第1戦：10月1日16時5分 第2戦：10月2日15時5分

　運営体制が刷新された京都ハンナリーズはロイ・ラナ新ヘッドコーチを迎え、新加入選手も9人と大きく様変わりして再出発のシーズンを迎える。30歳以上がアジア特別枠のマシュー・ライトただ1人という若いメンバー構成になったが、その分成長の余地は十分だ。

　特に水野幹太と青木龍史が加わったガード陣は、昨シーズンスターターの座をつかんだ久保田義章らとともに、切磋琢磨しながらチームを押し上げるだろう。ジェロ―ド・ユトフとシェック・ディアロというNBA経験者を獲得したこともプラス材料だ。

　Bリーグ初年度以来6シーズンぶりにB1の舞台で戦う仙台89ERSは、藤田弘輝HCが昨シーズン築いた土台に小寺ハミルトンゲイリーと小林遥太、加藤寿一を加えて臨む。既存の選手はジャスティン・バーレルを筆頭にB1経験者が多く、新外国籍選手のラショーン・トーマスとネイサン・ブースも活躍が期待できる。渡辺翔太や岡田泰希といったB1経験のない若手が、B1のプレーの強度にどこまでアジャストできるかという点がカギになるだろう。

　選手個々の経験値という点では昇格組の仙台にアドバンテージがあり、大きく若返った京都としては不利な部分であることが否めない。今シーズン全体の行方を占う意味でも、在籍3シーズン目でキャプテンも務める満田丈太郎がいかにしてチームを引っ張るかという点に注目したい。チーム・個人ともに7シーズンすべてをB1で戦ってきたプライドを示すことができるか。

文＝吉川哲彦

・京都（HC：ロイ・ラナ）
ジェロ―ド・ユトフ
水野幹太
小西聖也
マシュー・ライト
ティージェー・ロール
小澤智将
久保田義章
青木龍史
満田丈太郎
トビンマーカス海舟
シェック・ディアロ
ザック・モーア
小室昂大

・仙台（HC：藤田弘輝）
小林遥太
小寺ハミルトンゲイリー
岡田泰希
澤邉圭太
寺澤大夢
寒竹隼人
渡辺翔太
ジャスティン・バーレル
ラショーン・トーマス
田中成也
加藤寿一
ネイサン・ブース
片岡大晴