【ONE】タイトル挑戦から半年、若松佑弥は再起戦で“進化”を見せるか「自分に打ち克つ」
【ONE Championship】
若松はONEのMMAフライ級で日本屈指のエース。その実力はチャトリ代表から「将来、世界王者になれる」と言わしめた程で、今年3月に王者のアドリアーノ・モラエスに挑戦したが、惜しくも一本負けした。
再起戦の相手となるのは中国強豪のシュオ。ムエタイスタイルのストライカーで今年1月に若松と練習仲間である和田竜光に判定負けするまで、5連勝と波に乗っていた。
果たして若松はどのような復活劇を見せるのか。戦前にその心境を尋ねた。
【ONE Championship】
「打撃の選手で、思い切りが良く、強い気持ちを持っている。一発も持っています」
ー和田戦を見て、戦いのイメージは?
「あの試合と同じ風にはならないと思います。(和田選手は自分と)距離も戦い方も違う。自分はMMAをちゃんとやって、その上で倒すイメージを持っています」
「その時の感覚で、打撃でいけるなと思えば、打撃でいくし、ちょっと危ないなと思えば、寝技でいく。MMAなので、殴り合いすれば良いという事ではないし、今回は殴り合いにもならないと思う。全局面で上回ろうと思います」
ーシュオ選手のスタンド打撃をどう評価する?
「(距離が)短い。思い切りは良いですが、近いと思う。今までそういう選手と多くやってきたんで、相性は良いと思います」
ー(シュオ選手は)相手の攻撃やフェイントにバックステップする癖があるように見えましたが
「僕はそういう相手は得意。僕の戦い方って近い距離で殴り合いをするとか、打ち合うわけではないので。遠いところから刺してていく感じなので。あのガードワークを上手く使っている感じを見ると、結構、フェイントに引っかかって、対応できないんじゃないかなと思います」
ー警戒している点は?
「一発変なのをもらったりとか、蹴った足が折れたりとか、それくらいのアクシデントですね。一発もらっても、失神しない限りが大丈夫なので、ガンガン前に出ていくつもりです」
ー相手のスタミナがある様に見えたが
「そんなことないかなと思います。キックボクシング(の動き)だけやっているとそうかもしれないが、組みを混ぜられると、結構ヘトヘトになっている。彼はキックボクサーでちょっとテイクダウンができるイメージ。イージーといえばイージ。普通に勝とうと思えば、余裕で勝てる相手だと思う。ただ、勝ち方を、どうやって仕留めるかを考えています」
ー今回の再起戦、そのテーマは?
「今回は自分に打ち克つ。相手云々じゃなくて自分がいかにどう戦えるかにフォーカスしてずっとやってきました。(打撃が)当たれば仕留めるし、自分との勝負。倒す、削る、全部出したい、これをテーマにしてきました」
【ONE Championship】
「あのレベルに対してテイクダウンを取れたし返せたし。一つのミスをしたことによってああなった結果ですけど、反省する点については、自分のメンタル面。自信のなさがあった。周りの声に惑わされて、自分が相手を過大評価してしまった。それであのような慎重な戦い方になってしまった。そこが敗因だと思います。学んだことは、自分の打撃はいかに相手にとって強力か。プラス、総合的にもトップで、世界を見ても誰とでも渡り合える自信がつきました」
ー敗戦後から半年間、どの点が成長した?
「進化といえば、毎試合ごとに感じます。試合前に“8週キャンプ”をやるんですが、一戦ごとに内容がよくなっている。過去、最高ということところまで持っていけた。でも、まだまだ全然、成長段階にあるし、強くなれていると思います」
*8週キャンプとは、試合の8週間(2ヶ月間)前から特別メニューを組んで行う練習。
ーアドリアーノvsDJ戦の感想
「世界トップの戦いだった。すごかった。単純にレベル高いし、ONEフライ級の中でも価値のある試合だった。(目標としてタイトル戦を)最短で来年挑戦したいです」
ーファンへのメッセージ
「自分はフライ級日本最強と自信を持って言えます。復帰戦だし、昔の自分に戻って1Rから倒しにいく。楽しみして下さい」
現在、MMA選手としての総合力を身につける為、パラエストラ東京主宰の中井祐樹氏にも柔術の指導を受けているという若松。今回の相手はストライカーだが、スタンド勝負だけでなく、寝技で極める若松が見れるかもしれない。宣言通り、1Rから目が離せない戦いに注目だ。
ONE 161: Petchmorakot vs. Tawanchai はABEMAで生中継
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