「G1尼崎センプルカップ 開設70周年記念」は27日、兵庫県尼崎市のボートレース尼崎で2日目が行われた。

　初日に続いて、2日目も逃げが7本決まった。内有利の流れが多い中、メイン12R「ぶるたんドリーム」は、椎名豊がインから踏ん張った。進入は枠なりの3対3、スリットは4カド稲田浩二がコンマ07の好ショット。伸びを生かしてまくろうとしたが、1つ内の3コース篠崎仁志の反発にあってしまった。その隙に、椎名は先マイを果たして、3走目にして初勝利をつかんだ。

　序盤を終えて、ドリーム漏れの岡崎恭裕【冒頭の写真】が3戦2勝と好調だ。2日目2Rでは、3コースから鮮やかなツケマイ(同体まくり)を決めた。仕掛けはコンマ14で、5コース小野達哉の方がコンマ09と鋭かった。隊形的には厳しかったが、1マークまでに伸び返すと、その勢いで1マークはイン藤岡俊介を瞬時にまくった。駆る60号機は尼崎のメーカー機で、2連対率45.0％。さらに、今節はボートも2連対率41.9％と良く、まさに好セットといえる。今年の賞金ランクは52位で、年末に向けて奮起したいところ。3日目は7、12Rに登場する。

　岡崎の後半12Rの枠番、メンバーは次の通り。

＜尼崎 3日目 12R 予選＞
1枠　桐生　順平 （埼玉支部）
2枠　尾嶋　一広 （兵庫支部）
3枠　竹田　辰也 （山口支部）
4枠　平高　奈菜 （香川支部）
5枠　中島　孝平 （福井支部）
6枠　岡崎　恭裕 （福岡支部）

　岡崎恭裕は6枠に組まれ、コース取りが鍵を握る。すんなり大外で我慢するか、ピット離れを利かせて内へ動くか。進入は流動的でも、抜群のレース足を生かして上位進出を狙う。

　ほかのレースでは、高野哲史【写真上】や長嶋万記の実戦足が光った。地元の高野は2日目に1、2着と巻き返しに成功した。特に、前半1Rの5コースまくり差しは鮮やかで、切れ味あるターンが目についた。3日目は8R1枠でさらにポイントを加算しそう。

　女子勢では、長嶋万記【写真上】が待望のシリーズ初勝利を挙げた。5コースで臨んだ2日目7Rは、4カド吉川元浩と3コース仲口博崇が握り合い、その隙を見逃さず、まくり差して突き抜けた。こちらも回り足は軽快で、3日目は7R1枠で臨む。連勝を飾り、シリーズの流れをつかみたい。

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