賞を受賞。南アフリカ代表としても活躍し31キャップを誇るハードワーカーが、11月3日、大分合宿からチームに合流した。
「2日午後5時、神戸に着いて、それから大分へ移動しました。神戸の街をまったく見ることができていないので、キャンプ終了後のオフを使って、まずは身の回りのことを把握したいと思いますね」
日本でプレーすることが決まってからはYouTubeで神戸の街をチェックし、来日を心待ちにしていたとか。「2015年度、三重Hでプレーした時に、日本の文化、環境の素晴らしさに感銘を受けました。また日本でプレーすることができるのが嬉しいですね」と笑顔を見せる。神戸スティーラーズについては、昨シーズン、プレーしたルカニョ・アムや2012年度から5シーズン在籍したジャック・フーリーから話を聞き、「ファンが多いことやチームに輝かしい歴史があることなど、ポジティブな内容ばかりで、彼らの話に入団を後押しされました」という。
ちなみに神戸スティーラーズとは、三重H時代に、灘浜グラウンドで行われたプレシーズンマッチで対戦している。
「まさか7年後に神戸Sのユニフォームを着ることになるとは予想もしていませんでした。しかも、その時に対戦相手として対峙したアンドリース(・ベッカー)が、今、私のボス!とても不思議な感じがしますね」
191cm・116kg。心優しき大男といった雰囲気を醸し出す。ブルズで一緒だった今季加入のヴィリー・ポトヒェッターは、クッツェーのことを、先頭に立って体を張り続ける、まるで戦士のような選手だと称える。昨シーズンは、ブルズでキャプテンを務め、南アフリカ国内ラグビー最高峰大会「カリーカップ」優勝に導いた。今シーズンは、神戸Sに合流する直前まで、ヨーロッパのプロクラブと南アフリカのチームが激突する「ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ2022–23」に7試合フル出場し、開幕戦となったライオンズ戦ではマンオブザマッチに選ばれた。神戸Sでも活躍が大いに期待される。
「ゲームフィットネスはバッチリです。いつでも試合に出られる状態ですね。これから神戸Sのラグビーにフィットしていって、チームの力になれるよう頑張ります!」
チームの目標が、自分の目標だと話すクッツェー。神戸Sで達成したいことは、もちろん、チームが掲げる目標と同じ、4シーズンぶりに頂点に立つことだ。
「オフフィールドでこれまでの経験を若手に伝えて、オンフィールドでは勝利に貢献できるようなプレーをする。そのためには試合に出るチャンスを得ないといけません。負けず嫌いですので、チーム内競争にしっかり勝ってポジションを獲得し、勝利を積み重ねていきたい。持っている力をすべて出し切ります!」
高いリーダーシップを持つクッツェーが、チームにどんな化学反応をもたらすのか。今後に注目だ。

文/山本暁子(チームライター)

神戸Sで再びチームメイトになった後輩のヴィリー・ポトヒエッターとの1枚。「日本に着いた瞬間からチームのことをいろいろと教えてくれて、彼にはとても感謝しているよ」とクッツェー。 【コベルコ神戸スティーラーズ】

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著者プロフィール

兵庫県神戸市をホストエリアとして、日本最高峰リーグ「NTTジャパンラグビー リーグワン」に参戦しているラグビーチーム「コベルコ神戸スティーラーズ」。チームビジョンは『SMILE TOGETHER 笑顔あふれる未来をともに』、チームミッションは『クリエイティブラグビーで、心に炎を。』。 ホストエリア・神戸市とは2021年より事業連携協定を締結。地元に根差した活動で、神戸から日本そして世界へ、笑顔の輪を広げていくべく、スポーツ教室、学校訪問事業、医療従事者への支援など、地域活性化へ向けた様々な取り組みを実施。また、ピッチの上では、どんな逆境にも不屈の精神で挑み続け、強くしなやかで自由なクリエイティブラグビーでファンを魅了することを志し、スタジアムから神戸市全体へ波及する、大きな感動を創りだす。 1928年創部。全国社会人大会 優勝9回、日本選手権 優勝10回、トップリーグ 優勝2回を誇る日本ラグビー界を代表するチーム。

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